秋めいて来ての昨今、カラスが集団で果樹園を襲撃しています。
サクランボハウスの上部に止まっているカラスは、獲り残っているサクランボをついばんでいます。それは今となっては問題ないのですが、しかし、カラスが集団となると平穏ではいられません。
梨の木に襲いかかろうものなら、短時間で梨が突き落とされます。和梨が特に好きなようですが、うっすら赤みを出す洋梨も好きなようです。カラスはブドウも大好きで、房ごと落とすカラス野郎もおります。
もうね、集団化するカラスは我々果樹農家にとってはギャングですよ。憎いです。
サクランボ雨よけハウスのフィルムはとっくに剥ぎましたが、残るヒモ(バンド)がやっかいです。暑寒沢地区ではバンドの収納は、全て撤去する人、張りっぱなしの人、私の様にハウスに束ねる人と別れます。
全て撤去すると来年また張り直さなければなりませんので面倒ですし、なによりヒモが納屋などにしまうとき絡まったりします。
ハウスに張りっぱなしの人は、バンドが風で揺すられて直管と擦れて切れやすくなり、数年でバンドを交換する事になります。しかし、フィルム張り下ろしの際に面倒がないので楽です。
私の様にハウスに縛り付けるやり方ですと、バンドの劣化は多少あるものの、比較的長年使えるし、また、私の場合反対方向のワイヤーからバンドをはずしていない為、来年も同じ長さのバンドであるため、バンドを張り直す手間がかかりません。
ただ、シーズン直前と直後の縛る・ほどくが面倒な作業となります。この時間は、根気がいりますし、太陽が暑いのでしんどい作業です。時間の合間をみて各ハウスのバンドをボチボチと縛り続け、今日やっと全部のバンドを縛り終えましたとさ。
今日の午後、暑寒沢会館にて第4回現地研修会が開かれ、果樹園のもろもろの問題や今後の果樹動向など確認されました。
まず普及センターから今年のこれまでの気象概要の説明がありました。
6月は気温が平年の110%あり日照は137%しかし降水量は平年比42%に留まりました。7月は平年よりも5ポイントほど低かったものの日照時間は155%となっており、果実肥大には申し分ないものの降雨が29%しかなくて、干ばつ。8月は上半期の高温推移したため、果実に日焼け被害果がみられました。また8月下旬になって、またもや干ばつと成っています。
この気象状況を踏まえて、りんごや梨の生育は、果実肥大は概ね平年並みとなっています。洋梨は地色や硬度などみると熟期が早まりそうな感じです。
千両梨の別名が「みしらず(身不知)」なのですが、その理由は身の程をわきまえずに沢山実って枝が折れちゃうことと承知しております。関連エントリ
写真の梨は日緬紅ですけど、盛んな果実肥大を迎える洋梨は、ときどき自分の太った果実の重みに耐えきれずに枝が折れる場合があるんですね。まぁ、適正着果数に制限していない(摘果不備)が原因と言えばそれまでですけど。
人間もあれもこれもと役を持つと、くたびれちゃうもんね。
今日、今年予定していた最後の病害虫防除をしました。殺虫剤スタークルの説明書きに「すもも」は印刷されていませんでしたが、ネットで調べると登録がありましたので、プルーン(チェーアンを除く)にも同様の薬剤を散布しています。
対象【りんご・梨】 5タンク
殺菌剤:ストロビードライフロアブル 2000倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
Ca剤:スイカル 1000倍
※梨単独園はは殺虫剤のみ1タンク散布
対象【プルーン】 1タンク
殺菌剤:ストロビードライフロアブル 2000倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
昨日の8月23日、長沼町にある道立中央農業試験場に於いて、北海道果樹協会主催の全道果樹生産者研修会が開かれました。全道の果樹産地から生産者や普及センター、JAなど約100名の参加がありました。
朝9時半に受付終了後、まず試験園内の状況を稲川果樹課長より説明を受けました。試験場では、新しい品種育成や寒冷地適応性などいろいろ試験栽培されており、この頃はブルーベリーの木の姿が多く見られるようになりました。
その後、試験場圃場のすぐ隣にあります「なかのフルーツパーク 仲野園芸農場」を視察しました。園主仲野勤さんは、大正15年の深川生まれ。77歳からパソコンに挑戦し現在もブログで情報発信しています。こちら参照
昭和28年には8ヶ月間アメリカ果樹研修経験もあります。昭和40年代、広く平らな土地を求め長沼に移転してきました。勤さんは、高齢ながらなおも勢力的に果樹栽培をなされており、特にブルーベリーを始めとする樹種の導入や機械化など先進的な果樹経営の先頭をいっております。視察しに来た我々に対して、おおらかに接していただきました。「樹若ければ気若し!」をモットーとして、果樹園作業に向かい合うツトムさんは、常に果樹に「勤(いそ)しむ」お方でございました。
午後からは試験場内の講堂に入り、全体集会形式で研修会が続けられました。テーマを「農業交流と庭先店頭販売」と題して、各地の事例を幾つか紹介されました。その中に、仲野勤さんの別家の「仲野満」さんの事例発表がありました。
仲野満さんも長沼で農業をしておりますが、現在は3つの農業法人に携わっている我々果樹業者からすると超先進成功者とも言えるでしょう。畑作と元々の果樹生産と合わせ持ち、ログハウスレストラン「ハーベスト」も経営されております。
自社で生産した産物をレストランで販売。生産、加工、販売の三つどもえの体制は、今後の儲かる農業経営の形態であることは、誰でも理解できることです。しかし、実現はかなり難しいのが現状です。その中で仲野満さんは、持ち前の明るさとバイタリティーで、理想的な農業形態へと発展を遂げ、尚も精力的に新製品を開発中との事でした。
発表の中で仲野さんは、加工してレストランなどで販売できれば、例えばりんごの付加価値は桁違いに高まると申しておりました。北海道中小企業同友会にも属している仲野さんは各方面からも勉強されているようで、「外貨として儲けさせていただいたら、地元に還元するようにしている」と、単に儲ける企業ではなく、地域の一員としての企業を自覚して、地元経済発展にも寄与する姿勢は見習わなければならないと思いました。
賀老の滝はそもそも千走川 (ちはせがわ)なのですけど、賀老の滝の入り口付近に滝のちょっと上流に観光用の吊り橋があるんですね。この橋からの見える岩場を流れる川も見物ですが、そのまたすぐ近くに「ドラゴンウォーター」って名所があります。滝への連絡道路が一方通行だったため、見逃しやすいのですけど、注意していくと細道があって50メートルほど中に入ると鳥居があります。その横に降りていくと小川が流れています。当然この水もきれいです。で、その小川の脇に岩があって、そこに赤茶けた小さな割れ目があってそこからポコポコと気泡とともに水が沸いているんです。
親切にもコップが紐で繋がれていて、どうぞご賞味をというわけで、すくって一口飲んでみますと、ほんのりシュワーっと炭酸が口の中にただよいました。うっすら金属っぽい感じの水でして、「うまい」わけではありません。でも自然と炭酸の含んだ水がこの石から出でるのはなんとも不思議です。しかし、まぁ、よくこんな小さなわき水を一体誰が見つけたのでしょうか。
さて、車で山を下りて来て、比較的平らな沢の始まりあたりに温泉「ちはせ川温泉旅館」があります。せっかくなので日帰り入浴してみました。昼過ぎだったんでだれもお客さんはいなくて、風呂の写真を無断で撮りました。
お風呂はこじんまりしていて数名入ればいっぱいになる位なのです。露天風呂はさらにこじんまりしています。しかし、時々ポコポコと音をはっしてパイプから温泉が引かれているんですが、風呂から溢れるお湯はそのまま排水口へ。つまり源泉掛け流し。お湯は赤さびのような濁り湯。
やっぱり旅の汗をほどよく流して癒してくれるのは源泉掛け流しでしょ。満足でございました。但し、風呂からあふれ流れ出ている濡れている部分は大変滑りやすいのでご注意を。温泉参照エントリ
もう一件、宮内温泉にもトライしようと山道から行って見たんですが、こちらはお盆休み?で閉まっていました。
先日サクランボの疲労気分転換を兼ねて「滝」を見てきました。
私の滝暦はこれまでに、友人の黒滝君滝口君以外では、雄冬の白銀の滝を原点として始め、ナイヤガラフォールズ(アメリカ・カナダ)、ヨセミテの滝(アメリカ)、フカ滝(NZ)、ミルフォードサウンドにある数々の滝(NZ)など、海外の滝をも記憶に納めてまいりました。道内では天人峡羽衣の滝、知床のオシンコシンの滝やカムイワッカの滝など見ていまして滝素人評論家を目指しております。
さて、数日前テレビチャンピオン2で「滝通選手権」をやっていて、興味深々見ていたら提出問題の中に島牧村の「賀老の滝」が紹介されておりました。日本の滝100選にも選ばれているって言うジャーありませんか。滝評論家を目指す私は、もう実際に見ないわけに行きません。そして、20日行きました。
島牧の海岸から約10キロ山中、道路は狭いけどほとんど舗装。広い駐車場には係りのおじさんの車以外なく、寂しい。熊出没の注意を受け、さらに奥の駐車場に停車。滝まで徒歩6百数十メートル。しかしね、ずーと階段状の山道を下るんですが、散歩気分と言うより登山に近いですよ。
やっと展望場所に到達。で、写真。落差と言い流れ出る水量もこの時期としてはまぁまぁあるし、なんと言っても透明度の高い綺麗な水のこの滝は、正に一流ですなぁ。北海道にこんな立派な滝があって幸せですよ。欲を言うと、滝つぼ付近まで近づけられればもっとgoodでしたけどね。 熊出没注意情報にビビリながらも帰り道の今度はきつい上り坂。すれ違ったのはたったの二人でした。
草刈作業をしているとアブがうるさく飛び回るんですけど、そのその他にもいろいろ見ますなぁ。バッタは帰り道の路上を走っていると、どこからとなく飛んできてこちらを見ているのでした。ブドウの支柱予備を纏めているところの大型トンボがじっとしていたり、今日は鹿まで目撃。
鹿ですけどね、見た目はかわいいのだけど、りんごなどの枝をむしったりする害獣。しかし、あいつらはどちらかというと臆病に部類で良かったですよ。あの体格で凶暴だったら恐ろしくて畑にもいけないディァ。
ちなみに、うちのトラクターはイセキだディァ!
北海道のリゾート地である壮瞥の果樹園、フジモリ果樹園でりんご日焼けが報告されていますが、増毛でも一部あります。写真は果汁用りんごE1ですが、ご覧のように日焼けしています。E1は肌がデリケートなのか、あちこちで日焼けをおこしておりますが、まぁ、加工用なのでそう深刻でもありません。
他の品種での被害果は今のところ見受けられません。
まず、今日kajuen.netのサーバーをcoresearver.jpに替えました。このサーバはXrea.comの上位サーバーと言うことで、性能アップになったからです。
これまでのxrea.comによるサーバは私が始めた当初は利用者も少なく、サーバ数も確か7?80台だったのですが、今では300番台となり、おそらく回線も大変な混みようだったらしく、MTの再構築などレスポンスが悪くなっていました。そこで、性能アップしたcoreserver.jpに乗り換えました。こちらは、まだ10台しかありませんけど、無料お試し利用期間もあって、すぐに埋まってしまうほどの盛況ぶりです。
使用実感は、ここ数日いろいろやっていますが、やはりFTPのスピードが速く、快適でした。尚、これまでのサーバー内データはそのままにして、私の持っているもう一つのドメインkajuen.infoを割り振っておきました。
そして、ついでにMovableTypeのバージョンを4.0にしました。思ったよりスムーズにバージョンアップしました。再構築にエラーがでましたが、プラグインのアップをし忘れでして、今は全く支障なく動いています。
このプログのエントリが800を越えていますので、再構築はずいぶん時間かかりますが、これまでのように途中で止まるなどのエラーは出ませんでした。