5月 152005
 

 今日も肌寒くときどき小雨。さくらんぼの花は早いところで芽先に白いのが見えてきました。
 さて、川縁では相変わらずツバメがビュンビュン飛んでいます。ツバメは、文字通りの燕尾服状に尾びれがくびれているものや、尾びれのくびれの無いツバメ?もおります。
 畑で、鮮やかな青色の鳥をしばしば見ます。大きさは雀くらいですが、みごとな光沢のある青色です。お腹は白。ネットで調べてみると、「オオルリ」と言うらしい。夕方で光が弱かったし、コンパクトカメラのズーム利かせてのシャッターなので、よく写っていないのが残念です。
 このオオルリと一緒に、やはり雀大くらいのこれまた首から腹が黄色い奇麗な鳥も発見しました。同じ仲間と思いますが、名前は不明です。ネットで見ると「ルリビタキ」が一番似ているかも。
 これらの鮮やかな鳥は、これまで見たこと無かったのですが、以前からいたのでしょうか。それとも、私がブログを書くようになって、ネタ探しに注意を払っているので、たまたま発見したのでしょうか。もし詳しい方がおりましたらご教授ください。

5月16日追記:写真右窓の黄色い鳥は、「ヤマガラ」であるらしい事が判明しました。
参照→こちら1 こちら2
5月17日追記:訂正します。「キビタキ」でした。17日書き込み参照

5月 142005
 

今日、2回目の薬剤散布をしました。りんごにはトクチオン水和剤とベフラン液剤。サクランボへは、ビスダイセン水和剤・ダイアジノン水和剤です。SS(スピードスプレヤー)は、共同で使用しているため、私に回ってきたのは10時半過ぎでしたが、自転車でSS車庫まで取りに行くとすでに別の方にSSを持って行かれて、次に回ってきたのがちょうどお昼でした。
 今回の薬剤散布のタイミングは、りんごにしてもサクランボにしても数日早いかも知れません。しかし、増毛の場合、サクランボの開花に合わせてミツバチを暑寒沢地区果樹園に一斉に導入するため、個人的な都合よりも全体を優先した訳です。
 予想では17日頃からサクランボは開花するのですが、昨日、今日も晴天の割にしても気温が上がっていません。開花はたぶんもう少し後になるかも知れません。そうなると、今日の薬剤散布は早く、ミツバチを導入中に一切の薬剤散布を控えることから、薬の効き目が途中で切れる事も考えられますので、微妙な事です。尚、「農薬散布ディスクロージャー」ページを更新しました。

5月 132005
 

ミツバチの第一弾が、鹿児島知覧町から昨日夜到着し、今日の早朝降ろしました。増毛町果樹協会では、サクランボやリンゴの花粉交配の為、(有)まつやま養蜂園にミツバチ群をレンタル委託しています。今年は生育が遅れているため、花はまだ咲かず、また、花前防除もまだ終えていないので、ミツバチ達を果樹園に入れるのは、来週になる見込み。そこで、果樹園地帯から15キロほど離れた場所へ巣箱をおきました。

5月 122005
 

 今日は朝から良い天気。暑寒別岳が一日中くっきり見えていました。光が強かったので、エゾエンゴサクの写真を撮ってみました。カタクリと共に咲いていましたので、上部のタイトル画像を作り入れ替えました。このところ寒かったので、カタクリの花もまだ咲いていました。
 果樹園の梅の花が今日開花しました。まだ、一樹に一つ二つですが、天気が良ければ一気に咲く気配です。壮瞥と比べて数日、仁木とは5日ほど遅く生育しています。
 今日は天気が良かったとはいえ、「暑く」なった訳ではなく、増毛アメダスの最高で約10度でした。それでも、地表の水分を盛んに蒸散させていたようなので、病害拡大に歯止めがかかったかも知れません。
 しかし、今日暗くなった頃、「霜注意報」が発表されました。今のさくらんぼやりんごの芽の状態ですと、多少の降霜は問題ないと思いますが、強烈にシバレルようではダメージを受けます。まぁ、梅は危ないけど、まだ大丈夫でしょう・・・・希望的観測。

5月 112005
 

オホーツク高気圧だかなんだか知らないけれど、とにかく寒い。昼頃を除いて相変わらず防寒のつなぎを着て作業しています。昨日は雨。 この時期は果樹の芽が吹き出すのですが、雪解けが遅かったので、果樹の生育も遅れ気味。
 「寒くて多湿」はこの時期は良くありません。寒くても乾燥していれば良いのですが、低温高湿度はりんごの「モニリア病」が多発する危険が高まります。また、サクランボも「幼果菌核病」の発生、多発が心配されています。
 どちらの病気も「葉ぐされ」「実ぐされ」を起こしますので、果樹園にとっては大敵なのです。昨日、普及センターより農協を通して注意を喚起するFAXが出されました。
 低温・降雨による湿潤なのは、今年は全道的な気象傾向ですが、せめて寒くても乾燥しているならば、まだ救いがあります。次回の防除(薬かけ)は、丁寧に行おうと思っております。

5月 092005
 

 私の場合、農作業は、主にオーバーオール(つなぎ服)を着ます。今日、朝は寒かろうと思い、防寒のつなぎを着ましたが、10時過ぎには暑くなり、薄いつなぎに着替えました。午後から時々小雨で、やはり肌寒く、防寒つなぎを着ました。
 午前中、自治会会計の各種寄付、負担金を支払うべく役場へ行きましたが、会う人会う人から「今年は寒いなあ」と声かけられました。私としてはこんなモンではないかと思うのですが、確かに「暖かい日」が少ない春となっています。
 果樹の生育はどのくらい遅いのかよく分かりませんが、とにかくリンゴの芽の状態は写真のとおりです。(スターキング)。写真の枝部が白いのは、石灰硫黄合剤をかけたからです。プルーンの芽も動きだし、青みが見えてきました。

5月 082005
 

 増毛町で最初に咲く「桜」は、元陣屋にあって、今ぽちぽち咲いているらしい。
さくらんぼの芽もどんどん大きくなってもうじき展葉しそうです。写真はコルト台の佐藤錦です。
 ブドウは冬の間は、地面に寝かせていますので、棚に縛り付ける作業をしています。

5月 052005
 

 果樹の花が咲くのは今のところはっきり予想できませんが、花時期の霜は毎年心配されます。
 花がつぼみから落花時期にかけての降霜は、雌しべが凍る事により細胞が破壊されるため、結実不良となります。降霜は、その晩の時間経過と温度低下の度合いにより、数時間前に予測が付きます。そこで、もし、霜が降ると予想されれば、果樹園では指を咥えて空を拝んでいる訳にもいきません。果樹園内あちこちに「たき火」か燻煙により少しでも被害を少なくするように努力します。
 しかし、「野焼き禁止」の規制もあり、何でもかんでも燃やされず、籾殻を燃やす事にしています。そこで、その籾殻を前もって運んでおこうと言うわけで、今日、果樹協会の若手?12名で、稲作農家から籾殻を収集してきたのです。
 2班に分かれて袋詰めを行いましたが、私の行った稲作農家では籾殻は屋外に置かれていたため、雨水を吸って重たくなっていました。こんなに湿気っていれば燃えるわけないので、いざ役に立つのか不明です。ただ、別の班の籾殻は乾いていたので、ほどよく使い分け、乾いたのに点火して後、湿った籾殻をかけて燻煙すれば効果的かもしれません。(Photo by Kabuken)

5月 022005
 

 本日、今年第一回目の薬剤散布を行いました。散布薬剤は石灰硫黄合剤です。枝にはびこっている病原菌を消毒しリセットする意味で、芽が動き出すこの発芽期に行います。その他にもマシン油乳剤も使いますが、こちらはダニの卵やカイガラムシを退治する目的です。油膜によって害虫が呼吸困難になるらしい。石灰硫黄合剤でも害虫にも効きますが、希釈倍率を高めなくてはなりません。今回は石灰硫黄合剤を約10倍で散布しました。
 りんごとサクランボも散布しなければならず、スピードスプレヤー(SS)で散布しました。午前10時過ぎにS共同で使っているSSがあいたので、気合いを入れて取り組みました。
 天気は回復し晴れてきましたが、少々の風が気になっていました。しかし、SSは共同ですから、後の人もつかえている事と、散布時期はこれ以上遅いと散布タイミングを逃すため、風があっても決行しました。
 終わったのが夕方でしたが、結局終始微風からやや強めの風が常に吹いていました。風向きも一定でなく、あちこちから吹いていました。何故、風が大敵といいますと、まず、散布の霧が風に流されて、肝心の枝に付着しないことです。しかし、石灰硫黄合剤は、もう一つ理由があります。
SSの後ろから風が吹くと、運転している私にもろに薬剤が降りかかることです。これの霧が少しでも目に入ると、その刺激たるやすごいものがあります。涙は止まらないし、かといって目をつぶっては運転出来ないし、目をつぶっても涙に薬剤溶けてさらに目にしみるようになって、さらに涙です。
 薬剤の危険性はアルカリ性の為か、衣服に濡らされたままその部分が肌について湿布状態が長く続くと、皮膚がかぶれます。そのかぶれは、なかなか治りづらいので、その点も注意が必要です。
 薬剤は原液は赤みを帯びています(六十ハップと同じ)が、水に溶かすと黄色です。しかし乾いた後は白くなります。SSも真っ白くなり、終わった後の洗車も大変です。機械内部にもアルカリ性の為錆びやすいと思われ、私は最後の散布はマシン油を一タンクかけたので、機械やパイプ内部の洗浄も兼ねました。

5月 012005
 

  直売倉庫裏に流れる永寿川は、北海道(土木現業所)が河川管理者となっています。この川の護岸は、徐々に崩れてみすぼらしい様相となっていました。そこで、数年前から補修の要請を町を通して行っていましたが、財政難のためなのか取り合ってもらえませんでした。
 そこで、親父と二人で修復することに。畑から出た石や、もともとあった石を組んで天然石護岸を数日前から工事をしました。昨日、ほぼ完成しました。
 本来ならば河川管理者との協議の上、行わなければたぶん罰則ものかも知れませんが、このままでは美観もさることながら、安全性も関わることなので、素人ながら着工してしまいました。
 出来映えは、素人ながらも中々の出来です。また、ミニユンボも活躍し、大きめの石でも並べることが出来たので、強度も上がりました。上部をコンクリートで固めるとベターですが、追々仕上げることにします。

4月 292005
 

私の属している「第一防除組合」は、11名の果樹園でつくるスピードスプレヤー(SS)の共同利用体です。りんごやサクランボの芽がふくらみ、やや青みかかってきました。石灰硫黄合剤などを散布するタイミングなのですが、それに先立ちSSの整備をしました。SSは2台ありますが、エンジンオイル交換、エレメント交換、グリースアップなどを行いました。

4月 272005
 

 今日は、ワイ化栽培りんごの改植のため、古い品種の木を倒木し抜根しました。りんごの品種はたくさんありますが、「有望」と思われるものは少ないのですが、まぁ、今回は一応「紅将軍」と「昂林」をこの場所に植える事とし、作業をしました。
 まず、古い木を抜かなければなりませんが、ワイ台の場合は木が大きくありませんので、写真のミニミニパワーショベルが役立ちます。
 以前にも書きましたが、将来、このような機械は果樹園の必需品となるのではないかと思われるくらい、使い勝手が良いです。便利です。

4月 262005
 

北海道の果樹農家で組織する北海道果樹協会総会が今日の午後、札幌のホテルで開かれました。
 北海道には、果樹産地がいくつかありますが、その地域地域に果樹協会があり(増毛の場合は増毛町果樹協会)ますが、道果樹協会はその連合するの形になっています。総会は、各果樹協会からの代議員が議決するのです。今日の総会は来客代議員を含む約50名で行われました。
 会議では、収支決算や予算のほか、来年予定されている「全国りんご大会」が北海道開催が決まっており、その受け入れをどうするかの概要などが討論されました。
 また、去年私が作りました「増毛果樹紀行」スライドも上映しました。増毛の人しか出てこない映像でしたが、他の地域の人が見ても、何かしら心に訴えるものとなりました。
 その後、懇親会改め(懇親会という名称は今後使わない決意らしい)交流会が開かれ、私は砂川・三谷さんと隣り合わせとなり、果樹の話や、君が代の話などをしていました。ご多分に漏れず、この場においても私はマシンガンのように喋り続けるのでしたぁ。

4月 252005
 

昨日、うぐいすの初鳴きっていうか、初のさえずりを聞きました。旭川・山中果樹園ブログでは、22日だそうです。さらに、数日前からツバメらしき鳥が集団(十羽ほど)で、そこら中をビュンビュン飛び回っています。また、トンビは相変わらず上空を旋回しています。春はもうすぐそこ!いや、これは春ですね。

4月 202005
 

増毛でもやっと地面が見えてきました。場所によりますが、雪があるところで30センチ程度かな。雪解け水は、畑内を川を形成して低い方へ流れていきます。我が家では剪定は一通り終わって、今は雪の下に隠れていて残っていた下枝の剪定や、なんと言っても、「フラン病」削りです。
 「フラン病」は、りんごの樹皮に取り付く病気で、例えれば「ガン」のようなものです。病巣をそのままにしておくとドンドン拡大し、その枝ぐるりと一周して侵されるとその先の枝が枯れます。従いまして、幹にこの病気付いてしまうと、その樹丸ごとダメになる恐れがあるため、早期発見、早期切除(削除)が肝心です。
 昔からあるこの病気ですが、20年前に「泥まき法」なる治療法がありました。病巣に泥を擦りつけ、ビニールで囲ってしまうのです。すると、病巣は小さくなり、新たな樹皮が(カルス形成)出来て、治ってしまうものでした。しかし、増毛ではそれ以上に多発するため、完全に退治できず、やっぱり病巣を削るのが一番と言うことであきらめていました。
 数年前に、「紙おむつ」治療法なるものが出てきました。紙おむつを水に浸して病巣に巻き付ける方法です。これも「泥巻き法」の発展版ということで、増毛でもかなりの果樹園で試されています。
 なぜ、それで治るのかは科学的に解明されていないようで、試験研究機関でも実験等はなされていなく、いわゆる「家庭治療法」的方策となっています。
 しかし、我が家ではまだ「紙おむつ法」は行っておらず、相変わらず病巣削除、削除後に癒合剤トップジンMペーストを塗布するやり方をしています。

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