2月 252006
 

 日の入りが遅くなってきました。今日は曇り空でしたが、暑寒別岳はうっすら見えていました。午後4時半、夕方でありますが、太陽が赤いような気がしましたのでシャッターを切りました。
 数年前、春先に昼間でも太陽が夕日のように赤かった事があります。ロシアでの森林火災の煙が上空を覆ったための現象でした。今日もややその時のような色合いの太陽でした。

2月 192006
 

 中国籍の母親が日本の子供を惨殺したのに、罪を認めるどころか他人のせいにしています。マスコミも、日本の社会の排他的な要因もあるかのような微妙なニュアンスをかもし出しています。それにしても、「謝らない態度」は、まったく日本人とは相容れない性質です。
 昨日の増毛は、強い吹雪でした。今日は朝から雪が静かに降っていますが、風なく穏やかですし、降った雪が重たいことからやや暖気なのが解ります。
 畑に出ると思ったよりもぬかることなく、雪の上を歩くことが出来ました。が、よく見ると、足跡がうっすら黄色い・・・・そう、これはおそらく黄砂。昨日の風に乗ってやって来た中国からの使者。
 黄砂は、雪解け促進の「融雪剤」になるならまだ良いですが、その効果は気休め程度でしょう。黄砂はむしろ、秀峰「暑寒別岳」の残雪を汚す歓迎せざるやっかいな現象の一つです。春まであと何度も黄砂は来襲するものと思われます。異常気象もさることながら「中国本土の砂漠化」が懸念されますが、中国のお方は、そんなの風下に居るアンタが悪いとおっしゃるかも知れません。

2月 142006
 

 昨日は午後からみぞれ気味な天気となり、今日も日中は暖気でした。気温が上がると、積雪は下がります(当然)。
 わい性台のりんご(2001年ふじ)は、まだ7年?(忘れた)位の、人間で言うと青年期のあたりの樹。樹高もまだ低いし、幹もまだ細いです。そんな樹に、今年の雪はちょっと過酷です。
 暖気の時に積もった雪が固まり、雪解けとともに徐々に枝を地面方向に引っ張ります。耐えられなくなった枝は、幹の付け根あたりで引き裂かれるように傷むのです。
 そこで、この列だけ、雪に埋まった枝を掘り出してやりました。雪に埋まってしまうような枝は、なるべく付けないように剪定しておけばよいのですが、そうすると枝数が少なくなります。積雪は雪国の宿命ですが、いろいろ苦労があります。
 また午後から果樹農薬講習会があり、普及センターから農薬使用の注意がありました。今年から登録農薬の使用厳格化がされ、隣接種に対する農薬が飛散して(ドリフト)無登録農薬がかからないようにとの注意喚起です(ポジティブリスト)。
 まぁ、消費者に対して「安全・安心」の見地から、一見当然の事です。しかし、農薬の登録は樹種ごとに使用基準が細かく指定してされており、その登録には多額の費用がかかります。しかもその登録は農薬メーカーが役所に申請して行うので、当然たくさん売れる農薬(利益の高い薬)には積極的に登録しますが、反面、作付けが少ない樹種への登録はコスト面から敬遠されます。マイナー樹種との隣接園でドリフトが避けられない場合、ポジティブリストの観点からすると、樹種をまたぐ共通農薬の使用が求められます。そうすると使用できる農薬品目が極端に少なくなります。
 無登録農薬が一切かからないようにするのは、当然としても、登録システムの矛盾の是正が必要となるでしょう。また、国内農産物に対しては厳しい農薬使用を求めているのに、輸入農産物に対する例えばポストハーベスト(収穫後の農薬使用)を認める等の疑問点も浮かび上がります。
 どうやら、農産物の生産は農林水産省であり、流通する農産物は食品として厚生労働省管轄だったりと、縦割り行政の弊害も露呈しそうです。

2月 122006
 

 増毛の積雪特に暑寒沢に於いては、130?140センチ位か。積雪自体は例年並みというところ。まぁ、これからまだまだ降るだろうけどね。しかし、「雪が多い」と感じさせるのは、吹雪が多いからなのでしょう。
 吹雪くと、建物の風下方向は吹きだまりになりますし、下がった形状のものはそのくぼみを打ち消そうと、雪が溜まります。吹きだまりの雪は、圧力がかかっているせいか硬くて重たいのです。
 我が家の古い倉庫は、両側屋根が囲むように風下方向が下がっていて、しかも傾斜が緩く、面積が広いのです。毎年、2度ほどの雪下ろしをします。しかし、今年はすでに四回目。雪は、屋根直下までになっています。ミニユンボの腕が届くところは機械でおろし、あとの7割はママさんダンプで地道に降ろします。
 この機械操作は非常に微妙で、ちょっとの加減で屋根を壊しかねませんので、神経を使います。まぁ、何とか屋根を壊すことなく、無事に雪下ろし出来ました。

2月 022006
 

 増毛町果樹協会総会が2日午後、暑寒沢会館で、農協関係者らを招き開かれました。
 総会では、今年度の事業計画などが討議され、特に、ポジティブリストの注意喚起や、良品質生産に向けた事業など挙げられました。
 また、役員改選も行われましたが、班長をのぞく上位役員全員の留任が満場一致で決定しました。
 私、議長を任命されまして・・・・・普通、役員改選は「選考委員」を任命して別室で討議し、総会で承認するのが、これまでの通例でしたが、留任との意見が出され、すんなり決まりました。
 総会後は、懇親会となり、まぁ、ビール。ビール。ビール。ワロス曲線の話題等で盛り上がりました。

1月 302006
 

 今日の増毛町は久しぶりの暖気。まぁ、ここ数日は寒さもやわらいでいるのですが、今日はアメダスデータでもプラス2度を超える陽気?となりました。
 あちこちの屋根の雪は昨日の内に落ちましたが、この写真の納屋の屋根は北向きなのでなかなか雪が落ちてきませんでした。もう、何年も前ですが、この屋根の雪庇をスコップで落としていた時、いきなり足下の雪がスライドして、雪もろとも落下した経験を持つ私です。しかし今年は、屋根のペンキが古くなり、なかなか雪が落ちません。
 そこで、今日の暖気を利用し、2階をジェットヒーターで暖房。増毛のアメダス気温が2.8度となった頃、雪が少しずつ動き出しました。屋根に積もっていた雪は、ゆうに50センチはあったと思いますが、この屋根の雪は今季まだ落ちていなくて、何層にもなっていました。
 ジリジリと滑り出した雪は堅くなっていて、軒を約1メートルほど出っ張ってやっとその固まりがちぎれ落ちる具合。なおも残った雪が少しずつ少しずつ落ちていきました。
 これまで、軒下は危険と気をつけていましたが、今日になってすべて落ちましたので、安心です。車も直下に停められます。
 今日の暖気は前線通過により暖かい空気が入り込んだためらしい。すでに前線が通過したので、今度は冷たい風が巻き込むようで、また明日から寒くなりそうです。

1月 152006
 

 サクランボの雨よけハウス。Sさんは、我が家より約2キロ位奥にサクランボ畑があって、この度の雪でアーチを2列ほど曲げてしまったと数日前に聞きました。そこで、我が家もヤバイと思い、雨よけハウスの様子を見てみました。そーすると、雨どいのある列では、アーチ下部の直管を一部乗り越えて雪が積もっていました。これまで一度も雪によるハウス破壊の経験はありませんが、Sさんによると、直管を乗り越えて積もった雪はその後の温度変化でアーチを巻き込みながら傾き、その重みに耐えきれずにアーチがゆがむらしいのです。
 これ以上の積雪があると、我が家のハウスも被害が明らかですので、その雪下ろしを少しだけしました。
 写真をよく見てほしいのですが、なぜかその雪の上に動物の足跡があるではないですか。鳥ではありません。たぶん猫だと思いますが、定かではありません。雪の積もっているアーチの谷間のほとんどの列に足跡があります。どうやって登って来たのでしょうか。サクランボの木をたどったとしても、この高さまでは、細い徒長しをよじ登るか、はたまた登ったとしても42.7ミリのパイプを歩く必要もありそうですが、そんなことが4つ足動物に出来るのでしょうか。登ってきた動物は、おそらく高いので、さぞ気持ちが良かったのかも知れません。

12月 312005
 

 今年最後の書き込みをします。このブログを始めたのは、果樹園の情報を発信しようとの思いがあってのことでしたが、徐々に私の主張とか思想をも書き込むようになり、2005年のブログでの書き込みは果樹情報よりも主義を表す場面が多くなりました。特に、昨年暮れからの韓流ブームでたくさんの韓国番組がテレビで放映され、それは今でも劣ることなく毎日韓国ドラマが流されていますが、「反日なのになぜ友好を唱えるのか」との素朴な疑問から、あちこちのHPを見、また、増え続けたブログの中から「憂国系」書き込みを読み進むようになりました。そして、これまで「日本が悪かった」との戦後教育・社会規範みたいなものに対して、実は全く正反対であると気がつき、しかし多くの日本国民が左寄りである事に気付かずにいて、そして尚もマスコミが偏向報道をしている中、私も少しでも右寄りに引っ張って、本来の中道というか、偏らない思考にしなければいけないとの思いを強く持ったのでした。
 また、学童時代には全く苦手というより嫌いだった「歴史」についても、特に明治から現代の歴史にたいして興味を持ち、数冊の本を読むに至りました。本嫌い、活字嫌いの私が読書をするなんて、考えられない事でした。
 さて、果樹園の今年は、去年のような台風の害もなく、量もほどほど穫れました。しかし、特にサクランボは、値段が安かったし、りんごは、特に安く推移しておりまして、未だに多くのりんごの在庫を持っています。正月明けても、無人販売でなんとかさばきたいと思いますが、どうなることやらです。
 FMもえるの「FM緑の風通信」は、毎週のように出かけて、放送しております。こちらの記事は、番組ブログに書いていますので、この私のブログには最近は書いていません。12月に入り、五志道が出稼ぎと言うことで、その空いた週の埋め合わせをと数人にお願いしましたが、すべて断られ、誠に消沈しています。農業といえど「情報発信」する事は好ましいのは理解できても、それを行動に移す人はなかなかおられないのが残念です。FMも私のブログも、実際何人の方が見ているのかははっきり判りませんし、リアクションが少ない或いは全くない状態でも、何かしら書き込みを続けると言うのは、結構しんどいのではあります。
 それでも、このブログはこの調子で来年も書いていくことと思いますので、時々覗いていただけたら幸いです。

12月 222005
 

 12月6日に運ばれたりんごが、ジュースになって昨日帰ってきました。
 増毛のジュースは3種類。「りんご」「りんご・人参ミックス」「洋梨」。昨年は台風被害で、ジュース原料が不足し、各ジュースはいずれも早々に売り切れておりました。洋梨は今秋に出来ておりましたので、これで3種類が顔を合わせることになりました。
 人参ミックスジュースは、人参原料こそ増毛産ではありませんが、そこに増毛りんごジュースを60%ブレンドして、人参臭さを感じさせないヘルシージュースです。
 洋梨ジュースは、全国的には非常に珍しいと思います。原料は「バートレット」です。ややとろみがあって、洋梨風味が活かされています。
 りんごジュースは、増毛の場合、酸味系甘み系品種のブレンドです。単品種ですと、甘さが偏ったりしますが、さわやかな酸味も利かせながら飽きの来ないジュースとなっております。
 価格は、一本1リットル入れ「りんご果汁」500円、「洋梨果汁」550円、「りんごと人参」600円となっております。
 写真でラベルの位置がバラバラですが、これ、果樹園にて手作業で貼っていますので、時々斜めに貼ってしまう場合もあり、ご勘弁ください。

12月 192005
 

 ここ数日の吹雪で直売所屋根の雪がせり出してきました。最大約1メートル位の出っ張りで、下を通るのが怖いです。トイレ入り口が危険地帯。そこで、屋根に上ってこの雪庇を落としました。風下に当たるこの側は、冷蔵庫とトイレの屋根が一段低い構造となっており、吹きだまりがこの屋根に積もります。ついでに、このトイレと冷蔵庫屋根の雪下ろしもしました。
 肉体労働は久しぶりで、たまにエネルギーを使わないと体がなまってしまいますので、今日は良い運動になりました。

12月 182005
 

今日の北海道新聞の広告ページのほぼ一面に壮瞥町果樹組合の記事が載りました。しかもカラー。
 「Yes!Clean」のイメージアップ作戦です。以前にも同様のように余市の記事もありました。
 壮瞥でも低農薬りんご生産に取り組んでいて、お客様を大切にしながら、安心できる果物を提供しているという事で、とても良い写真が多用されています。洞爺は、湖や温泉があって、とてもうらやましい環境。
 記事には、私も知っている安宅さん浜田さん、記事にはないですが写真で高階さんも載っていました。

12月 182005
 

 昨日は倉庫の屋根の雪下ろしをしました。果樹園内の積雪は腰のあたり位まで積もっています。12/7の記事でサクランボの落葉を書きましたが、りんごや梨は、未だに葉が枝から落ちないでいます。かっぺんしてクシャクシャに丸まっていますが、何故か木にへばりついています。
 今日は今朝から猛吹雪きです。さらに積もりました。

12月 082005
 

 今日も晴天。ってかほぼ快晴。今朝方も放射冷却現象のせいか寒かったです。我が家だけの通名「河原の畑」は、雪のため車で行けないのですが、道路際から100メートルほど徒歩でやって来ました。プルーンが5列ほどありますが、そのうち一列の「シュガープルーン」を伐採しました。
 そもそも、北海道でプルーンの始めは当園なのです。ウソのようですが、これ、たぶん実話です。信じてもらえないかも知れませんけど。北海道での本格的作付けが注目されたのは森町でのプルーン作付けが始まりと思います。しかし、それより数年前、種苗会社の人から、苗が越冬するか試すために苗を数本送ってきました。その種苗会社の人は父の同級生だったのです。30?40センチの苗は、根の部分は布でくるまれていましたので、そのまま土に植えるように宿ったのです。そして翌春に送り返したのです。その祭、勝手に2本はそのまま(ズルして)植えておいたのです。その苗はすくすくと育ち、翌冬も凍害となることはなく、やがて数年後に実ったのが「シュガープルーン」だったのです。その後に、森町でも作付けニュースが入りましたので、このプルーンが有望なのだと知った次第です。
 しかし、当初はどの果樹園でもプルーンの将来性は未知でしたので、深い興味を持っていませんでした。森町のプルーンが先駆者となり、あちこちで作付けが始まり、品種も多様になっていきました。
 当園でも本格的植え付けは比較的速かったのです。しかし、このシュガーやサンプルーンは、ドンドンと大きくなる特性があって、ついに隣の木同士がぶつかるようになりました。また、大きくなって生産量も増大し、当果樹園の販売能力を上回ってしまいました。そこで、一列、思い切って更新しようとなりました。
 チェンソーをめいっぱいふかして、切りましたが、気持ちの中では木に感謝しながら切断します。幹は背の高さ分を残しています。春に抜根するためです。ミニユンボで根を起こしますが、その際、幹がある方が倒しやすいのです。プルーンの根は旺盛なので、やや長めに幹部分を残しています。
 来春の植え付け予定は、別の品種のプルーンを狙っています。果樹園では、時に思い切った更新が必要なときがあります。

12月 072005
 

 昨日今日は天気が良く、ほぼ一日中快晴でした。しかし、日中の気温は上昇せずに雪は融けそうもありません。太陽高度が低いためなのかも知れません。昼直前に暑寒別岳を撮しましたが、岳の内側は太陽が低いために、頂上の稜線の影になって、直射日光が当たらなくなっていました。改めて暑寒別岳の不思議を知りましたが、この時期は、ほぼ一日中内側が日陰なのですねぇ。
 さて、我々人間の方は、雪の降り始めに「何度か融けたり繰り返すだろう」と思ったのですが、期待を裏切り、結局ここまで融けきれませんでした。もう、根雪となるのでしょう。サクランボの木も、おそらく同じ構えでいたのだと思います。「初積雪の後何度か融けて暖かい日もあるだろう」「日が出たらもう少し光合成をしよう」と。でも残念!もう、昨日今日の晴天による朝の冷気により、サクランボの葉っぱは、使命をあきらめ、カサカサの状態となって落葉しました。
 白い雪にサクランボの葉がゴマをまぶすように彩っていました。

12月 062005
 

 増毛りんご果汁は、(有)北王よいちへ委託加工しています。去年のジュースはりんご、人参ミックス共に10月に早々在庫切れしていまして、ご迷惑をおかけしておりますが、今年産のジュース委託分を今日、積み込み余市へ運ばれました。
 今年のりんごは、例年になく豊作で品質も良く、ジュースにするにはもったいないくらいのりんごが積み込まれました。原料は農産加工メンバーから集めたもので、酸味系と甘味系を分けております。増毛ジュースの特徴は、正に「甘酸適和」。品種ごとのジュースではなく甘味系酸味系のブレンドジュースなのです。
 ジュース製造工場は忙しいらしく、出来上がるのは20日過ぎの模様です。

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