北海道果樹協会は8月8日(金)、全道果樹生産者研修会を道南七飯町で開きました。増毛町から増毛町果樹協会会長と私を含め3名で出席しました。
増毛町から七飯町まで最短道程で約330キロ(確か)もあるため、前泊し1泊2日の日程で行ってきました。道のりが遠かったので、数回に分けてリポートしたいと思います。
7日朝8時、会長の車で増毛を出発。せっかくなので壮瞥の果樹園を見ながら南下しようと231号線を札幌方面へ。壮瞥は札幌中心部を通って中山峠経由が近いはずですが、混んでいる札幌市街を通りたくないので、余市・仁木を回って行くことになりました。
今ならブルーベリーが最中だろうと、ブルーベリー先駆者の仁木町の新藤さんの果樹園に寄りました。(写真)
この日のブルーベリーは次の熟するまで一区切りだそうで観光客は居ませんでしたが、2メートル弱で旺盛に伸びている沢山のブルーベリーの木にやや圧倒されました。(写真)ゆったり気分でしたが、この時点でお昼となり、フルーツパークにきで昼食後、再び5号線を登る。
途中、トウキビ直売で忙しくしているであろう紅果園でトウキビを買う。園主寒河江氏は、相変わらずのスキンヘットで、さくらんぼが悪かった分をトウキビで取り返すと意欲満々で仕事に精をを出していました。
ニセコでうっかり曲がり損ね、昆布あたりから豊浦への道に入る。ぐねぐねと遠回りしてどうにか洞爺に着きました。フジモリ果樹園に連絡すると会議中との事で、「道の駅」で会うことができました。
壮瞥の「道の駅」は、一新されて消防などの施設もかねた立派な「情報館i(アイ)」となっていました。中にはもちろん地元農産物も売っているし新しくて明るい造りの建物で、壮瞥の「勢い」みたいなのを感じました。
フジモリ氏の案内で浜田観光果樹園、タカシナ観光果樹園の圃場を見学。国道の右側(大滝に向かって)は霜の害が少ないらしくて、増毛同様壮瞥でも場所によるなり具合が極端に別れたようでした。タカシナ観光果樹園には、毎日のように団体の果物狩りが来ているらしく、今回も台湾からの観光バスが入園していて、「勢い」があるなぁと感心させられました。
その後壮瞥を後にして、高速も使いつつ一路南下し、予約していた宿である、今、なにかと話題の「グリーンピア大沼」に到着したのでした。
つづく
昨日なのですけれど、当園のサクランボ畑にある小屋から発見された、「藤原」の抜き文字トタン板を増毛町に寄附しました。増毛町での果樹発祥の功績者「藤原家」は現在増毛には居ないのですが、昔は暑寒沢の大地主だったんですね。約30年以上前に、「藤原」から買い受けた土地に小屋があって、それは元々住居だったようです。
その小屋の壁に無造作にぶら下げてあったこのトタン板なんです。
これは、昔、木製のりんご箱に、自分の屋号を印刷するためのものです。この文字を切り抜いた板を新箱取っ手面に載せでこの上から墨を含ませたタワシでなぞると、木箱に印刷出来るのです。
我が家はヤマセン(「人」の下に「千」)なので、この板は必要なく、ズーとズーと壁にぶら下がっていたのですが、この度、歴史的重要度が高い事に気づいたのですね。
数週間前の道新広告欄にこの本が載っており、気になったんで早速Amazonで悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」を取り寄せました。ネオニコチノイドと言ってもピントこないんですけど、果樹に関する農薬名ですと「ダントツ」「スタークル」「モスピラン」など、数年前から出てきた新しい殺虫剤です。増毛の果樹はミツバチとの関わりが深いですから、「ただ事ならぬ!」と思い読破しました。
ネオニコチノイドは蜂に大影響があり、フランスで使用禁止になったことや、ある養蜂業者の被害の訴えを何度も繰り返し説いて、早く使用を中止すべきとしています。また、単位面積使用量が中国の100倍などや、これまでの有機リンを手榴弾とするとネオニコチノイド剤は原爆など、チョッと煽るような表記もありました。詳しくはAmazonレビューをぞうぞ。
後半では各農薬メーカーへの取材をされていますが、ことごとく反対し、聞く耳持たずで、一方的な解釈のみで書かれています。また現代人の無気力・無関心な風潮もこの剤が影響しているのではないかと疑問視しています。しかし、この剤が出ててから年数が経っていないので、この剤が原因と断定は出来ないのですから、こちらの表現も誘導的なものと思います。
増毛の果樹園では数年前からモスピランやスタークルが使われています。また、一昨年あたりからダントツも使用しています。この剤の散布期には、ミツバチは遠くに離れた場所に移されているとは言え、少なからずミツバチに影響があるならば増毛での使用は、考えなくてはならないかも知れません。
本書では、人間への影響をも警告しているのですが、本書内に数値などの科学的検証があまりなくて、「誰々がこう言っている」といった具合で、実際はどうなのか疑問です。
ユーザーである農業者が、農薬使用に関して農薬登録以外にもこの本のように関心を持ったほうが良いのかもしれませんが、それならば、農薬製造メーカーが申請すの登録制度の仕組みも、再考していただきたいとも思いました。
本日(7月11日)付けの北海道新聞、おそらく全道版にサクランボ低温被害についての記事が載っていました。見出しの「チェリー哀れ」にはもうちょっと良い表現がなかったのかなと。英語と日本語が混じっていて違和感を持ちました。
被害総額は一億円超かってんですが、一億円は遥かに超えているとおもいますよ。
岩見沢の東井果樹園とは対照的に増毛の秋香園は被害無しでもサクランボ狩り予約が少なく「哀れ」。でも東井さんの方がよっぽど可愛そうですよ。当果樹園に問合せのあった数件に、秋香園を勧めておきましたけど。
当果樹園も作柄は数割にとどまりそう。サクランボ狩りは細々と13日の団体さん以降に開園していこうと考えています。
7月1日告示で無投票が決まっていた増毛町農業委員選挙ですが、今日の午前10時より役場において当選証書が各当選者に付与されました。
選挙管理委員会委員長の挨拶の後、このほど立候補した8名に写真のように立派なバインダ付で委員長が一人一人渡したのでした。開会直前まで水揚げ作業をしていてびしょびしょに濡れていた私でしたが、素早く着替えネクタイを締めて出かけました。小雨ながらも気温が高く蒸し暑い中での付与式でした。 7月4日エントリ参照
7月1日告示でした増毛町農業委員会委員選挙は、立候補者が定数8を越えなかったので、無投票となりました。その通知が選挙管理委員会より今日になって郵送それてきました。(6月18日エントリ参照)
選挙枠での定数はこれまでの一名減の8名。しかし、前期では1名が任期満了前に病気により亡くなっており、今回は無風のまま同じ顔ぶれとなったようです。
推薦枠からは議会からは前期と同じ渡部氏がきまっておりますが、あと2団体はこれから審議されるものと思われます。
無投票でも当選証書が付与されます。
今年になって初めての萌州沿岸塾公開講座が昨日(28日)夕方、留萌市海のふるさと館で開かれました。塾長であり、今回の講師でもある月尾嘉男東大名誉教授の今回のテーマは「劣化する日本・再生する戦略」。
日本の経済を見た場合、もはや二流国に成り下がり今後も減少縮小する事実を、各データを示して説明。とくにここ数年での経済的劣化が激しく、小泉政権下の政治・政策は誤っていたのではないか。地域格差の拡大が叫ばれていますが、データからもはっきり伺われ、地方の疲弊は増大する一方です。
しかし、その地方に住んでいても、発想を変えることにより、風情をいかした町並みづくりや特産物の開拓などで盛り返している事例も数多くあり、工夫次第でいくらでも「再生」可能であると先生は申しておりました。
また、「幸せ」の感じ方は人により千差万別でありますが、お金持ちになってみた日本経済ですが、「お金」が多くあってもたいして幸福感が実感できなかったのでありますから、それぞれに本当の「幸せ」の尺度を見直してみてはどうかと提言いただきました。
今回の講演は、私にとっては久しぶりに全部拝聴する事が出来、大変有意義なものになりました。講演の後は、懇親会の後、FMもえるでの特別番組に出演。くしくも北海道庁再編で留萌が切り捨てされることが決まった直後でしたが、先生は「むしろ前向きに捉え、自立せよ」と地方民が主体的に行動するきっかけとすべきとの「再生のヒント」をいただきました。
今年3回目の現地研修会が昨日(24日)の午後、会館で開かれ、約30名の町内果樹園主が集まりました。普及センターからこれまでの果樹生育状況の説明がありました。
気温は4月が異常に暖かかったんですが、5月6月はほぼ平年で推移。当初2週間に迫ろうと進んでいた生育は、5月6月で元に戻ろうとし、現在のところ、りんごで4?6日早、梨て゜9日早、となりました。
害虫の発生は、トラップで計測。青年部も協力しています。
その後は、サクランボ研究会と合同でこれから出荷を迎えるサクランボで、選別の目を統一しようと、山形産さくらんぼを取り寄せ「目慣らし」をおこないました。当日札幌市場に上場された山形産ですが、試食しますと、真っ赤なさくらんぼ(500g@2000円)は、糖度はありましたが、皮が硬い感じがしました。内部は柔らかくて時期終盤を感じさせました。
今日午後から増毛町農業委員会の任期満了に伴う選挙の立候補説明会が開かれました。農業委員は、町内の農業者による選挙によって選ばれるのと、農協、議会、共済から各一名の派遣によって構成されておりますが、その公選による部で、立候補予定者を対象に増毛町選挙管理委員会から今回の選挙について日程などの説明がありました。
今回から公選は一名減が決まっており、8名となります。
●告示日 平成20年7月1日
●選挙日 平成20年7月6日
届出は告示日の08:30から17:00までの一日限り。届出は立候補者本人、或いは推薦人。役場3階委員会議室。
事前審査の希望者は 6月26日13:30から17:00まで役場2階会議室
となっています。詳しくは増毛町役場へお問い合わせを。
その後、今期最後と思われる農業委員会が開かれ、農地の所有権移転などが審議されました。