今日になってようやく日が射して暖かくなりました。たぶん6日ぶりと思います。暑寒別岳が奇麗に見えておりまして、サクランボハウスのパイプ越しにその雄姿を覗かせていました。
で、サクランボの状態はと言いますと、まぁなっています。南陽も十分な結実を見せています。
増毛町果樹協会では毎年恒例のお花見会を秋香園で開きました。それに先立ち果樹の生育状況などの研修や今後の行事日程など話し合われました。
また、今年からポジティブリストに移行され農薬使用が厳格化されるに伴い、薬剤散布時の隣接園への飛散が問題化されています(ドリフト)。そこで、網を使って遮断出来るのか実験してみました(写真)。私の見る限りでは、網では不完全なようで、事実水滴に反応する試験紙を見てもドリフトしていました。やはり、隣接果樹にも共通して使用可能な農薬選定が求められます。
その後は室内に入り生育状態などの説明を普及センターから受けました。やはり5月は小雨で、乾燥気味との事。また、生育はサクランボの花時期の高温により平年並みに回復しているとの事でした。
懇親会はいつものジンギスカンで盛り上がり、筆舌しがたい状況となりました・・・
今日も天気が悪かった。日曜日から4日連続のジトジトしたコンディションとなりました。
これまで5月中は小雨で推移しており、今回は恵みの雨となるはずでした。しかし雨量はさほど無くてただ高湿度の長い時間が過ぎてしまいました。
ちなみに増毛アメダスの雨量:28日(日)4ミリ、29日(月)1ミリ、30日(火)5ミリ、今日ここまで5ミリでした。
あれゃー、合計しても15ミリしか降水していません。これでは今までの乾燥気味の土中を湿らせるには全然足りませんので鹹水作業の準備をしなければなりません。
さらに、ジメジメが4日間も続いていますから、病害虫の多発も心配されます。りんごでは主にモニリア病、サクランボでは灰星病。
サクランボの花時期はあんなに好天気に恵まれましたが、リンゴはただ今満開なのですが、この低温と多湿では交配がうまくいっているのか不明です。ミツバチの働きに期待したいところですが、昨日今日は低温のためほとんど飛び回っていませんでした。
サクランボの実が膨らんできて、そろそろミバエの防除もしたいところですが、りんごの花が終了しない内はミツバチを入園しているため、防除はできません。ジレンマです。
とりあえずはなんとか早く晴れて欲しいと願っています。
サクランボの実が見えてきました。まだ帽子を被った状態ですが、花弁部の残骸は簡単に取れるようになりました。
昨日からの雨が恵みの雨となるはずでしたが、アメダスデータを累積しても数ミリしか降っていなくて、そろそろ潅水しなキャーと思っています。KBT氏は午前中から潅水作業を開始しましたね。結実がはっきりしたので、果実肥大期に水不足ですと、ちいさなサクランボになっちゃいますので、一刻も早い潅水が望ましいですね。
さて、写真バックの黄色はタンポポです。これ、西洋タンポポなんでしょこれ?ずいぶんと一斉に咲きました。鮮やかな黄色が一面に咲いてきれいです?って、しかし、我々にとっては憎き雑草の一つ。これが綿状になった時、トラクターのラジエターやエアクリーナーは速攻目詰まりさせる厄介者。
そういえば淡水でもブラックバスですかぁ、あの生命力の強い他の在来魚の卵まで食べるヤツも西洋出身でしたよねぇ。まったく、西洋ってのは圧倒的な生命力と数量で、在来を追い出す勢いで増殖しますなぁ。戦時中も西洋は、絨毯爆撃とか物量で戦果をとりましたねぇ、それと似ていますなぁ。
やっぱり、植物達も「おくゆかしさ」とか「惻隠」とかデリカシーが欲しいですねぇ。
ニュースが数日前になりますが、この事故は他人事ではないので当ブログでも取り上げます。
5月27日付け北海道新聞記事です(ネット記事はこちら)。
現場の詳細はこの短い文では判りませんが、おそらくスピードスプレヤー(SS)で薬剤散布中、低い太枝を避けられずに首を鋏まれたのだと思います。SSは、ほとんどの機種で運転席が露出しています。薬の出具合など後ろを振り返って確認中に鋏まれたか、はたまた旋回中にうっかり運転ミスをしたのかと想像しました。
この手の事故は、草刈等でトラクターを果樹園に乗り入れる場合も起こり得りますし、最近はサクランボには雨よけハウスがかかっていて、そのパイプがたくさん立っていのすので、機械が衝突したりオペレーターが挟まれそうになる危険が増大しています。
とりあえずは低い枝は容赦なく落としておく事と、機械の運転は慎重にする事が、事故防止へとつながる第一歩でしょう。
それにしてもこの仁木での事故ですが、34歳で亡くなられたとの事で、本当にもったいない事でした。ご家族もおられましょうし、心からご冥福を申し上げたいと思います。
サクランボの花は、風が吹くたびに花びらが舞い落ちております。その一方で、りんごの花が咲き出しました。写真は滅多に植えられていないE1という品種。ジュース用です。この花が、当果樹園にあるいろいろなリンゴよりも、うっすらピンクが奇麗いな大きな花が咲きます。
花びらは5枚。リンゴは、一つの花を中心としてその回りに4?5個の花が咲きます。中心の花を「中心花」、回りの花を「側花(そっか)」と言います。中心花が側花より早く咲き出します。この時間差は、おそらくは「霜」によるリスク回避の為であると思います。雄しべは20本以内(こちら参照)。
花びらがなぜ5枚なのか?りんごを輪切りにすると、5画の星形になると思いますが、これも不思議。バラ科共通のなにかが関わっていると思いますが、5になったのはどうしてでしょうかねぇ。しかし、このバラ科の「5」は、宗教的に影響を受けていますね。こちら参照りんごは、聖なる果物なんですね。
昨晩は霜注意報が出ていたため、夜中まで定時に気温観測を地域挙げて行いました。幸い暑寒沢には被害ありませんでした。おそらくプラス1度辺りまで下がったかも知れませんけど。沢を一つ越えた北側に「箸別沢」がありますが、こちらは地面に霜が降りたようです。サクランボの花は地上数メートルにあるので、深刻な被害には至らなかったようです。
そして今朝は、快晴。暑寒別岳もくっきり見えていました。手前は梨の花です。
夕方、ミツバチを再び果樹園へと搬入しました。今回の蜂は、サクランボで活躍した群と違い、九州から2番目に到着した蜂達です。今回も果樹園内は約200箱の蜂箱が入れられました。
F普及員によるとここまでの果樹の生育は、平年より一日遅れだそうです。やはり、開花後の晴天高温日が続いたので、雪解けの遅さをかなり挽回しました。
p.s 今晩も霜注意報がて出ていますが、夜9時の段階で約6度ですので、おそらく大丈夫であろう事で、霜対策は今日は無しです。
畑へ堆肥をマニュアスプレッターで撒いていますが、トラクターのメーターが記念すべきぞろ目が出ました。
このトラクターはイセキ。平成7年購入。トラクターのメーターは自動車の積算距離計と違い、総稼働時間表示です。建設機械はクォーツの時計による積算時間ですが、我が家のトラクターの場合はたぶん、従来からのエンジン回転から割り出した時間と思われます。エンジンの定格回転数の時には本当の時間と合いますが、だれも定格回転で作業はしないと思われ、時計とは一致しないはずです。(確証は無い)
それでもメーターが2で揃って、なぜか幸運気分でうれしいです。購入11年で揃いということは、次の3揃いは何時になるのでしょうか?
りんごの花が咲きそうになってきました。開花直前の薬剤防除のため、一旦ミツバチを果樹園から運び出しました。
今日は午後から3時前頃まで雨が降って肌寒かったのですが、雨が上がってから風向きが南となり、夕方は暖かく感じられました。そのためか蜂達の活動も夕方でも盛んになっていて、蜂箱の蓋を閉めてからもたくさんの蜂達が帰巣してきました。しかし閉めた蓋を開けるわけにもいかず、この働き者の蜂達は泣く泣く残留させることになった次第です。
明日は雨の予報が入っているため、一応3日の猶予期間を与え25日に再び蜂を搬入することとして、それまでにリンゴ開花前防除とサクランボ落花期防除(いずれも殺菌剤のみ)をする事になりました。
我が家で法事があり、秋田や内地から親戚が集まりまして、送迎やら夜はビールやらでブログ更新を怠っていました。
その間、天気は大変良くて気温が上昇して、いろいろ果樹の花が咲きました。サクランボの次は「洋梨」が咲きます。洋梨の花は白くて、梨の樹の性質で短かい枝(いわゆる生姜芽)がたくさん出ますので、花も大量に咲き出します。写真は松倉濃園参照
他に咲き出したのが桃です。
秋田県鹿角市で「北限の桃」なる商標登録済みの桃がありますが、秋田県が決して「北限」ではありません!果樹業者として紛らわしいネーミングに対して怒りさえ覚えますが、商標を登録している以上はその責任で消費者に対して説明すべきでしょう。いくら良質の桃が作られたとしても、名前にウソがあっては元も子もありません。
??>当ブログ「みんな北限が好き」その1、その2参照
それはさておき、今年も当果樹園の桃は元気に開花しました。今日は曇っていたのでその鮮やかさが写らなかったのが残念ですが、サクランボや梨が白い花に対して桃はきれいなピンクなのでとても奇麗です。
しかし、目的は良い桃を作ることであって鑑賞している場合ではありません。すべてに結実すると小さなミニ果実しかなりませんので、少しでも樹の負担を軽くするため、せっかく咲いた花の大部分をちぎり落としています。畑の地面には、落とした花の絨毯のようになります。その上を歩くと王子様気分に浸れるかもよ。
今日の増毛は朝8時のアメダスデータで19度を記録。以後は気温は下がったものの、この暖気でサクランボの花は一段と開花しました。「満開」ではありませんが、それでも佐藤錦は過半数は咲いていたかと思います。
この気温と花につられて昨日果樹園に入れたミツバチ達は一斉に訪花を始めました。開花しているサクランボの樹には、ブンブンと蜂達の羽ばたき音が聞こえます。サクランボが開花間もないにもかかわらず、蜂の足には花粉をたくさん絡めて飛んでいますので、サクランボの花粉も出ている(開葯している)ようです。
蜂の写真を撮るのは難しい。普通に撮ると羽はあまりに高速で羽ばたくため写らない。で、ストロボを使うと、今度はストロボがあまりに一瞬なので羽が止まって写る。ストロボを焚いて、なおかつシャッタースピードを遅くするとか、もしくは思いっきりシャッタースピードを上げられればよいのだけれど。しかし私のコンパクトカメラにマニュアル撮影機能などはないしね。でもまぁ、蜂は動きが速いので、マニュアル撮影が出来たとしても、蜂がタイミングよく飛んでいる構図に納めるのも結構難しいのですよ。
予定どおり今日の夕方、ミツバチを果樹園に搬入しました。
今日は増毛アメダスデータで、12時で22.3度、外仕事は薄着でもやや汗ばむ日和となりました。この高温によりサクランボの花は進みましたし、梅の花はほぼ満開となりました(写真)。
ミツバチは、軽トラなどに積み込み、暑寒沢果樹園内十数カ所へ3?17箱づつ配置しました。ミツバチの活動範囲は数キロ?10キロほど飛ぶらしく、暑寒沢果樹園には数カ所でも十分です。しかし、低温だったり強風の場合は、ミツバチ達は活発さが無くなり近間で済ませる傾向にあるため、果樹園主は、少しでも多くの蜂箱を自分の園の近くに置きたがります。その為、多めの配置数となっています。
ミツバチ達はサクランボの満開が過ぎるまで畑内に置かれ、その後は防除のため一旦回収され、その後に再びリンゴの花の直前に果樹園に運ばれる予定です。
去年と同じ日に搬入となりましたが、花は去年より進んでいます。(去年の記事はこちら)