9月 302006
 

 お客様より「プルーンの情報がない」とのご指摘がありましたので、現在のプルーンの状態をお知らせいます。
 今年のプルーンは例年より甘さが強いように思います。品種によっては果実が多少硬くても十分美味しい品種もあります。人気の高かった「パープルアイ」や「チェーアン」は終わりました。赤みのプルーン(品種名がよく判らない)も終わりました。ジャー現在は・・・・・
【ローブドサージェン】
 樹がまだ小さく数本しかないため、収穫量が少なく、残り約10kg
【スタンレー】
 昨年多くを伐採したため、残りは約30kgほど。しかし、今年のスタンレーは例年よりもはるかに美味しい。
【バーバンクグランドプライス】
 毎年樹になっていながらにして腐って行き、満足に収穫した記憶無し。しかし今年は少雨のため、十分に収量がありました。在庫小量
【ベイラー(写真)】
 苗木分を収穫済み。まだまだなっていますから、これからも十分あります。
【くらしまプルーン】
 樹が小さいので、少量ですが、これから収穫予定。
【プレジデント】
 今後収穫予定。
【シュガー・サンプルーン】
 まだ収穫していませんが、すぐにでももげます。数量は十分あると思います。今年は一段とおいしい。定番だけど根深いファンがおられて10キロ単位で買われるかたもおります。

 今年のプルーンは、6月の天候不順(長期間のジメジメ)がたたった為か、肌がカサカサになる「サビ果」が多く出ております。しかし、味には影響がなく、むしろサビ果の方が美味しいと思います。プルーンは、外観にとらわれないで、果皮色の濃い実を選ぶのがコツです。

9月 282006
 

 本日、洋梨のバートレットを余市にあるジュース加工場、北王よいちまで運搬しました。
 行きは雨で時折激しく降っていて、運転しづらい事もありましたが、帰り道は晴れていました。
 旧厚田村は石狩市に吸収されてしまいましたが、この望来の坂を下る良い眺めは健在です。遠くにみえる断崖の海岸線の先っぽはたぶん濃昼(ごきびる)辺りかな。

9月 272006
 

直売では(有)まつやま養蜂園の蜂蜜も販売しています。蜂蜜は花によって種類がありますが、当園ではニセアカシア蜜だけを扱っています。
 今年はニセアカシア開花時の好天候と、前年がその前年台風襲来による影響があって花が咲けなかった分、今年はその反動でたくさんの花が咲き、蜜の採取量も多かったそうです。また、圧倒的なニセアカシア開花量だったために、他の花の蜜混入が非常に少なくニセアカシアの純粋な蜜が採れています。
 ニセアカシア蜜の特徴は、くせの無い甘さと、透き通った薄々黄金色。今年の蜂蜜は透明度抜群で上品な蜂蜜となりました。

9月 262006
 

 いよいよリンゴが色付き、順次収穫を待つようになりました。早生品種である「北上」や「さんさ」「みちのく」は色づきの良いのを選びながらぽつぽつ収穫しています。増毛果樹園で相当量のロットを持つ品種は「つがる」でしょう。
 しかし、「つがる」は系統がいくつかあって、収穫時期はすこしずれています。当果樹園で最初に収穫されるのが「まつだ系つがる」(写真)です。当果樹園では勝手に「紅つがる」と称して直売しています。
 さて、私が巡回しているブログにりんごの記事がありましたので、トラックバックさせていただきました。こちら「ヒロさん日記
 私はリンゴを収穫していて「心が洗われる」事はありませんが、それでも一年かけて実ったりんごに慈しみは感じます。
 リンゴ収穫を私たちの地域では「りんごもぎ」と言います。地域によって「もぐ」言葉が違うようですね。九州では「ちぎる」。ヒロさん日記では「摘む」と言っていましたし、観光の場合は「りんご狩り」と言います。ちなみにNZでの英語は「pick」と記憶しております。
 増毛でも「摘む」は、春のリンゴの開花時に余計なつぼみを取る時は「花摘み」と申しますよ。
 今日は支離滅裂気味なエントリとなりましたっ。

9月 242006
 

毎年収穫日が異なるため、覚書として。昨日、日面紅(フレミッシュビューティー)収穫しました。実を割って見ますと種はまだ白くあと数日?1週間ほと後がベスト収穫と思いますが、カラスの攻撃に合い、相当数の落果や突付いた傷つき果が目立ったため、仕方なく収穫しました。どうもカラスは洋梨が好きなようで、集団でやってき食べ散らかしていきます。今年の洋梨は甘みが濃いように思いますので、日面紅も追熟後はそこそこ美味しいと思います。
 さて、プルーンのスタンレーも昨日と今日にわたり収穫しました。スタンレーはさほどの甘さは出しませんが、今年は例年よりも濃厚な味を出しています。ただ、プルーンは、どの品種も今年の場合「サビ果」が多く、外見が見劣りするのが難です。

9月 212006
 

トラクターで草刈りをしているとトンボが腕や肩に留まります。以前にも同様の写真をとりましたけど(こちら)。
 秋になってトンボが盛んに飛んでいますが、その種類が多い感じがします。普通のトンボに加え、赤とんぼや超大型のオニヤンマ?も見られます。
 今年はキンモンホソガが多いので、リンゴ樹幹下はトンボの餌に不自由しません。食べ放題ですよ。キンモンホソガは要りませんので、トンボよ、全部食べてくれっ!

9月 202006
 

 台風13号は今朝、石狩市に再上陸と伝えられ、テレビのニュースでは強風の様子を映していました。しかしその頃の増毛果樹園では、雨がやや強いものの風らしい風は無く、台風接近がウソのようでした。午前中は時より小雨。10時頃留萌へ向かいました際、浜辺はシケておりましたし、中歌上(天谷の坂付近)はニセアカシアの葉っぱや小枝が国道を覆っていましたから、強い浜風があったようです。しかし、その強風は果樹園まで影響を及ぼすものではありませんでした。果樹園のリンゴ落果は皆無です。
 さて、台風に備えて急いで収穫した洋梨を選果しました。バートレット、マルゲリットマリーラ、ブランデーワイン。それぞれ規格が異なるため、その品種にあった選別が要求されます。
 我が家では選果は当然重量による選別ですが、その調整はアナログで、ダイヤルを回してばねを伸ばす方式です。多少の面倒くささがありますが、選果機が20年以上前の代物ですので仕方ありません。
 選果を終えて、一応コンテナやダンボールに入れ、追熟にかかります。

9月 182006
 

 台風の襲来前に収穫直前の洋梨「マルゲリットマリーラ」がカラスの襲来を受け、たくさんの落果被害がありました。台風前に収穫しようと畑へ行ったところ、おびただしい実が散乱していました。
 午前中、カラスが梨の畑の地面にたくさん下りてなにやらついばんでいるのを見ましたが、おそらくその直後に集団でヒステリーを起こしたように、一本の洋梨の木を集中的に襲い、たくさんの果実を食い散らかしたのでした。
 別の離れた樹の日面紅も、樹になっている状態でつつかれた果実も見ました(円内写真)。
 カラスは神の使いと日本書紀にも書かれているらしいのですが、我々果樹農家からすれば、カラスは宿敵の害鳥でありそれ以外の何ものでありません。誠に憎らしいですよ。
 これ以外にも、丸梨もあるのですが、これはまだまだ小さい実の内に(お盆過ぎ辺り)すべて食べられ、何年も収穫皆無の樹もあります。
 増毛のカラスは、ちょっと飛べば海の幸、山の幸、山奥の幸、川の幸など贅沢三昧だと思いますよ。こんな贅沢カラスは、神の使いでは絶対なくて、「鬼ヶ島の使い」ではないかと思っています。

9月 172006
 

 台風13号が九州地方で猛威を振るっていて、亡くなられた方も何人も出ているようです。そんな中、今日の北海道は大変穏やかで暖かい一日でした。
 前回収穫時に小玉のために穫り残していたバートレットを収穫しています。マルゲリットマリーラは、肥大して収穫まで数日です。普及センター情報ではマリラの収穫は20日頃の予定です。枝は果実の重みで弓なりに垂れ下がっています。台風の動き次第ではこの梨は速攻でもぎ取りますが、リンゴなどこれからの品目は、だだ台風害がないことを祈るだけです。
 台風進路などは、気象情報リンク集も参照しています。こちら・・韓国の台風進路予想も参考にどうぞ

9月 152006
 

 りんごは品種によっては、熟する頃にボタボタと落果するものがあります。特に「つがる」はたくさんの樹が植えてあるので、深刻です。そこで、自然に落果するのを防ぐ薬「ストッポール」があります。
 今日、つがるやみちのくなどに落果防止剤ストッポールを散布しました。

対象:つがる、みちのく等
薬剤:ストッポール 1000倍
タンク数:1.5タンク

尚、写真の記事とは関係ありません。

9月 142006
 

 増毛の果樹園で、果樹園全体として一番足並みが揃う品目は「バートレット」でしょう。我が家でも昨日からバートレットの収穫を開始しました。
 今年のバートは、春の満開日が平年並みであることから、収穫開始日は9月9日辺りとの予測でした。普及センターの果実解析によると、調査地点によりかなりのバラつきがあるものの、一果重量はやはり小雨がたたって例年より1割?2割、小玉傾向であります。しかし糖度は逆に1割?2割高く、酸はやや弱めでした。場所によって数値が離れるのは、灌水のまめな場所であったり、土壌の違いによるものと思われます。
 バートレットの収穫のほとんどは農協に出荷されていると思われ、この時期の農協低温冷蔵庫は満杯になることもしばしばです。
 何度も述べてきましたが、洋梨は青い内に収穫し、しばらく寝せておいて黄色く熟させます。樹になった状態で熟すと、ゴリゴリと硬くなったままで、洋梨独特の柔らかなメルティー状態とならないのです。
 バートレットは、黄色くなると極端に日持ちがしない品種であり、その点は販売に難しさがあり、タイミングが非常に肝心です。

9月 102006
 

 留萌新聞は日刊であるため、留萌や増毛市街地区は夕方配達、我々のような過疎地域へは翌日の朝に配達されます。んで、9月9日付けですが我が家へは今日届いた中に、私が載っています。
 第一面の特集で、留萌や増毛の特産品を巡る記事で先日取材を受けておりましたが、今回記事となりました。写真クリックすると拡大し可読できると思います。特別加筆する必要ないので、記事を読んでください。
 ジュースは、最近販売数が伸びておらず、目立った存在ではなくなっているように思いますが、味は良いと思いますので、なにとぞよろしくお願いします。

9月 092006
 

 ブドウの季節がやって来ました。当果樹園のブドウは、ハウス設備がないので、今、やっとブドウの収穫が出来るようになりました。
 今はバッファローが出始めで、今後ポートランド、デラウエアや旅路などが続々収穫されます。

9月 052006
 

 一昨日、昨日と灌水をしていました。草がしおれてきたり、梨やりんご、プルーンも葉っぱがクタァ?と弱々しく乾燥している様子だったからです。
 8月に大雨が降った地域も多く道内でも警報や注意報が上川方面や留萌北部で出ていたように記憶しておりますが、増毛はほとんど降雨がなかったのです。そう言えば、今年はずいぶんと小雨です。増毛アメダスの降水量統計を見てみますと、
4月:50mm  5月:45mm  6月:42mm
7月:52mm  8月:34mm
でした。皮肉にもサクランボ収穫の7月に一番多くなっています。しかし、それ以降は乾燥気味。8月は、最高降って10mm程度で、あとは数ミリ降って終わりでした。
 そんなわけで、灌水作業をしていましたが、昨日(4日)の夕方5時過ぎに、やや強めの雨が数分間降りました。その後一旦小康状態でしたが、夜になり再び降り始め、今日の昼まで降り続いたようです。今回の降り始めからの降水量は増毛アメダスデータを合計すると34.5mmでした。先月総量より多く一日で降りましたぁ。
 この位の纏まった雨であれば、灌水は当面必要ありません。まさに恵みの雨となりました。
 で、今日は朝から雨だったので、旭川へ出向き、東鷹栖の「みっけもん市場」と上富良野「にんじん工房(有)多田農園」へ個人視察してきました。

9月 032006
 

 9月1日は、全国リンゴ大会二日目。この日は札幌から余市へ移動の為、早朝より行動開始。地域ごと班に分けて、4カ所の現地を視察しました。
 増毛は、山形などと同じ班になり、余市園芸試験場→有田園→仁木町笹井園→余市森園の順に巡りました。
 どこの園地も手入れが行き届いており、当果樹園のキンモンホソガ多発とは大違いでした。増毛では雨不足が深刻ですが、余市、仁木も同様のようで、乾燥気味との事でした。
 昼は仁木町フルーツパークに全員集合し、弁当にて昼食の後解散となりました。
 今回の研修では、私も属している[KAJUEN]メーリングリストのメンバーも参加していて、前夜はすすきので臨時オフ会といいますか、まぁ、500円バーに集まりいろいろ親交を深めました。

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