9月 252005
 

 黒っぽいぶどうやプルーンを見るとすぐに分かりますが、果皮に白い粉がまぶすように付いています。何も情報のない神経質な消費者の方の中には、”農薬”と思い込む方もおります。しかし、事実は違って農薬ではなく、「果粉(かふん)」であります。
 英語でBLOOM(ブルーム)です。
 果実内から分泌されたロウ物質の結晶というわけですなぁ。成分は、オレアノール酸、エステル、脂肪酸、アルデヒド、パラフィンだそうです。果粉は、水に溶けにくいため、乾燥や雨による病気から果実を守るために出てくるらしいが、よく判っていないようです。(くだものあるある間違い大辞典) また、主成分のオレアノール酸は、健康成分である可能性があり、もっか研究中?のようです。虫歯予防に有効か!?
 いずれにしても、果実の白い粉の正体は果粉であって、決して農薬ではありませんからッ!。この粉は、触っただけで取れるし、風によって葉が擦れていても取れてしまいます。りんごでも品種によっては見られますが、この粉が付いていると言うことは、新鮮で、手が触れいてない証拠であります。

9月 242005
 

 ここ数日、朝晩が寒く感じられるようになりました。また、今日は秋分の日でこれから夜の時間がだんだんと長くなります。
 昼夜寒暖差が大きくなると、りんごが加速度的に色付いてきます。「つがる」がこんな状態となっていました。写真の「つがる」は、わい台の松田系つがるです。つがるは、亜種がたくさんあって、着色系がたくさん栽培されています。
 松田系つがるを未だに作っているのも珍しいかも知れません。品種は、誕生してから「枝変わり」などで、どんどん亜種が出てきます。果実表皮に縞模様になるのが二系で、縞がなくベタに着色するのが一系で、松田系つがるは、一系です。
 一般に、二系の方が糖度が高いと言われていますが、つがるの場合、特に松田系つがるは、糖度には遜色なく、人気も高いです。当果樹園では、通称「紅つがる」と呼んでいます。
 他産地でもつがるが色づいています。仁木町壮瞥町旭川
 そろそろ、つがるも収穫出来そうです。直売でのりんごのバラエティーは、これからどんどん増えてきます。

9月 212005
 

 昨夜から今朝方にかけてかなりの雨となりましたが、今日は晴れ。北海道の屋根、旭岳では初冠雪のニュースが飛び込んできました。我が暑寒別岳1491mの今日の様子は、写真のとおりです(クリックで拡大)。雪こそまだですが、頂上近辺の緑が抜け、まだら模様が見えます。秋が深まっている証です。
 さて、今日の当果樹園では、洋梨の「ブランデーワイン」と「マルゲリットマリーラ」を収穫しました。
 ブランデーワインは、昔からこの辺では「青茶(あおちゃ)」と呼ばれていましたが、最近では「ブランデー」と略して呼んでいます。まぁ、昔の「青茶」は、今よりもずーと小さかったですけど。この品種名の由来は、ブランデーとワインを合わせたほどおいしいさなので、おフランスの方が付けられたと記憶しております。
 今年のブランデーワインは、小雨年にしては比較的大きく、灌水がうまく作用したのではないかと思っています。
 一方「マルゲリットマリーラ」は、呼称が様々です。「マリゲ」「マリラ」「マーガレット」「マーガレットマリア」などですが、私は「マリラ」と呼んでいます。こちらの梨は、例年よりも小さい感じです。でももともと大きくなる梨なので、そりゃーブランデーと比べるとかなり大きいのですよ。(写真では同じ大きさに見えますが、写真の倍率が違いますから誤解の無いように)
 洋梨は、しばらく寝かせておく「追熟(ついじゅく)」が必要です。常温では、あと10日ほど?で柔らかくなるのではないかと思っています。今年の梨は糖度が高そうなので、だふんおいしく仕上がるのではないでしょうか。
 有望品種に「オーロラ」があります。これは当果樹園では、木が幼木の為、まだ2箱しか収穫できずにいます。収穫済みの「パートレット」は、冷蔵庫に保管しており、順次常温にもどして追熟させて販売中です。

9月 182005
 

 果樹園ブログなのに中韓朝の記事ばかり書いているような気がしますが、たまには本業の果樹園の様子を。
 今日は雨。2回目もぎとなる昨日収穫分のバートレットを選果しました。まだ木に残っていますが、明日には全てもぎ終わる予定です。
 今年のバートレットは、生育期の雨不足により、小玉傾向です。写真は我が家の重量選果機ですが、ほとんどMサイズに落ちます。Lサイズは15%くらいでMは、60%以上です。それでも、台風14号襲来に備えて、早めに大きい果実を収穫しまして、これまで木になっている梨は小さいのだけでしたが、ここ10日ほどで果実は肥大しました。
 農協の低温倉庫には、パートレットであふれていて、入りきらないそうです。
 遅くもいだ梨は、黄色くなるのが早く、すでにうっすら緑が抜けているようで、常温ですと、数日?1週間程度で追熟しそうです。
 あっ、それから、Google Earth ですけど、札幌も詳細に出るようになりましたよっ。JRタワーとかドームなどアップにしてはいかがでしょうか。目を細めれば乗用車くらいは判別出来ます。ハワイのホノルルもアップが利くようになり、軍艦が見えますぞ。

9月 162005
 

 さきほど、FMもえるFM緑の風通信」を放送して帰ってきました。
 さて、常から北海道新聞に対して批判的な事を書いている私ですが、今日の道新に、別冊付録の「道新ポケットブック」が入っていて、今回のテーマは「ぜ?んぶ はちみつ」なんです。
こま中には蜂蜜のうんちくから、道内で採れるはちみつの種類や、料理、もちろんお菓子など書かれていて、そして、養蜂代表?で、増毛の(有)まつやま養蜂園が紹介されています。
 まつやまさんは、当果樹園の斜め向かいで、時々夕食をゴチになったりしています。まつやま養蜂園は、以前にもSTVラジオ日高唔郎ショー」の「北の出会い」コーナーでも紹介されています。
 記事内容は写真クリックで拡大されます。身近な人がこのように載るとうれしくなっちゃいます。

9月 142005
 

 台風直前に、収穫してしまったパートレットを今日、選果しました。去年の台風18号を連想させる今回の台風で、ほとんどの果樹園で、大きめのバーとレットは収穫したようです。
 今年のバートレットは、例年並みの生育であり、台風前の収穫はやや早かったのです。しかし、デンプンが残るものの糖度は例年並みに達していたとの事でした。
 そこで、当果樹園では、そのデンプンが少しでも抜けるかと、常温で放置し、今日、選果し段ボールに詰めまして、大半を冷蔵庫に入れました。今、バートレットは、木になっているのは、Sサイズでしたが、ここ数日で肥大しているようで、これも18日までには収穫予定です。
洋梨は「追熟」が必要です
 さて、今日は増毛からでも利尻山が見えていました。この写真は苫前付近からの映像です。一方暑寒別岳は、頂上近辺の青色がまだらに抜けているようで、秋の深まりが見られました。

9月 082005
 

 台風14号が今日未明に北海道を通過しました。去年の18号とほぼ同様の経路をたどりました。日本海から積丹、増毛海上、遠別あたりからオホーツクへと通り抜けました。事前のニュースで、超大型で九州や山陰の被害が伝えられ、道内果樹園は、被害は覚悟しました。
 私も深夜に起きて、ネットで台風の様子やアメダスなど見ていました。(今、眠い)しかし、雨は時より降るものの強風はなく、比較的穏やかでした。朝になって、曇り。「肩すかし」「これでは普通の低気圧よりも軽い」降水量も朝まで約50ミリ。一安心、一安心。
 今、午前10時。多少の吹き返しと思われる枝を強めに揺らす風が時折吹き、小粒の雨が降っています。これで終わるのであれば、被害はまずまずゼロでしょう。壮瞥でも比較的平穏だったようです。フジモリ果樹園参照
 ご心配いただいた方、遠方からもお電話も頂きましてありがとうございます。おかげさまでなんとか、無事です。以降の台風はわかりませんが、今回は難なくなり過ごす事になりそうです。
 さて、いろいろ台風サイトを見ると、台風の経路などを表す図が見られます。気象庁から最新台風の位置が緯度経度で出されますので、GoogleEarth で、グリット線を表示させて照らし合わせて見ました。そーしたら、こんな作業をわざわざせずに、GoogleEarth版台風情報(デジタル台風)ってありまして、これで、地球儀に表示されるんですねぇ。(左写真クリックで拡大)すげっ!どんどん時代は進みますなぁ。

9月 062005
 

 今、全国の果樹園にとって一番心配事はなんと言っても台風14号の動向でしょう。去年の台風18号進路とそっくりで、とっても心配です。去年の台風は大被害を被り、「50年に一度の台風」と言われ、洞爺丸台風の再来と言われました。
 今年も大型の台風がまたやって来るようで、全く、困ったモンです。「台風に備えよ」と言われても、今の我が家での収穫は、いずれも早くて、まぁ、洋なし「パートレット」の大きめのを収穫した程度です。他のりんごやブドウは、まだ早くて、備えようありません。あとは、神に祈るだけです。
 台風の状況はネットでタイムリーに見られるので非常に便利です。私は主に「Wline World」をメインに見ています。同時にTenki.jpで、雲の移り変わる様子なんかも見ています。
 壮瞥フジモリ果樹園ブログで使われている台風の進路予想は、「米軍」によるものですね。
 ラジオで、天気キャスター「森田正光」氏が台風予想進路について話していました。日本の気象庁の出す進路予想は、次の日の当たる確率が大きく、しかし、3日後は米軍の予想の方が当たる確率が高くなるって、言っていました。
 まぁ、どこの予想が正しいのかは台風が通過してみないと判りませんけどね。米軍のはアクセスが集中するようで、繋がらない時もあるようです。
 それにしても今回の台風、増毛は進路上近くで避けられそうも無い状況。せめて勢力が衰えてくれないかと願っています。

9月 052005
 

 「火傷病(かしょうびょう)」と言う日本に存在しない病気の進入を防ぐため、これまでアメリカ産リンゴの輸入は、厳しく管理された一部のリンゴしか輸入されていませんでした。
この度WTO世界貿易機関にアメリカが提訴し日本が敗訴しました。
9/1 yahoo news
 アメリカの主要なリンゴは「レットデリシャス」と思います。この品種は小振りでテカテカとワックスが塗られているようです。この品種の味や品質では、日本のりんごへの打撃は大したこと無いと思われます。
 しかし、世界のりんごの品種は「ふじ」にシフトしており、これは打撃を与える可能性があります。アメリカ産ふじがどのくらいの品質なのか私には判りませんが、ニュージーランドでは、糖度が高く、色付き度合いが高ければ脅威となるでしょう。
 そもそも日本でのりんご栽培は、市場の低価格が慢性化しており20?30年前と同じかそれ以下の価格で取引されています。市場を相手にしていては「やってられない」というのが生産者の本音です。丸かじりする習慣が少ない日本は、りんご市場としての魅力は薄いと思われるのですが、今回の執拗なアメリカの圧力はまったく国益重視のアメリカエゴ丸出しとおもいます。
 日本人は、量より質を求める世界最高品質要求国民と私は理解しています。国内果樹園としては、さらなる品質向上を目指して、なおも努力しなければなりません。
 火傷病の日本への蔓延は、どうやら避けられないと覚悟しなければならない状態と思われますねぇ。「黒星病」もそもそも日本になかった病気で、この防除のために殺菌剤を使っていると言っても過言ではありません。火傷病に対する薬剤は今のところ1薬剤だけで、それも効果のほどはさほどでなく、湿度の高い日本では一気に拡散する事が危惧されます。
 しかし、そもそも日本で「りんご」が栽培されるきっかけは、明治初期にアメリカ産りんごが始まりで、そういう意味では、輸入拡大も致し方ないかとも思われます。

9月 032005
 

毎年9月2日は、果樹園地帯であります暑寒沢のお祭りです。この地区は30戸ほどあり、小さいながらも稲荷神社を祭っております。神主さんによる町長を招いての祈祷。その後恒例の記念写真です。
 この写真には、暑寒沢で果樹をやっている人のオールキャストと言えます。残念ながら私は写っていませんけど。
 さて、その後は、会館へ入っての宴会です。オートーブルや生ビールを用意し、ビンゴや紙相撲大会等で大いに盛り上がりました。
 毎年、青年部は、もてなし料理を出しています。去年は鹿児島黒豚を入手しての肉料理でした。同じ事は繰り返さないと今年は「手打ちうどん」に挑戦。国内最高のうどん粉を購入。前日から準備。こねって踏んで熟成。つゆ作りには、だしにもこだわり、採算度外視のグレード。
 当日大釜でゆでて、かけうどん、ぶっかけうどんなど、来客にも好評。ただ、前日の準備後に盛り上がったため、青年部メンバーの当日ビール消費が少なく、疲労も隠せない様子で、低テンションでした。

8月 262005
 

 6月12日6月24日の2回にわたり、スタイナーネマ剤の追跡試験の結果が出ました。
 スタイナーネマ剤は、りんごのシンクイムシを対象とした生物農薬剤ですでに「バイオセーフ」という商品名で販売されています。北海道で始めて果樹に対する試験ということで、特にシンクイムシの多発する園で行われました。
 その結果は、残念ながら今回は特効が認められなかったということになりました。試験区内の一部に偏ってシンクイ被害が認められました。
 その考察として、散布した日が乾燥していた事が第一に挙げられます。この線虫生物は水生に近く乾燥するとすぐに死滅するようで、園地への散布は、降雨時が良いようで、出来れば10ミリ以上の降雨が望ましいと思われます。
 また、散布は、手作業で行いましたが、広い果樹園を散布するには従来のSSを改良する必要もあるかもしれません。
 今回の試験の結果判定は、りんごにシンクイが入ったか、もしくは産卵の数で判断しましたが、実際のシンクイ発生数が掴めない事や、シンクイコンを設置した等考慮に入れると、シンクイムシ成虫の移動や生態など、基礎的習性の解明不足もあります。(例えば産卵のときにリンゴをどうやって見分けているのかなど)
 いづれも、スタイナーネマ剤が効かなかった結果となりましたが、用法を変えて今後も試験する必要がありそうです。この剤は、果実に直接薬剤がかかる回数を減らせたりするので、これからの環境型農業の方策の一つとなりうるからです。

8月 242005
 

 今日をもちまして今年度のサクランボは終了しました。ご来園された方、直売より御購入された方に深く感謝しいたします。
 今年のサクランボは開花が10日ほど遅れ、収穫もスライドするように遅れ、例年の水門の最盛期である増毛祭りの頃はさくらんぼが出始めでした。その後「水門」は値を上げることなく需要が急降下しました。
 今年は6月が小雨で、7月に入ってもその傾向が続き、雨よけハウス外のサクランボも収穫することが出来、その後、ハウス内を収穫。しかし、水門は消費者の嗜好から外されたようで、低価格のため収穫せずに見切りを付けた生産者もおりました。
 晩生種の南陽がたくさんなり、こちらは順調に販売ができました。8月も雨が少なかったので、湿度が収穫シーズン通して低かったので病気の発生が抑えられたのも幸いしています。「南陽」はほぼすべて収穫できました。(生りすぎで小さく未熟なのは放置)
 それにしてもお盆を過ぎ20日過ぎてもまだサクランボが存在していた事はこれまでになく、新記録と思います。他の増毛のサクランボもたぶん完全に終わっているはずで、日本に残っているサクランボは、芦別大橋さくらんぼ園くらいではないかと思います。
 雨よけハウスの被覆も完全にはがしました。りんごや梨の仕上げ摘果や徒長枝切りと仕事が残っています。お盆は13日だけ休んだのみで、疲れも溜まっています。

8月 102005
 

 いまだにさくらんぼやっています。
 梅もうっすら黄色くなり収穫しています。増毛の梅は冬の間「ウソ」に芽を食べられた所があり、場所によってはたくさん成っていたり成っていなかったりしていますが、当果樹園では、コンスタントに実っております。
 壮瞥のフジモリ果樹園ブログに「アカウシアブ」の話題が載っておりました。増毛でもアブの発生が多いように思います。今日になってトンボもたくさん飛び回っていました。アカウシアブは、名前のとおり牛を吸血するようですが、通常吸血する虫は柔らかいところを狙うのに対して、このアブは硬い牛の背を狙うようです。そういえばトラクターで草刈をしていると、熱くなったトラクターのボンネットによく留まります。時々帽子で叩き落す事が草刈中の楽しみとしている人もいるのではないでしょうか。
 しかし運転中の恐怖は、このアカウシアブより写真左上のアブです。写真はとっさに撮ったため、露出もピントも合っていなくて申し訳ないですが、草刈作業中に撮ったのでご勘弁してください。
 このハエくらいの大きさのアブ。名前は分かりません。こいつは柔らかい部分を狙っているようで、運転中の私の後に回り、帽子の大きさ調整する紐の小さな穴から頭を刺してきたり耳を狙ってきたり、写真では偶然左腕の指に留まりました。
 このアブに刺されると、猛烈に痛くて強烈です。もちろんアカウシアブも強烈と思いますが、彼らは熱いボンネットがお気に入りのようで、運転手にはあまり寄り付きません。しかし、このアブは運転している人間を好んで留まりますから要注意です。

8月 062005
 

4日の事ですが町づくり町民会議の部会で、夜10時半まで討議してまして、昨日はFM緑の風通信の放送と、仕事以外にもいろいろありまして更新できませんでした。
 さて、3日の一日中雨が4日に上ったので、曇りながらもりんごの薬かけをしました。気温は日が出ていない分暑苦しいとまではいきませんが、しかしやや汗ばむコンディションでした。さて、SS(スピードスプレヤー)を出してきてカッパ着て厳重マスクしていざ散布。午前から夕方まで7タンクこなしました。夏のこの作業は経験者でなくても過酷であることがわかりますでしょ。
 そこで、去年より希望していた「空調服」を購入。暑苦しい防除作業もルンルンで出来るのか試してみましたよ。空調服はこちら開発談話はこちら
 さて、下にシャツを着て空調服を着て上にゴアテックスのカッパを着て作業開始。軍手とゴム手も装着。空調服のファンは強弱の2段切替となっていますが、迷わず「強」。
 空調服の空気取り入れが腰の部分にあって、カッパが塞いでしまうと意味がないので、カッパは羽織るように着て、前ボタンは一箇所だけかけました。
 下半身は、ゴアテックスといえ相変わらずの状態。しかし、空気が上半身を通過するので、背中はさらさらで、なかなか快適でした。しかし、椅子に腰掛けた状態ですと、背中のすそ部分がせり上がって、せっかくの風が漏れている様子。なんどもカッパズボンを引っ張りあげるも、SS操作は後ろを何度も振り返ったりハンドルを回すなど意外と体を動かしていて、どんどんと背中が開いてきます。
 そこで、運転シートに深く座り、シートで背中部分を押さえるようにすると、風が上まで回ってきました。
 空調服は、風の取り入れよりも抜け出しの方が重要なようです。首元から空気が抜けるようになると、上半身は気持ちよいですし、マスクをしていても微弱な風が体温上昇を抑えてくれます。
 しかし、袖はカッパにゴムがあって締め付けていて、空気が袖に流れてきません。腕部分は汗で濡れてきました。カッパゴムを空調服袖の上になるようにすると、ほんのわずかながら空気が流れているようで、ややましになりました。肩部も、カッパが圧迫しているため、部分によって汗が染みていました。
 電池は、デジカメに使っていたやや消耗気味だったため、3時間程度でなくなり、予備を充電しておいて、途中で交換しました。
 使用後の感想として、空調服の原理からして夏の過酷な防除作業にはかなり有効なアイテムとなりそうです。カッパ自体が空調服になってあれば申し分なしです。現在開発中のようですが、ゴアテックスにファンを着ければそでもOKとおもいます。袖の空気抜けも工夫が必要です。薬剤散布なので、空気取り入れが薬剤混じりのが入ると良くないので、ファンにフィルターがあれば尚良しです。
 また、下半身にもどうにかファンを取り付けられればいいなぁ。あと、マスクにも新鮮な空気が苦なく入れば申し分なしです。・・・・・キャビン付き買うべきかも・・・まあ、更なる空調服の開発が待たれるところです。
 次回の薬剤散布にも空調服着て作業しますよ。多分やめられないかも。

8月 032005
 

 昨日は生暖かな風が強く吹き夕方ちこっと雨。今日は雨です。今時間であちこちで洪水注意報など出ております。留萌管内もこの調子で降れば、なにがしらの注意報が出るかもしれません。
 これほどのまとまった雨は、多分今年初めてではないでしょうか。少なくとも今期(春夏)で最高の降水と思われます。後でアメダスで調べてみます。
 写真は見難いですが雨よけハウスの雨どいから流れ落ちる水です。約75メートルから集められた水が一気に流れ落ちます。すごい水量でした。当分潅水しなくてもよさそう。

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