5月 142006
 

 16日にミツバチを放すので前日まで薬剤散布を終了しなければなりません。しかしSSは以前エントリしたように共同利用しているために、順次SSを使わなければなりません。私の順番が回ってきたのは、昨日の夕刻。
 SSは、一種の「気合い」といいますかテンションを揚げて一気にかけるべく、今日早朝から張り切ってやりました。2タンクかけたところで朝食。するとポツポツと雨が・・・といってもザーザーと降るわけでなく、屋根から水滴は落ちるものの、かけ終わった薬が流れるほどではなかったです。
 朝5時過ぎにネットで天気予報を見ると、留萌地方は、午前中の降水確率20%、天気予報サイトによっては晴れだったり、雨だったり。天気図やレーダー、アメダスなど自分なりに分析。「これはまずまず大丈夫」とそとに出ると暑寒別岳がはっきり見えていましたので、散布開始したわけです。しかし、それも裏切られ、昼まで散布を中止しました。
 午後から気を取り直して再開。しかし、今度は天気はOKでも風が。時折突風も吹いた。それでも次の人の為にもなんとか終わらせました。

 覚え書き:殺菌剤トリフミンは、梅とスモモに登録があり、共通してかけられると思っていましたが、用法を見ると、
梅?2000倍:、14日前まで
スモモ?1000倍、前日まで
となっていましたぁ。僅かに植えられている梅。仕方なく、まず500g一袋2000倍で一タンク調合。で、約200リッター散布し、そこへもう一袋500g投入。水を100リッター加水。その後プルーンに散布しました。
ダイアジノンを混用していましたが、こちらは1000?1500倍だったので、加水しても用法範囲内です。
まぁ、一農家にこんなに神経を使わなければならないのかと、細かく使用区分されている農薬使用用法をちょっと恨みました。

5月 132006
 

 今朝早朝、鹿児島から帰ってきた?ミツバチの荷下ろしをしました。去年も5/13でしたね。去年記事こちら
 去年同様、サクランボの開花はまだなので、一旦別の場所へ降ろしました。約240箱。16日に果樹園に移動する予定です。15日までに、りんごやサクランボの薬剤散布を終わらせるようにとのお達しがありました。 さくらんぼの花の状態はこんな感じです。品種は「ミツ」です。去年の16日とほぼ同じ(去年記事こちら)ことから、サクランボの生育は去年よりも3日?4日は進んでいると思われます。

5月 102006
 

 サクランボ開花時の降霜に備え籾殻を集めました。毎年、開花時に霜が降りると結実が極度に悪くなります。そこで、降霜時に、果樹園各点でもみ殻に点火して煙りを燻しだして、霜の害をやらげようという訳です。去年の記事はこちら
 今年も暑寒沢で使う分をお米農家から仕入れてきました。

5月 092006
 

 当果樹園横に、増毛町での果樹創始者といえる藤原筆吉翁の碑がありますが、そこの桜の木の開花は、増毛町で早く咲き始めます。もうかなりの老木となり、雪で太枝が折られたため、残っている健康な枝はわずかですが、それでもぽちぽちと開花始めました。
 サクランボの芽は吹き出し、何時サクランボが開花するのか、ミツバチは何時園内に入れればよいのかが果樹園の話題となっています。

5月 072006
 

北海道ではたいして珍しくないと思いますが、今年も「エゾエンゴサク」がほぼ満開にきました。A果樹園の畑は群生してこの花が咲きます。今日は晴天でしたので、色のコントラストと、甘い香りが漂っていました。
 この花は、個体によって微妙に色が違いますが、ほとんどは青から紫を基調としていますが、中にはごく稀に白いエンゴサクもあります(写真)。
 この畑には、エンゴサクに紛れて「カタクリ」も咲いていましたが、こちらは終盤らしく、花が咲き終わりかけでした。そこで、ブログタイトル画像も入れ替えてみました。このタイトルバーは、700*150ピクセルに設定していますので、そのサイズと等比でトリミングする必要があります。この作業を念頭にしてシャッターを切りますが、これがなかなか難しいです。納得できる写真は未だにありませんね。

5月 052006
 

 苗木を植えています。伐採あとや果樹園の空きスペースに、それぞれの品種の樹の苗を植えます。苗木は、主に苗木屋さんから購入します。
 さて、増毛町の果樹園地帯である暑寒沢地区は、石が多いのです。我が家でも特に多いのが家付近の畑です。剣先スコップで植え穴を空けるにはかなりのエネルギーが必要です。そこで、ミニユンボの登場です。
 石が多いと、いつのまにか大きな穴となりますので、掘り出す石もほどほどにしておきます。埋め戻す土も調達しなければなりませんし、当然掘り出した石の後片付けもしなければなりません。畑によって、石の多少がありますが、全く無い場所は稀です。
 苦労の絶えない暑寒沢でありますが、畑に石が多い利点は、なんといっても「水はけ」が良いことです。裏を返すと、干ばつに弱いのですが、すばやく水が通過することで、果実の味が向上するのです。りんごなどの果樹はもともと「乾燥作物」と言って、ぐじゅぐじゅする圃場は適さないのです。
 ですから、増毛の果物は美味しいのですよ。

5月 042006
 

 4月24日にも書きましたが、ツバメが盛んに飛んでいます。主に永寿川の上空を飛び回っていますので、直売場裏に行けばツバメに会えるかも知れませんし、ニアミス体験となる場合もあります。
 ツバメのシンボル尾翼が、文字通りの燕尾となっているのがはっきり分かりますよ。
 写真は合成ではありません。飛行機雲とツバメ。狙って撮れるものジャーありません。苗木植えの道具を取りにに帰った際、近づく飛行機雲を発見。カメラを構えたら、頭上の電線に偶然ツバメが留まりました。おそるおそるアングルに納めてシャッターを切りました。

5月6日追記:ツバメが電線に留まって鳴き声を上げていたので、録音しました。デジカメにての録音なのであまりはっきり聞こえませんが、興味ある方はお聞きください。鳴き声はこちら

5月 032006
 

今日は朝から良い天気で風も穏やかでしたので、今年一回目の薬剤散布をしました。
 殺菌剤の石灰硫黄合剤と殺ダニ剤のマシン油です。芽は、萌?っ寸前かな。この時期は一日と言えずに生育が進むので、今年の散布はちょっと遅かったかもしれません。SSの音がちらほら聞こえてきますが、私の散布は最終ランナーで、他の人はすでに終わっている感じです。
 マシン油乳剤は、SSの機械やハウスの金属には優しい感じです。SSで掛けていてもバルブの回転がスムーズですし、錆び防止にも役立ちそうです。
 石灰硫黄合剤は、まぁ、原料が自然にたくさんある物質で出来ていますが、この化学進歩の現在でなお、この薬を使っているとは、よっぽど優秀な薬剤なのでしょうねぇ。新憲法制定から60年経とうとしていますが、たぶんこの薬も同等に古いですよ(たぶん)。
 しかしこれ、樹や芽にとっとは良いのに人間の「目」にはきつい。少しでも霧が目に入ったならば、涙チョチョぎれるほど痛みます。しかし眼鏡は、たちまち白く汚れてしまい、たとえ拭き取っても白いのが取れないので、眼鏡は全然ダメです。そこでこれまでいろいろ工夫をしました。ストッキングがまずまずの防護効果があります。帽子の上からストッキングを被ると効果が大ですが、見た目が情けないです。銀行強盗かはたまた痴漢がSSに乗っているようなので、人目が気になります。
 そこで、今年は写真のようにもう一工夫してみました。角度が変えられるサンバイザーの目の部分に穴を空けて、そこにストッキングを引っかけるように取り付けました。これはなかなかのアイディアでした。ひっとして特許取れるかも。これでしたら、ストッキングの細い部分も使えるので、一本のストッキング何個かに切って、汚れたら交換するようにすれば、無駄なく使えます。SSの走行時はサンバイザーをめくり挙げればOKで快適です。
 ただ、ストッキングは、斜めからの霧はある程度遮りますが、直角に入り込む霧は、素通ししますので、完全とは言えません。しかし今日、硫黄7タンク掛けた内、涙を流したのは3回くらいでした。
 帽子と一体化するなど、もう少し改良するともっと良い物が出来そうです。硫黄ばかりでなく他の薬剤散布にも、防護の意味で良いかも知れません。
 今日の入浴は、顔の脇あたりに付着した硫黄が臭気を放し、さしずめ一人、野中温泉気分でしたぁ。

4月 282006
 

 プルーンの樹が大きくなり、品種の更新をしようと、一列倒しました。品種はシュガーで、かれこれ15年くらい経つと思います。幹の太さは20センチ以上になりました。小さなショベルで倒そうと思ったら、根がいっぱい張っていてはかどりませんので、大きなショベルを登用して倒木しました。こちらはさすがにパワーが有り、一発で倒れます。
 根を露わにすると、太い根が四方に2メートルほど伸びて、さらに毛細根がびっしり生えていました。

4月 272006
 

 スピードスプレヤー略してSSの整備を今日の午後から行いました。
 SSは一台約500万円と高価な為、果樹園では共同購入共同利用している場合が多いのです。共同の方が、農薬使用の融通が利きますし、新車を買っても負担が少ないので、SS利用組合を組織してその運用しています。
 増毛には数件のSS利用組合がありますが、当果樹園が属しているのは「第一防除組合」です。(じゃー第二はあるのかと申しますしとそんなのはありません)
 第一防除組合は11件の果樹園の共同で、SSは2台所有しています。今日は、エンジンオイルやエレメント交換したり、グリースアップなどのをして春一番の防除に備えます。後輪はダブルタイヤとなっていますが、その内側がパンクでした。いつもですと整備工場で直すのですが、今日は自力でやりました。3人掛かりでタイヤを落としてチューブを取り出すと、しっかりアカシアのトゲが刺さっていました。

4月 252006
 

 本日午後より、北海道果樹協会総会が札幌で開かれました。
 北海道果樹協会は、道内主要果樹産地にある果樹協会(増毛なら増毛町果樹協会)を支部として、全道の果樹園約650名による組織で、生産技術向上の研修や消費者対話等の活動を行っています。今回の総会では、各支部からの代議員、来客らの約40名がプリンスホテルパミィールに集合しました。
 新年度計画では、生産技術向上対策や道産くだもの情報発信活動などを行う予定です。また、全国のりんご産地各県持ち回りで行われます「全国りんご大会」が、8月末に札幌での開催を合わせて予定していますので、そのアウトラインなども話し合われました。
 終了後は、会費制での懇親会が引き続き行われ、久しぶりに砂川・三谷氏などとの会食をして参りました。

4月 242006
 

 今日も鳥シリーズ。数日前から気づいていましたが、ツバメがビュンビュン飛んでいます。永寿川を中心とする上空を10羽くらいの集団を成して盛んに旋回、上昇急降下とまるで戦闘機のように機敏に飛び回っています。
 スピードはどのくらいなのか分かりませんが、なにせカメラがたった3倍ズームですので、なるべく近く寄ったところでシャッターを切るも、そう易々とうまいアングルには収まりません。数枚の写真を撮るのに、もうこちらの首の方が痛くなりました。

4月 232006
 

 沢沿いの畑に、キセキレイの姿が見られます。
 セグロセキレイはかなりポピュラーですが、胸があざやかな黄色の衣を持つこの鳥は、そんな簡単には見られないかも知れません。ふと空を見上げるといつものトンビよりも羽の内側が白くてトンビよりも羽ばたきが速い鳥がたまに見られます。たぶんハヤブサだと思いますが、詳しくない私にはよく分かりません。また、カメラをいつも持ち歩いていますが、500万画素3倍ズームではこの程度の大きさしか出来ません。コンパクトな10倍ズームが欲しいところです。panasonic DMC-TZ1が欲しいなぁと思いましたが、あれでもまだ大きいですよねぇ。
 さて、M濃園さんに竹島の話題を書かないのかと問われましたので、一言言わせていただきます。今日のお昼の番組より
こちら参照まさにこの通りでございます。
 一件落着したかに見えますが、問題を先送りしたに過ぎません。「民主主義で日本と価値観を同一にする韓国」という思い違いをただすチャンスを逃しました。だいたいねぇ、日本の経済水域に海上保安庁の船が入られないとは情けないですし、もし妨害されたら国際社会に訴えて、経済制裁などの次の手を打つべきでした。韓国側は紛争も辞さない覚悟があらわでしたが、日本国内では応援する強力な世論がないので、政府も強行な手を打てないのだと思いました。
 とにかく、反日国家は日本の「敵」であることを認識すべきでしょう。

4月 212006
 

 昨日は葬儀の後、「増毛町桜桃研究会」総会が開かれました。同会は、さくらんぼを栽培している会員30余名で、どこからも補助無しで組織されています。本当の名称は「増毛町桜桃栽培研究会」でしたが、総会レジメには「栽培」がいつの間にか抜けておりました。しかし、サクランボ生産者と言えども、販売などにも視界を広げるのは当然でありますから、今回から「栽培」の二文字を正式に削除しました。
 総会後は帯広市場からゲストを招いて、市場動向などを伺いました。
 去年はサクランボの収穫が遅れ、例年よりもずれた販売期間となました。小売店は時期時期によって店へ並べる品目がほぼ決まっているため、収穫期が例年とずれると、どうしても値段が取れず安値で推移するとの事でした。
 さて、昨日夕方から深夜にかけてかなりまとまった雨が降りました。これにより融雪が急激に進みました。写真の畑は比較的多雪の域ですが、あと少しで雪がなくなります。
 りんご(写真上段)もサクランボ(写真下段)も芽が膨らんできました。
 普及センターによりますと、融雪は平年より7?10日ほど遅れておりますが、芽の生育は2、3日の遅れのようです。

4月 202006
 

 スズメを見ましたって、こんなのニュースになる自体異常ですが、スズメ2羽我が家にいました。何か糸くず状の物を咥えていますので、巣作りの最中かと思います。
 北海道でスズメを見ないと全国に伝えられましたが、増毛も例外でなく、スズメに餌を与えていたスタンドに聞いたところ、極度に数が減ったと申しておりました。私も注意して見てもなかなかスズメを発見できませんから、スズメ達になにか異変があったと思われます。早急な原因究明が待たれるところです。
 さて、先日4/11に剪定のお手伝いをした園主の方が57歳の若さで亡くなられました。昨日通夜が執り行われ、今日は告別式です。暑寒沢の果樹園の総出の葬儀手伝いとなりましたが、昨日の通夜は予想をはるかに超える参列者となり、受付係がパニックになりました。
 今回の葬儀では、私も会計のお手伝いをしています。病気ってのは残酷にもたやすく命を奪っていく事に憤りを感じますが、精一杯のご冥福をお祈りしたいと思っています。

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