9月下旬ころより雨が近くて参っちゃうんですけど、天気の良い時間帯を利用して、プルーンを収穫。昨日には一部、薄赤く未熟果を除いてほとんどもいじゃいました。
現在、冷蔵保存在庫しているのは「サンプルーン(シュガーかも)」「ベイラー」「プレジデント」「くらしまプルーン」です。くらしまプルーンはあと数パック分で終了します。
写真は、昨日撮った「ベイラー」の映像です。
※ベイラーは、「バラー」と言う場合もあるようですが、当園ではベイラーと呼ぶようにしています。
9月8日エントリの「偽装農業用薬剤発覚」の続報ですが、パンガードKS-20の製造元の大原パラヂュウム株式会社、販売元の大塚化学株式会社両社のHPに、この度の回収問題のお詫び文が掲載されました。
どちらもただただ「お詫び」するのみで、何故偽装に至ったのかとか、詳細な記述は無く、またどちらも農水省の補足事項の
「混入が認められた成分についてオレイン酸は食用油中にも含まれる成分であり、モルホリンは危険物?類(引火性)に該当するものその混入量や当該製品の使用方法(希釈倍数)から判断して、人や魚類の健康に影響を与える可能性は低いものと判断します」
部分を最後に載せ、まるで他人事のような閉めでございます。
9月18日、17日付けでありますが、一応HPには回収の周知を行っていますので、それは遅い掲載ながらも一応対処したのでございましょうね。
しかしですよ、製造元の大原パラヂュウム株式会社はね、製造したんだから農水省のプレリリース部分に対して、会社側の意見とかあってしかるべきでしょう。自分で偽装物を造っておいて「人や魚介類に影響無い」って農水省が言っているよって、なぁんだか違和感あります。
当果樹園が情報誌「札幌から行く 産直ガイド」に載っています。先日この本を持参して来られたお客さんがおりまして、現物の本を初めて拝見しました。そのお客さん曰く「この本に載っているお店は確かなの」というような嬉しいお言葉を発しておりました。
それもそのはず、この著者自ら訪問してしっかり取材して掲載しているのです。当果樹園には去年の2007年7月11日に取材来園されております。著者ブログはこちら
ちなみにカメラマンは私と同じ名前「キヨタカ」さんでございます。
Amazonからも買えますので、私も注文してみようと思います。ちなみに増毛からは当果樹園の他にまつやま養蜂園、遠藤水産、国稀酒造が掲載されています。
ついでにこれも買おうかなっ青森県のりんご―市販の品種とりんごの話題
北海道大学遺伝子病制御研究所免疫制御分野の西村孝司教授が一昨日の17日当果樹園に来園されました。増毛の果樹事情などを、りんご、ブドウ、プルーンの実際なっている園で色々お話をさせていただきました。
教授からは、現代人、特に子供にアトピーなどアレルギーが増えているのは、やはり自然と隔絶し、悪い菌と接しなくなって免疫機能が鍛えられていない事や、コンビニ食に頼る偏った食事などがその要因ではないかと伺いました。
果樹園内でプルーンなど試食され、なにか研究のヒントになる材料はないか常に興味をひらく教授に、「果粉」とか「果皮の脂」はどうかと申し上げたしだいです。
互いに語りに熱心になり、同伴の支庁の方から「時間がない」とブレーキがかかりました。聞くと午後3時から留萌で講演があるとの事。この時すでに15分前。絶対に間に合わない!とお見送りをしました。
その後の講演は、新聞記事にてどうぞ。
日刊留萌新聞
道新留萌版
こちらも参照:incu-be「探しに行こう自分の場所」
洋梨「バートレット」収穫しました。いつもですと、2回に分けて大玉のからもぐパターンですが、今年は5月10日の霜(低温)の影響をうけ、なり具合が悪く一発全部もぎでやりました。
収穫したコンテナを回収しましたところ、例年の2から3割程度しかありませんでした。特に藤原畑が悪く、この園のサクランボもごくまばらななり具合でしたので、バートレットもかなりの被害がありました。
しかし、収穫した梨は大玉です。また、他果樹園でみられるサビ果は当果樹園ではあまり無いのが特徴です。
収穫した総コンテナをみますと、少なさに哀れさも感じるほどです。
さて、りんごの「つがる」に遅くなりましたが落下防止剤「ストッポール」を散布しました。
ストッポール 1000倍 1.5タンクでした。
本日、展着剤「パンガードKS-20」が回収されていることを知りました。深川の販売店がわざわざ顧客訪問しておりました。「展着剤」は、農薬を水で希釈する際にわずかに添加して農薬を水に馴染ませ、作物への付着を高めるためにあります。さらにこの展着剤は、薬剤付着を均一にしながら雨などの流亡を防いで結果的に薬剤の効果を高めるための高級な展着剤で、機能性展着剤と一般に申しております。
当果樹園では、数年前からサクランボとりんごに一回ずつ使っています。
しかし、この度の農林水産省抜き打ち検査から、有効成分が表示では20%となっているのに実際には半分以下しかなく、登録と違うことが発覚し、回収する騒ぎとなっています。また、製造では混入しないはずの成分も検出されています。
製造は大原パラヂウム化学株式会社。販売会社は大手の、大塚化学株式会社。両社のHPにはこの度の回収などの弁明など今のところ全く書いていません。大塚化学HPにいたってはトップページに「私も信頼、会社も信頼、信頼は社会の夢・・」などと書いていますよ。偽装した大原パラヂウム化学は、「化学で新しい価値を創造します」だって。偽装・回収をHPにも書いていないで空々しいですよ。「偽装で新しい利益を創造します」って変更したらぁ。
あのね、私ユーザーですけど、怒っています。農林水産省や販売店だけに弁明するだけでなく、ユーザーにもしっかり告知してほしいですね。
参照:農林水産省8月15日
9日朝追記:
大塚化学のHPなのですけれど、同社の農薬製品一覧ページ(こちら)には、問題のパンガードKS-20は載っていません。しかしGoogleのキャッシュを見たところちゃんと載っていました(写真)。つまり、問題発覚後さっさと同欄を削除したんですね。HPへの操作は簡単にできるわけです。にもかかわらず、この問題の経緯説明など弁明は、全くHPには載せていないと言う事でございます。
まっ、ネガティブ情報は公表しないという企業の体質がココに見られるわけですね。ますますHPトップに掲げる「信頼」は、空虚なものであることが分かりました。同社の実態を見せていただきありがとうございました。
フジモリ果樹園や紅果園ではテレビの取材を受けておりましたが、先日は我が果樹園でも雑誌の取材を受けました。北日本広告社(道新グループ)からお二人のスタッフが見えられ、増毛の果樹についていろいろと取材されて行きました。出版は来年の春の観光ガイドブック「DO!Fit!」と言うことでした。
ただこの情報誌は、地域の「ドライブお薦め」情報と言うことで、当果樹園だけでなくて「増毛の果樹園」全体との捉えなので、家だけ目立って載るわけではないようです。私としてもむしろその方が好ましく思いまして、積極的な取材協力をさせていただきました。
まだりんごやブドウが本格化していないためスタッフの方への試食など出来ませんでしたが、プルーンを一つだけですが食べていただきましたところ、感激していただきましてかえって恐縮してしまいました。
本日、りんごなどに薬剤散布をしました。
防除歴では前回入れるハズだったダニ剤を今回は混用しています。また、殺虫剤は悪名高いネオニコチノイド剤であるスタークルでございます。本日は薄曇りでして、気温はさほど高温にならず、さらに日中でも風が穏やかで、薬かけには良い一日でした。
対象【りんご・梨】 5タンク
殺菌剤:オーソサイド 800倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
ダニ剤:ダニサラバフロアブル 1000倍
葉面散布肥料:スイカル 1000倍(りんごのみ)
対象:【プルーン】 1タンク
殺菌剤:ベルクートフロアブル 2000倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
ダニ剤:マイトコーネフロアブル 1000倍
葉面散布肥料:ヨーヒB5 1000倍
対象:【ぶどう】 1タンク
殺菌剤:オーシャイン水和剤 2000倍
殺虫剤:ダントツ水溶剤 2000倍
葉面散布肥料:アクアマグ 800倍
昨日なのですけれど、当園のサクランボ畑にある小屋から発見された、「藤原」の抜き文字トタン板を増毛町に寄附しました。増毛町での果樹発祥の功績者「藤原家」は現在増毛には居ないのですが、昔は暑寒沢の大地主だったんですね。約30年以上前に、「藤原」から買い受けた土地に小屋があって、それは元々住居だったようです。
その小屋の壁に無造作にぶら下げてあったこのトタン板なんです。
これは、昔、木製のりんご箱に、自分の屋号を印刷するためのものです。この文字を切り抜いた板を新箱取っ手面に載せでこの上から墨を含ませたタワシでなぞると、木箱に印刷出来るのです。
我が家はヤマセン(「人」の下に「千」)なので、この板は必要なく、ズーとズーと壁にぶら下がっていたのですが、この度、歴史的重要度が高い事に気づいたのですね。