9月 082007
 

2007-09-08.jpg 大変心配していた台風9号ですが、増毛直撃コースだったのにもかかわらず、風は全く吹きませんでした。暴風とか強風とか、台風なんだから多少は覚悟していたものの、被害はゼロ。大変穏やかでたので拍子抜けした感じ。これじゃー台風でなくて「退風」かもくしは「怠風」「絶え風」だったんじゃーなかろーかと。
 道内では被害らしいニュースもなかったので、まずは一安心です?。
 秋は台風が直接来なくても強烈な低気圧も来ますから、今回の台風一過は、第一関門無事通過ってところかな。
 写真はイチョウの実でございます。風が吹かなくても自然と落ちる季節となってきました。

9月 062007
 

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 台風の進路が気になる今日この頃。洋梨「バトーレット」は、通称「パート」ですけど今年は7日からもごうと思っていましたが、明日は雨が予想されましたので、6日の今日から収穫を始めました。
 今年は青色が若干抜けた感じになっています。やはり日照が多かったためと思われますが、小雨のために果実は小振り傾向のようです。場所によっては大きい木もありますが、老木化だったり灌水が滞った所は果実は小さいです。

 収穫は一応Mサイズ以上を目安に収穫。小さいのはもう一週間ほどそのままにして、果実肥大を期待します。
 それにしても台風九号の進路が心配です。上陸すれば勢力は衰えるとは言え、このままでは、関東・東北・北海道と、日本の落葉果樹産地を総なめする進路であり、出来秋を決定づける台風コースとなります。
 p.s洋梨は追熟が必要ですから、食せるまでは十日ほど後になります。

9月 042007
 

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 昨日(3日)、壮瞥の果樹園の面々が日帰りで来町し、増毛の数件の果樹園を視察いたしました。
 壮瞥は、北海道を代表するリゾート地であり、来年はサミットも開催されるくらい絶好の観光地であるため、果樹界では観光果樹園の最先進地であります。ですから増毛なんぞ視察しても参考となるものはありません。しかしそれでも「壮瞥くだもの村」の面々は見聞を広げる事を忘れないと念じているようで、精力的に視察するのでした。
 秋香園では、園主渋谷さんと懇談、他にもマンズレインカットの様子や佐藤果樹園のブドウなどに真剣なまなざしを向けておりました。帰りがけは浜益の善盛園へ。奥まった場所ながら大規模にまた大胆な経営意欲を示す渡辺さんに一同、感化されているようでした。

9月 012007
 

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 秋めいて来ての昨今、カラスが集団で果樹園を襲撃しています。
 サクランボハウスの上部に止まっているカラスは、獲り残っているサクランボをついばんでいます。それは今となっては問題ないのですが、しかし、カラスが集団となると平穏ではいられません。
 梨の木に襲いかかろうものなら、短時間で梨が突き落とされます。和梨が特に好きなようですが、うっすら赤みを出す洋梨も好きなようです。カラスはブドウも大好きで、房ごと落とすカラス野郎もおります。
 もうね、集団化するカラスは我々果樹農家にとってはギャングですよ。憎いです。

9月 012007
 

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 サクランボ雨よけハウスのフィルムはとっくに剥ぎましたが、残るヒモ(バンド)がやっかいです。暑寒沢地区ではバンドの収納は、全て撤去する人、張りっぱなしの人、私の様にハウスに束ねる人と別れます。
 全て撤去すると来年また張り直さなければなりませんので面倒ですし、なによりヒモが納屋などにしまうとき絡まったりします。
 ハウスに張りっぱなしの人は、バンドが風で揺すられて直管と擦れて切れやすくなり、数年でバンドを交換する事になります。しかし、フィルム張り下ろしの際に面倒がないので楽です。
 私の様にハウスに縛り付けるやり方ですと、バンドの劣化は多少あるものの、比較的長年使えるし、また、私の場合反対方向のワイヤーからバンドをはずしていない為、来年も同じ長さのバンドであるため、バンドを張り直す手間がかかりません。
 ただ、シーズン直前と直後の縛る・ほどくが面倒な作業となります。この時間は、根気がいりますし、太陽が暑いのでしんどい作業です。時間の合間をみて各ハウスのバンドをボチボチと縛り続け、今日やっと全部のバンドを縛り終えましたとさ。

8月 312007
 

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 今日の午後、暑寒沢会館にて第4回現地研修会が開かれ、果樹園のもろもろの問題や今後の果樹動向など確認されました。
 まず普及センターから今年のこれまでの気象概要の説明がありました。
 6月は気温が平年の110%あり日照は137%しかし降水量は平年比42%に留まりました。7月は平年よりも5ポイントほど低かったものの日照時間は155%となっており、果実肥大には申し分ないものの降雨が29%しかなくて、干ばつ。8月は上半期の高温推移したため、果実に日焼け被害果がみられました。また8月下旬になって、またもや干ばつと成っています。
 この気象状況を踏まえて、りんごや梨の生育は、果実肥大は概ね平年並みとなっています。洋梨は地色や硬度などみると熟期が早まりそうな感じです。

8月 302007
 

2007-08-30.jpg 千両梨の別名が「みしらず(身不知)」なのですが、その理由は身の程をわきまえずに沢山実って枝が折れちゃうことと承知しております。関連エントリ
 
 写真の梨は日緬紅ですけど、盛んな果実肥大を迎える洋梨は、ときどき自分の太った果実の重みに耐えきれずに枝が折れる場合があるんですね。まぁ、適正着果数に制限していない(摘果不備)が原因と言えばそれまでですけど。
 人間もあれもこれもと役を持つと、くたびれちゃうもんね。

8月 282007
 

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 今日、今年予定していた最後の病害虫防除をしました。殺虫剤スタークルの説明書きに「すもも」は印刷されていませんでしたが、ネットで調べると登録がありましたので、プルーン(チェーアンを除く)にも同様の薬剤を散布しています。

対象【りんご・梨】 5タンク
殺菌剤:ストロビードライフロアブル 2000倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
Ca剤:スイカル 1000倍
 ※梨単独園はは殺虫剤のみ1タンク散布

対象【プルーン】 1タンク
殺菌剤:ストロビードライフロアブル 2000倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍

8月 272007
 

2007-08-27(1).jpg 朝からスプリンクラーをセットし、2カ所の圃場へ灌水始めました。洋梨やりんごを集中して灌水したいところですが、サクランボの雨よけハウス内の苗木が右写真の様に葉っぱが萎れだしましたので、通称藤原園は、サクランボ・梨へ散水。
2007-08-27(2).jpg りんごは、まずワイ台の圃場からスタートです。古い古いポンプは、だいぶガタが来ているようで、プーリーの回りがしぶかった。グリースをたっぷり回転部に入れてごまかしています。
 しかし、今年のように春・夏・秋こんなに灌水をするのは近年無いです。

8月 252007
 

2007-08-25.jpg 本日25日の北海道新聞留萌版にプルーン収穫の記事が載りましたので、覚え書きとしてアップしておきます。
 記事内では「スタンレー」収穫となっていますが、当果樹園ではまだまだ色ついていません。チェーアンはボチボチ収穫し直売で無人販売となっています。
 池田果樹園では、入り口にプルーンののぼりがあがっていましたので、早生のプルーンが本格化しているものと思いますが、当果樹園での本格的収穫は9月に入ってからとなりそうです。

8月 242007
 

 2007-08-24(1).jpg 昨日の8月23日、長沼町にある道立中央農業試験場に於いて、北海道果樹協会主催の全道果樹生産者研修会が開かれました。全道の果樹産地から生産者や普及センター、JAなど約100名の参加がありました。
 朝9時半に受付終了後、まず試験園内の状況を稲川果樹課長より説明を受けました。試験場では、新しい品種育成や寒冷地適応性などいろいろ試験栽培されており、この頃はブルーベリーの木の姿が多く見られるようになりました。
2007-08-24(2).jpg その後、試験場圃場のすぐ隣にあります「なかのフルーツパーク 仲野園芸農場」を視察しました。園主仲野勤さんは、大正15年の深川生まれ。77歳からパソコンに挑戦し現在もブログで情報発信しています。こちら参照
 昭和28年には8ヶ月間アメリカ果樹研修経験もあります。昭和40年代、広く平らな土地を求め長沼に移転してきました。勤さんは、高齢ながらなおも勢力的に果樹栽培をなされており、特にブルーベリーを始めとする樹種の導入や機械化など先進的な果樹経営の先頭をいっております。視察しに来た我々に対して、おおらかに接していただきました。「樹若ければ気若し!」をモットーとして、果樹園作業に向かい合うツトムさんは、常に果樹に「勤(いそ)しむ」お方でございました。
 午後からは試験場内の講堂に入り、全体集会形式で研修会が続けられました。テーマを「農業交流と庭先店頭販売」と題して、各地の事例を幾つか紹介されました。その中に、仲野勤さんの別家の「仲野満」さんの事例発表がありました。2007-08-24(3).jpg
 仲野満さんも長沼で農業をしておりますが、現在は3つの農業法人に携わっている我々果樹業者からすると超先進成功者とも言えるでしょう。畑作と元々の果樹生産と合わせ持ち、ログハウスレストラン「ハーベスト」も経営されております。
 自社で生産した産物をレストランで販売。生産、加工、販売の三つどもえの体制は、今後の儲かる農業経営の形態であることは、誰でも理解できることです。しかし、実現はかなり難しいのが現状です。その中で仲野満さんは、持ち前の明るさとバイタリティーで、理想的な農業形態へと発展を遂げ、尚も精力的に新製品を開発中との事でした。
 発表の中で仲野さんは、加工してレストランなどで販売できれば、例えばりんごの付加価値は桁違いに高まると申しておりました。北海道中小企業同友会にも属している仲野さんは各方面からも勉強されているようで、「外貨として儲けさせていただいたら、地元に還元するようにしている」と、単に儲ける企業ではなく、地域の一員としての企業を自覚して、地元経済発展にも寄与する姿勢は見習わなければならないと思いました。

8月 192007
 

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 草刈作業をしているとアブがうるさく飛び回るんですけど、そのその他にもいろいろ見ますなぁ。バッタは帰り道の路上を走っていると、どこからとなく飛んできてこちらを見ているのでした。ブドウの支柱予備を纏めているところの大型トンボがじっとしていたり、今日は鹿まで目撃。
 鹿ですけどね、見た目はかわいいのだけど、りんごなどの枝をむしったりする害獣。しかし、あいつらはどちらかというと臆病に部類で良かったですよ。あの体格で凶暴だったら恐ろしくて畑にもいけないディァ。
 ちなみに、うちのトラクターはイセキだディァ

8月 192007
 

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 北海道のリゾート地である壮瞥の果樹園、フジモリ果樹園でりんご日焼けが報告されていますが、増毛でも一部あります。写真は果汁用りんごE1ですが、ご覧のように日焼けしています。E1は肌がデリケートなのか、あちこちで日焼けをおこしておりますが、まぁ、加工用なのでそう深刻でもありません。
 他の品種での被害果は今のところ見受けられません。

8月 152007
 

 今日付の留萌新聞に9条の会が全面広告を出して、主張を訴えていました。紙面半分を氏名で埋めておりましたので、私の知人も何人か見つけました。ずいぶん大勢が護憲なんですね。以前、道新の取材を受けたとき、護憲の主張する団体は容易にたくさん見つけられるのだけれど、改憲を主張する「団体」は、なかなか見つからないと申しておりましたのを思い出しました。
 今、NHKで「日本の、これから」をやっていまして、憲法9条について護憲改憲の意見を紹介しています。
 今日のマスコミは全てと言って良いほど「悲惨な戦争を二度としてはいけない」の大合唱でした。それは全く正しいのですけど、それを説明するのに、「体験」を元にした身の回りの見地からの意見ばかりでした。もっと、例えばその時の国際情勢とか戦争後の国際的な姿とか、マクロで見た場合の「考察」が乏しく思いました。
 さて、終戦記念日の暑い今日、当果樹園では汗を流しながら雨よけハウスのフィルム下ろしをやっと終わりまして、今期のサクランボの収束を宣言したいと思います。ごくごく少々はありますが、人手も無くて、少量の直売のみとなりました。
 今年もサクランボをご愛顧いただきありがとうございました。

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