今朝のテレビ、ズームインで、みつがびっしり入ったりんごが紹介されました。
全国放送枠で、青森平川市からの中継。ぼた雪が10センチ以上も積もったような中、ミツがビッシリはいる「パプル」が取り上げられ、若き栽培者の解説がはいりました。
「パプル」は、熟す頃になると落果がさけられないとのことで、地上に落ちないように夏みかん販売用のネットを落果前にりんごを包み、端を枝に縛っておいく。熟して枝からりんごが離れたらそれを回収する事により、完熟するまでりんごを成らせることが出来るというものでした。
私は正直いって「パプル」というりんごは初耳。ミツがビッシリはいるりんごは、「こうみつ」があります。(当果樹園ではまだ導入していません) しかし、外観からするに「こうみつ」ではないようですし、登録を検索しても「パプル」は出てきません。
まっ、こういうりんごがあるんだなっと、果樹業である私も一般視聴者と同じ目線でTVをみていました。
参照「こうみつ」:1・2
増毛から蜜蜂達が九州へ旅発った次の日の14日、北海道新聞夕刊の一面に「ミツバチ受難」の記事がデカデカと載っていましたので、覚書としてアップしておきます。
参照:7月13日エントリ悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」
7月28日エントリ「トンボとミツバチ」
本日朝、りんごやサクランボの訪花に役だったまつやま養蜂園の蜜蜂たちが九州に向けて出発しました。
今年はサクランボは5月10日の霜(冷気)により作柄が全く振るいませんでしたが、りんごはまずまずの出来で、蜜蜂たちは今年も果樹園で活躍しました。
蜜蜂の本業は「アカシア蜜」の採取なのですが、こちらも低温の影響でアカシア花が激減し、蜜の収集量も激減しました。しかし、その後の花は低価格ながらなんとか採密できたようです。
蜜蜂たちは知覧町(合併したため現在は南九州市)に向け、小春日和の増毛を後にしました。
参照:2007年11月15日エントリ
増毛の果物を(もっと)有名にするぞプロジェクトが進められています。北の農業&北のお魚.ねっとが中心となって、農協やもちろん果樹協会も参画しています。
すでに10月3日から9日まで札幌地下街で、また10月29日から11月4日まで東京で増毛の果物が販売されました。
特に東京は有楽町駅前にある「北海道どさんこプラザ」で開催され、増毛のりんごなどが大勢に人の目を留めたようです。
増毛の果物を知らない(知名度が無い)りんご販売する際、すこしでも理解して貰おうと北のお魚ネットで作成したパンフレットが上記写真でございます。
果樹協会や青年部もこれまで幾つかのパンフレットを作りましたが、こちらはまた違ったセンスでなかなか良くできております。「増毛はにっぽんの果樹園の北限」など一部に誤解される表記もありますが、大胆なデザインでありながら繊細な説明文となっていると思います。
せっかくなのでこのHPの左バナーに張っておきます。
毎年各支庁で行われている農業委員会研修会は今年、本日午後から苫前ふわっとにて開催され、留萌管内の農業委員が参集しました。増毛からは8名参加しました。(昨年は11月12日羽幌)
今回は昨年7月の各町村農業委員改選後初めての研修会となることから、農業委員会の概要など農業会議から講習を受け、又、来年度の農林水産省予算見込みなどの情勢説明を受けました。
また、増毛に帰って18:30よりJA増毛支所にて増毛町果樹協会役員会が開かれています。
ちょっと、エントリに間が空きましたので、雨降りのこの時間を利用して駄文を書かせていただきます。
昨年は11月2日に収穫した「きたろう」ですが、今年は10月下旬に全てもいでしまいました。去年より若干樹が大きくなりましたので、収量も若干多くなりましたが、まだまだコンテナ数箱位で依然としてマイナーなりんごでございます。
「きたろう」は、「ふじ」と「はつあき」の掛け合わせだそうで(参照1・参照2)果皮が黄色いので「黄太郎」としたようです。漢字よりひらがな表記の方が一般的だと思います。
黄色いから「黄太郎」、じゃー甘かったら「甘太郎」かい?。清かったら・・・。あっ、そうそう、総理大臣も「太郎」でございましたなぁ。
「きたろう」と聞いて増毛の人ならば「石崎喜太郎」氏を思い浮かべるべなぁなどと思いつつ、このマイナー品種に思いを寄せているのでございます。
そういえば、HBCラジオ朝8時20分頃のCMでかかる「ものたろう・ものたろう・・・・」の歌が、脳裏に残って困るんですけど。そこでネットでMonotaRoのHP見ると豊富な工具や消耗品がありますし、ワイパーブレードなどが安いなぁ。早速カタログを請求してみようっと。
本日の農業新聞に青森県で育成したりんごの品種が単純な事務ミスで登録できなかったニュースが載っていました。ネットでは各紙にも出ていましたが、陸奥新報が一番詳しいので、覚書としてアップしておきます。
以前、まだ選抜候補段階で注目されいてた「すり下ろしても変色しないりんご」などの品種が県の農水省への登録料数万円未納で、登録出来なくなったようです。
私も「すり下ろしても変色しないりんご」は、興味津々なので、是非入手したいものですがどうなるのでしょうか。青森の苗木屋さんの本年度版カタログにはすでに載っているようですが、私はまだ見ていません。
それにしてもですね、農水省も県も我々「庶民平民」とすればどちらも「役所」なのですから、そこまで厳格にしなくても、何とかなったのではないかと思うんですけど。このドタバタ中に「漁夫の利」を狙う輩も出たりして。そっちが心配です。今や産地間競争を越え、国際化しているさなかですので、中国や韓国に乗っ取られないような視点もほしいかなっなんて思っちゃいます。
もともと果樹には突然変異する事がまれにあって、その樹と違う性質の枝が出ることがあります。我が家では「ハックナイン」の着色する「枝変わり」がすでに発見されています。
日本で一番栽培されている品種で今や世界を席巻する勢いの「ふじ」は、もともと「国光」×「デリシャス」の掛け合わせで誕生したのです。しかし当初その実は味は良いものの、果皮の色が悪くて見るからに不味そうでした。
しかし、ふじが沢山植栽されるとその中に着色のよい枝がつぎつぎと発見され、現在は「ふじ」の着色系が盛んに栽培されています。苗木屋さんのカタログによれば「らくらくふじ」「小町ふじ」「ジャンボふじ」「長ふ6号」「峰村ふじ」「2001年ふじ」などなど。
また、色だけでなくて収穫期が異常に早い枝変わりも発見され、「やたか」と命名されたのです。
さらに「やたか」の着色する枝変わりが続々出てきて「早生ふじ」とか「弘前ふじ」「紅将軍」などです。「昂林」もたぶんその系であるはずです。
しかし、「枝変わり」の枝を継木して増やしてみますと、経年するにしたがいいつの間にか元にもどる「先祖帰り」が起こることもあります。我が家では「やたか」をいち早く植栽しましたが、ほとんど「ふじ」とかわりばえしなくなっています。そろそろ更新時期かと思っていました。
その矢先、うちの「やたか」に枝変わりを見つけました。写真では分かりにくいのでコントラストを強調してみましたが、明らかに着色が違います。収穫期は「やたか」より遅いようですけど、家のオリジナル品種となるでしょうかねぇ。
参照:青森の片隅から
本日の道新に北菓楼の全面広告が載っていました。内容は新製品の「おかき」で「北海道開拓おかき(甘エビ味)」すが、内容は増毛町のPRそのものです。広告主は誰なのか一見不明でございますが、覚書としてアップしておきます。
北菓楼は砂川に本店がありますが、札幌のデパートなどにもテナントがあります。で、私がいつも買ってくるのはシュークリーム「夢のドーム」でございます。
今年も札幌三越デパート10階で、ホクレン大収穫祭が開かれており2日目の今日、手伝いに行きました。今年で37回目だそうで、増毛の果物は当初から出品しています(台風落下年を除く)。毎年生産者も交替で手伝いに行っています。昨日の初日は相当にぎわったようですが、2日目も忙しさは衰えていませんでした。
場所も去年と同様エレベーターのすぐ前で、お客さんのアイキャッチにうってつけの場所。今日は旭・つがる・ネロ・マリラ・千両・プルーンを販売。結果、去年より若干多い売上となっているようで、我々の苦労も報われます。階段を何回も昇りましたし、ズーと立ちっぱなしでしたので、足がジリジリとした疲労感につつまれています。
結局、夜7時過ぎまで手伝いまして、店を後にして大通りに出ますと札幌テレビ塔の奇麗なライトにねぎらっていただいた思いがしました。
昨日から今日にかけて、ハックナインを収穫しました。また、それとは別に、稲わらロールを浜益より搬入しました。
この稲わらは、堆肥に混ぜたり、石が多くて乾燥しやすい場所やブドウの下に敷き詰めたりします。稲わらを敷いた所とそうでない所の違いは、はっきり出るわけではありませんが、やはり干ばつになりにくくなるようですし、歩いてもフワフワするので気分的にもよいです。
さて、「ひめかみ」も半数くらい収穫しました。一つかじって見ましたよ。「ミツ」の入りは上々ですし、いつもは酸味が多いこの品種ですが、今年は甘味が勝っていて、食べやすかったですし濃厚な味わいでした。「ひめかみ」も食べ頃を迎えていると言えます。