11月 212008
 

2008-11-21.jpgまっ、とかく日本人は人の目を気にする国民と言われております。しかし、どこぞの国のように外国の目を気にせず、イヤ気にしすぎるのかもしれないけれど、自国民を尊大かつ自惚れているより、どう見られているのか推し量ることは健全な感情かと思います。
 そこで、この本ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書 276)でござすます。詳しくはAmazonのレビューをどうぞ。
 旅行など海外経験者ならば、自分の体験から「海外の日本人を見る目」は、少しは分かります。しかし、それは自分が体験した狭い範囲での事。この本でもそれは各筆者の狭い範囲での体験談でございます。この本で紹介されているのは一部にネガティブな事もありますが、概ね日本人は好かれているし、マンガやアニメ寿司などの文化がうけていると書かれています。自分達の周りの印象だけで、全体を語るには無理があります。しかし、日本人を「好印象」と思っている事例があまりに多いのです。
 外国での日本人の評判というのは、TVなどから形成される場合もありますが、やはりそれまで日本人が海外で振る舞った、例えば「礼儀よい事」とか「正直」とかが今の評判をなしている物と思います。
 日本人は海外から好評と言うことは単純に喜ばしい事ですが、それまでに至る、諸先輩たちに感謝すると共に、今後も海外では行儀良くして裏切ることの無いようにしたいと思いました。

8月 232008
 

熱き心 寛斎の熱血語10ヵ条 (PHP新書 516)山本寛斎著の「熱き心 寛斎の熱血語10ヵ条 (PHP新書 516)」を読みました。2ヶ月ほど前に聞いた日曜日放送のラジオ「世相ホットライン はい!竹村健一です」に山本寛斎氏が出ていて、とてもエネルギッシュな語りをしていたので、著書を読んでみたくなりました。
 山本寛斎氏は、デザイナーであることは知っていましたが、巨大なイベントをプロデュースしていたのは知りませんでした。この本では、彼のこれまでの半生を綴りながら、エネルギッシュで自分らしく生きる秘訣みたいな感じで書いています。
 氏の情熱が伝わって来るような気もしましたよ。イベントに携わる人とか、少々人生につまづいている人なんかは、この本お薦めです。
 ただ、一箇所疑問に思った行がありました。失敗してまわりから人々が去っていった内容の後p119、「侵略される側の人々にとって何がもっとも屈辱的であったのか。それは、強制的に名前を変えられ、言語を変えられ、宗教を変えられることだったのではないか」と突然でてきて、侵略する側の主語がないので特定出来ないのですが、創氏改名皇民化政策を連想させられる文面なんで、ココだけはいただけませんでした。

7月 192008
 

 昨年10月に来町し講演してくださった宮城県の牡蠣漁師で「森は海の恋人」提唱者、畠山重篤氏がこのほど新刊本を出され、早速amazonで仕入て読みました。【鉄が地球温暖化を防ぐ2008-07-19(1).jpg
 本題は地球の温暖化をテーマとしていて、ずいぶんスケールが大きいとお思いでしょうが、私自身も、いわゆる温室効果ガス二酸化炭素を減らすには、海の利用が不可欠ではないかと思っておりました。特に、四方を海で囲まれているわが国は、海岸線沖数百メートルで線を引くと、多大な面積となり、そこの海藻類を盛んにすれば、地上の森林を飛躍的に拡大したと同等になるはずです。
 また、海で二酸化炭素を有機質に固定すれば、真に、地球規模での温室効果ガスが削減できるはずです。前回のサミットでは、二酸化炭素排出削減しか話題にされず、しかし、石油を燃やしているいるからには必ず二酸化炭素は出るわけで、空気中の二酸化炭素は増える一方な訳です。
 さてしかしながら、日本の海はあちこちで磯やけが進行しており、とても二酸化炭素を固定できるようなうっそうとした海藻域が豊富にあるわけではありません。そこで、これまでの理論、「鉄」が必要というわけですね。
 本には、増毛の磯やけ対策も紹介されています。
 前回読んだ農薬の本は、人の伝聞だけで不安をかりたてていましたが、この本は、牡蠣漁師の実体験をもとに書かれていて、しかも将来の希望が持てる内容となっています。
 増毛の磯や日本の磯に興味のある人、あるいは海に携わっている方は必読ですよ。

7月 132008
 

 数週間前の道新広告欄にこの本が載っており、気になったんで早速Amazonで悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」を取り寄せました。2008-07-13(1).jpgネオニコチノイドと言ってもピントこないんですけど、果樹に関する農薬名ですと「ダントツ」「スタークル」「モスピラン」など、数年前から出てきた新しい殺虫剤です。増毛の果樹はミツバチとの関わりが深いですから、「ただ事ならぬ!」と思い読破しました。
 ネオニコチノイドは蜂に大影響があり、フランスで使用禁止になったことや、ある養蜂業者の被害の訴えを何度も繰り返し説いて、早く使用を中止すべきとしています。また、単位面積使用量が中国の100倍などや、これまでの有機リンを手榴弾とするとネオニコチノイド剤は原爆など、チョッと煽るような表記もありました。詳しくはAmazonレビューをぞうぞ。
 後半では各農薬メーカーへの取材をされていますが、ことごとく反対し、聞く耳持たずで、一方的な解釈のみで書かれています。また現代人の無気力・無関心な風潮もこの剤が影響しているのではないかと疑問視しています。しかし、この剤が出ててから年数が経っていないので、この剤が原因と断定は出来ないのですから、こちらの表現も誘導的なものと思います。
 増毛の果樹園では数年前からモスピランやスタークルが使われています。また、一昨年あたりからダントツも使用しています。この剤の散布期には、ミツバチは遠くに離れた場所に移されているとは言え、少なからずミツバチに影響があるならば増毛での使用は、考えなくてはならないかも知れません。
 本書では、人間への影響をも警告しているのですが、本書内に数値などの科学的検証があまりなくて、「誰々がこう言っている」といった具合で、実際はどうなのか疑問です。
 ユーザーである農業者が、農薬使用に関して農薬登録以外にもこの本のように関心を持ったほうが良いのかもしれませんが、それならば、農薬製造メーカーが申請すの登録制度の仕組みも、再考していただきたいとも思いました。

11月 222007
 

 11月7日にもチラッと書きましたが、このほど白洲次郎―日本で一番カッコイイ男 (KAWADE夢ムック)を読みました。2007-11-22.jpg
 この本は2002年に初版され、次郎生誕100年記念にだされた文藝別冊だそうで、今年で12刷だそうです。
 白洲次郎を私が知るに至ったのはNHKテレビで特集していた事がきっかけで、右サイドバーの白洲次郎占領を背負った男や、プリンシプルのない日本などを読んで、一層この人物に惹かれ、今回も次郎に関する本を手にした次第です。
 本では次郎に接した各界の人がエッセイを寄せていたり、占領時代のエピソードなども書かれています。明治の頑固親父風でありながら、英国の気品をあわせもつ次郎は、まさしくカッコイイですよ。
 次郎の本に出てくるエピソードなどは、現在のいわゆる右翼・左翼に都合よく使われるんですけど、この本でもp152「また、対米支援のための改憲かい」と題して共同通信論説委員の文も載っています。確かに占領時から講和に至るまでの次郎は、「日本は左翼的でなければやっていけない」との思いもあったし、天皇制に批判的だったかもしれません。
 しかし、サンフランシスコ講和条約での首相の演説文を日本語に直した事を考えると、やはり外交は対等でなければならないし、自主独立は強く思っていたはずです。
 また、現憲法ですけど、やっぱり押し付けられていますよ?っ。9条はアメリカから確かに押し付けられているんじゃーないですかぁ。映画「日本の青空」とずいぶん違うんですけどぉ。日本人の草案を参考にしたなんて全くでてきません。このような本に反駁する事実に基づく映画をまたがんばって作ってください。

11月 132007
 

 嫌韓流シリーズは3冊目となりましたが、このほどマンガ嫌韓流3 (晋遊舎ムック) を読破しました。2007-11-13.jpg
 私は「嫌韓」はとっくに通り越して「呆韓」の域に達していますが、たびたび「怒韓」となります。
 隣国同士が「友好」を望むならば、お互いは対等でなければいけんません。しかし、お隣のお国では自分達が上位とし、日本との国際関係の時はついついお隣さんは尊大になりがちです。
 この本では「友好」を切に願っていると締め括っていますが、私は無理だと感じています。
参照エントリ:嫌韓流(1)のエントリ
        嫌韓流2のエントリ

10月 052007
 

日本人として大切にしたい品格の躾け (ベスト新書 150)を長い時間かけてやっと読みました。2007-10-04.jpg
 「川嶋優」ってどこかで聞いたことある増毛の方も多いと思いますが、著者は「かわしまゆたか」ですからー。
 「国家の品格」を読んで以来、「品格」と言う言葉に弱い私でして、この本は書店でなにげに手にした本でした。
 内容は子供に対する躾や親の基本的な指針を示して、品性ある日本人を育てていこうと言う本です。私にはあまり関係ないのですけど、子育て中の親には是非読んで頂きたいと思う本でした。
 品の無い私が申すのも何なんですが、テレビの娯楽番組やマスコミの記事にも、日本人としての品性を忘れた番組や記事が蔓延していますので、ここらでもうちょっと上品さを持ち合わせるべきだと思いますね。

8月 162007
 

 この本は確か5月か6月に札幌で買った本ですが、サクランボが忙しくなって途中までしか読み込んでいなかったのですが、今日は雨が降りましたので、残り部分を読み、読破しました。
 昨日は「留萌9条の会」が新聞広告を出しましたし、増毛町にも「9条を考える増毛の会」があって護憲を訴えておられます。その正反対の論客の登場と言うわけですね。私も改憲派ですから、上記「市民団体」とは相容れないのであります。
 さこの本「憲法九条は諸悪の根源」のAmazonでの評価は低いです。しかし、この本の内容を真っ向否定的なレビューと、正論だけど今後に期待と言うように二者に別れています。
 この本のほぼ後半まで、「9条の会」などのメンバーが発した言説に対する批判となっています。Amazonのレビューが低調なのも「一方的な批判」が目立ったからかも知れませんし、本題が過激なのも一因と思います。
 しかし、書かれていることは至極真っ当で、思慮深く書かれていると思いました。
 安倍首相の「美しい国づくり」に共感する一方で、首相の頼りなさも指摘しております。
 まぁ、しかし、護憲派にしても改憲派にしても「正義と平和の希求」と言う方向は同じだと思いますが、その手法が正反対なので、主権をもつ我々国民は憲法を捉えるとき、一人一人が広く深く勉強し考えないといけません。先の参議院選挙の争点が「年金」だけに矮小化され、憲法問題が陰った事は非常に残念だと思いました。

6月 242007
 

 MS氏からはいつも本を「借り」ていたため返却する必要がありました。しかしいつも中途半端に読みかけだったりで、今度は返さなくてもよいように「いただきたい」と懇願し、今回ただでもらったこの本「人物を修める―東洋思想十講」を読みました。なかなか時間が取れず、ずいぶんと長い時間をかけてやっとの事で読破しました。
 著者「安岡 正篤 」は、Amazonで著書を検索するとなんと120冊もの著書が出てきます。また、Gooleで検索すると細木数子との一件も出てきます。
 晩節はともあれ安岡正篤は、広い深い「学」と、人としての「徳」を合わせ持つ正に「先生」と呼ぶに相応しい人物であること思いました。
 この本は安岡正篤の話したのを活字化したようなので、本ではなく録音を聞いてみたいなぁと思いましたら、こちらにありました。「安岡正篤BOOKS」。でも今時カセットテープだし値段も高いなあ。しかし、「価」は十分あると思います。
 この本、ザーっと読んだだけですのが、人としての「教え」がいくつもありましたので、再読してじっくりかみ締めたい本でありました。
 正篤=まさひろ 同名として志す「人物」が見つかりましたなぁフンヌさん。

5月 022007
 

 多分10年くらい前、サクランボ出荷につかうプラスティックパックが、燃やしても有毒ガスが出ないようにと材質がPETになった。値段が上がったが、これで廃棄して燃やしてもダイオキシンが出なければOKだなっと、納得していました。しばらくしてPETは飲料水容器として爆発的に使われて、現在リサイクルが叫ばれ、分別収集されています。私は「燃やしても良いようにPETにしたのに、めんどうだなっ」と思いましたが、リサイクルされればゴミが減るし結構なことだとも思いました。
 しかし、リサイクルして別の製品を作ると、さらに石油を使うことになるとか、矛盾しています。
 数年前、コピー用紙はもったいないし、森林破壊するので古紙を使いましょうってんで、あちこちで特に官庁で、わら半紙を思わせるすすけた紙を使い始めました。しかし、古紙の方が新品よりも値段が高かったように思います。リサイクルは、なにがしら矛盾を含んでいるのに、「もったいないし環境破壊はけしからん」感情論が先行して盲目的になっていたと思います。
 事実、こんなニュースを見つけました。「古紙100%再生紙は環境にやさしい」はウソでしたって、環境に優しくないなら、無理して古紙100%でなくてもねぇ。私たちはもっと広範囲に視野を広げる必要がありそうです。
 そんな中「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を読みました。
 リサイクルは必ずしも環境に優しくない事をペットボトルを例に説明されています。
 そう言えば、先日朝日新聞のTVのCMにオフィス街にまで海面上昇する印象操作広告をしていましたが、本当はちょっとやそっと(平均数度程度の温暖化で)で海面は上昇しない事も科学的に説明されています。北極の氷が融けても海面は上昇しないし、数度程度の温暖化では海面は温暖化による水の膨張程度僅かであるらしいです。マスコミはイメージを先行させ、「ウソ」を垂れ流していたのです。集団ヒステリーの一種かもねぇ。
 ダイオキシンも実は人間にとってはさほどの毒ではないというジャーないでか。
 地球温暖化が二酸化炭素の排出にあるならば、化石燃料を燃やした結果であり、石油は後20-30年で枯渇するので、その後収まるわけですね。
 環境とか、リサイクルの言葉に盲目的信望するより、石油の使いすぎとか、石油枯渇後のあるべきスタイルを早急に考えるべきでしょうね。石油枯渇まで、残された時間はあと僅かであるのに、相変わらず我々日本人は、石油を使いまくっていますね。ガソリンが値上がりしても、連休の交通量は増えるでしょうから。
 現代人は、石油の恩恵に浸りに浸っていて、やがて訪れる危機に対応しようとしていないのは、将来に対する最大の問題と言えるのではないでしょうか。

5月 012007
 

 「凛とした日本 ワシントンから外交を読む」を読みました。この本を読もうとしたきっかけは、私が何時も巡回チェックしているブログ「軍事評論家=佐藤守のブログ日記」の3月27日エントリを見て、興味が沸いたからです。
 前総理、小泉内閣時代、マスコミはこぞってあらゆる政策に批判を浴びせていましたか゛、しかし、靖国参拝など、評価できる行動などもあったなどが書かれています。
 細部はAmazonのレビューなど見ていただけたらと思います。古森さなには、今後とも「日本の立場」からの論説をお願いしたいです。
 尚、著者のHPはこちら(ブログもあり)

4月 082007
 

 白洲次郎のプリンシプルのない日本を読みました。前エントリコメントで、「プリンシプル」は造語と思うと書いたのですが、調べましたらprinciple法則; 主義; 基本的な知識; 道義, 節操、原則、原理などの意味がちゃんとあることがわかりました。
 この本を読むともう一つ「筋を通す」とか「潔さ」ってのもあるんじゃーなかろうかとも思いました。
 前エントリコメントで仁左衛門さんが引用した「新憲法のプリンシプルは実に立派である。戦争放棄の条項などはその圧巻である。押し付けられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと素直に受け入れるべきではなかろうか」とありましたが、その一方で、こうも申しております。

この憲法を平和憲法だなんていってありがたがっている御連中は、おそらくこの憲法の出生由来を知らないのではないだろうか。占領中こういう政治問題を取り扱うGHQのある部局の幹部の一人は、この憲法草案が如何に出来たかということを自慢たっぷりに話す程不謹慎であった。又その部局のオエラ方の夫人は、当時休暇で日本にいた大学在学中の惣領息子が草案の一章か一項を書いたんだと親馬鹿流に公言していたということをGHQの高官の一人が、なげかわしく私に話したのをおぼえている
 マックアーサー氏が憲法で戦争放棄を規定したのは文化的の前進だとか、進歩だとか、はっきり何と云ったか忘れたが、兎に角大げさに自画自賛してたに拘わらず、中途から、戦争放棄を規定したからといって自衛権まで放棄したのではないなんて苦しい言いのがれをいわざるを得なくなったのも、この占領方針の転換の一つの表れであった。憲法をでっち上げたときには一つの考え方で、それを適用する時には別の考え方をしなければならなかった破目に陥り、色々と思わぬ苦労を重ね、又いまだにその苦労を重ね続けているのは一寸笑えぬ喜劇である。

 憲法の草案を作ったときは連合国による占領だったのに、運用段階でアメリカ単独占領と方針が転換されたが故の話しで、これは決してプリンシプルではないと思いますね。
 しかし、未だに憲法論議が繰り返されているのにいっこうに進んでいない今の日本の現状は「笑えない喜劇」ですなぁ。
 それはともかく、白洲次郎の頑固だけどかっこいい生き方には、多くの方が共鳴し、あこがれるんじゃーないでしょうか。

3月 262007
 

 ページ数はたいして厚くないのですが、ずいぶん読破するのに時間がかかってしまいました。
 この本世界がさばく東京裁判は実は約10年前に出されていたんですね。改めて東京裁判の不当性を認識しました。
 一昨年でしたか国会で当時の民主党党首が小泉首相にたいして東京裁判は受け入れるのかと言った質問をしたように記憶しております。確か首相は「受け入れる」と答弁したとおもいます。
 しかしね、これを読んだら両者とも実に愚かしいと思いますね。「裁判は不服だけど判決には従った」という日本の共通認識が全く無いので、愚問愚答となったのではないかと思っちゃいました。
 この本を読むと、「東京裁判」は、人類の近代史の最大級の汚点だったと感じましたね。詳しくはアマゾンのレビューを見てください。

3月 072007
 

今年1月に出た本、「国防の真実?こんなに強い自衛隊」を読みました。著者は井上和彦氏であり、以前にも「親日アジア街道を行く」はこのブログでも紹介しました。こちら参照
 留萌市にも陸上自衛隊第2師団の部隊が駐屯しております。しかし、正直なところこれまで私は自衛隊に対してネガティブな印象しかありませんでした。又、自衛隊の実力も全く知りませんで、身近に自衛隊を見る機会がありながら、興味も無く無知であった事は、私に限らず多くの人の共通する事だと思います。
 しかしこの本を読んで自衛隊に対するイメージが変わりましたよ。最新の装備を持つ陸・海・空の隊員には、頼もしいさもあり誇らしいくもありますしこれからもがんばって欲しいと思いますよ。くしくも中国が不透明な軍拡を進め、北朝鮮は核開発をし、韓国は反日を繰り返して海や空の装備を進めています。これらに対して、日本は自分達の生命・財産をどのように守るのか国民皆で真剣に考える必要がありますねぇ。
 増毛や留萌には「自衛隊協力会」がありますが、その方々にも是非読んでいただきたい本です。

2月 132007
 

 去年の10月に買ったこの本、やっとこさ読破しました。「中国が世界をメチャクチャにする」です。
 ショッキングなタイトルですが、原文は「China Shakes the World」だそうですから、「揺るがす」くらいのニュアンスでしょうか。アマゾンのレビューを見ていただきたいですが、ほとんどが★5つです。
 さて、増毛でも水産加工場に多くの中国人が「研修」に来ています。加工場の社長さん方は、中国への視察を重ねているようですし、もしかしたら中国への工場進出も考えているかも知れません。
 この本には世界各地で繰り広げられた中国人による地場産業破壊例が数多く書かれています。業種も様々で、鉄鋼から紡績、ハイテク産業まで、世界のあちこちで町が衰退した事例が紹介されています。最初は「研修」とかいって中国の安い人件費に惹かれて、やがて多くの中国人を雇ったあげく、工場全体が乗っ取られたり、ついには現地を支えていた産業が衰退していった事例が、世界の各所で起こっているのです。
 チャイナリスクとは、中国進出についての忠言ですが、現在は経済に留まらず、環境についても中国は危惧されますし、ほんとうにこれから世界はどうなるのか暗い心境になりました。
 加工場の社長さん方にも是非読んでいただきたい本です。増毛の産業「水産加工」は、増毛にとって働く場であるし、経済の重要な柱となっています。

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