昨日、「悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」である「ダントツ」をかけた時、トンボが沢山飛んでいたので、彼らを皆殺しにしてしまったかと思い、今日圃場へ行ってみました。
夕方でしたけど、トンボはひしめくほどは居ませんでしたが、ほどほど飛んでいましたよ。また、本によると4キロ四方に拡散するはずのネオニコチノイドですけど、すぐ側にはミツバチも居ましたよ(写真)。ミツバチの種類は判りませんがセイヨウミツバチでは無いようですけど。
「悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」によると、散布後は「沈黙の夏」になるハズなんですが、今のところ「沈黙」することなく、私の腕にはアブまで寄ってきておりました。
参照:https://kajuen.net/senboku/blog/2008/07/post-1045.php
https://kajuen.net/senboku/blog/2008/07/post-1038.php
本日、リンゴ・梨・プルーンに薬剤散布をしました。前回は3日にかけていますので、24日の間隔があきました。また、本来ならば今回かける殺虫剤「アディオンF」を前回先行してかけた為、今回は前回かけるべきダントツを今回かけたのでした。「悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」をついにかけちゃいましたよ。
散布中、トンボがものすごく飛んでいて、秋を思わせる風情の中、ネオニコチノイドは彼らにどう作用するのか心配ではあります。しかし、りんご・梨へのネオニコチノイド散布は暑寒沢の他の果樹園では、もう数日前からかけられており、むしろ私のネオニコチノイド散布は、後発な訳です。
また、防除暦では今回、ダニ剤を混用するようになっていましたが、仙北H氏が「ダニは見えていないから次回にかける」との事で、私も実際あちこちの葉っぱを見てもダニを見かけませんでしたし、収穫期までの間に乾燥気味で推移する場合のダニ発生も考えられる(去年・一昨年の傾向)ことから、私もダニ剤は次回にまわすことにしました。
対象:【りんご・梨】 4タンク
殺菌剤:サンリット水和剤 2666倍
殺虫剤:ダントツ水溶剤 2000倍
ca剤:スイカル 1000倍(りんごのみ)
対象:【プルーン】 1タンク
殺菌剤:サンリット水和剤 2000倍
殺虫剤:ダントツ水溶剤 4000倍
参照:https://kajuen.net/senboku/blog/2008/07/post-1038.php
サクランボは、終了直前って感じです。今年の「サクランボ狩り」は、10団体程度の入園をしましたが、個人的に来園された「さくらんぼ狩り」は、お断りしました。
現在はなんとか細々とサクランボ直売をやっています。お客さんもこの様子をを知っているのか、まばらにしか立ち寄らなくなりました。
サクランボを簡単に取り尽くした部分の雨よけハウスのポリを少しずつ卸す作業をしています。 余市や仁木よりも早くか同時期にこの作業するのは、前代未聞って感じです。しかし、特に「藤原畑」は、もともとサクランボがほとんどなっていなくて、むなしいポリ張りだったんですが、今日、さっさと剥がした次第です。
午後3時からは、増毛町農業委員会が選挙後初めての会合を開いています。会長と職務代理は、これまでと同一となりました。
昨年10月に来町し講演してくださった宮城県の牡蠣漁師で「森は海の恋人」提唱者、畠山重篤氏がこのほど新刊本を出され、早速amazonで仕入て読みました。【鉄が地球温暖化を防ぐ】
本題は地球の温暖化をテーマとしていて、ずいぶんスケールが大きいとお思いでしょうが、私自身も、いわゆる温室効果ガス二酸化炭素を減らすには、海の利用が不可欠ではないかと思っておりました。特に、四方を海で囲まれているわが国は、海岸線沖数百メートルで線を引くと、多大な面積となり、そこの海藻類を盛んにすれば、地上の森林を飛躍的に拡大したと同等になるはずです。
また、海で二酸化炭素を有機質に固定すれば、真に、地球規模での温室効果ガスが削減できるはずです。前回のサミットでは、二酸化炭素排出削減しか話題にされず、しかし、石油を燃やしているいるからには必ず二酸化炭素は出るわけで、空気中の二酸化炭素は増える一方な訳です。
さてしかしながら、日本の海はあちこちで磯やけが進行しており、とても二酸化炭素を固定できるようなうっそうとした海藻域が豊富にあるわけではありません。そこで、これまでの理論、「鉄」が必要というわけですね。
本には、増毛の磯やけ対策も紹介されています。
前回読んだ農薬の本は、人の伝聞だけで不安をかりたてていましたが、この本は、牡蠣漁師の実体験をもとに書かれていて、しかも将来の希望が持てる内容となっています。
増毛の磯や日本の磯に興味のある人、あるいは海に携わっている方は必読ですよ。
Birth of Blues さんを見て知りましたが、サクランボの知的財産が海外流出している内容のテレビがあったみたいです。NNNドキュメント’08の7月13日30分番組だったようです。
山形で育種された紅秀峰がすでにオーストラリアで生産され日本に輸出される段階にあるようです。
オーストラリアは季節が日本と逆なので、サクランボ農家に直接脅威とは成りませんが、中国でも生産、輸出されるようになると、日本のサクランボ生産にとって直接打撃をうける状況になります。
樹木の品種の知的財産をどのように守るのかは、それこそ国際的な取り決めが必要でしょう。なにせ、数センチの穂一本でも増殖できるのですから、苦労して育種してもなんにも見返りが得られなくなれば、今後の品種的発展は無くなるのですからね。
数週間前の道新広告欄にこの本が載っており、気になったんで早速Amazonで悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」を取り寄せました。ネオニコチノイドと言ってもピントこないんですけど、果樹に関する農薬名ですと「ダントツ」「スタークル」「モスピラン」など、数年前から出てきた新しい殺虫剤です。増毛の果樹はミツバチとの関わりが深いですから、「ただ事ならぬ!」と思い読破しました。
ネオニコチノイドは蜂に大影響があり、フランスで使用禁止になったことや、ある養蜂業者の被害の訴えを何度も繰り返し説いて、早く使用を中止すべきとしています。また、単位面積使用量が中国の100倍などや、これまでの有機リンを手榴弾とするとネオニコチノイド剤は原爆など、チョッと煽るような表記もありました。詳しくはAmazonレビューをぞうぞ。
後半では各農薬メーカーへの取材をされていますが、ことごとく反対し、聞く耳持たずで、一方的な解釈のみで書かれています。また現代人の無気力・無関心な風潮もこの剤が影響しているのではないかと疑問視しています。しかし、この剤が出ててから年数が経っていないので、この剤が原因と断定は出来ないのですから、こちらの表現も誘導的なものと思います。
増毛の果樹園では数年前からモスピランやスタークルが使われています。また、一昨年あたりからダントツも使用しています。この剤の散布期には、ミツバチは遠くに離れた場所に移されているとは言え、少なからずミツバチに影響があるならば増毛での使用は、考えなくてはならないかも知れません。
本書では、人間への影響をも警告しているのですが、本書内に数値などの科学的検証があまりなくて、「誰々がこう言っている」といった具合で、実際はどうなのか疑問です。
ユーザーである農業者が、農薬使用に関して農薬登録以外にもこの本のように関心を持ったほうが良いのかもしれませんが、それならば、農薬製造メーカーが申請すの登録制度の仕組みも、再考していただきたいとも思いました。
本日(7月11日)付けの北海道新聞、おそらく全道版にサクランボ低温被害についての記事が載っていました。見出しの「チェリー哀れ」にはもうちょっと良い表現がなかったのかなと。英語と日本語が混じっていて違和感を持ちました。
被害総額は一億円超かってんですが、一億円は遥かに超えているとおもいますよ。
岩見沢の東井果樹園とは対照的に増毛の秋香園は被害無しでもサクランボ狩り予約が少なく「哀れ」。でも東井さんの方がよっぽど可愛そうですよ。当果樹園に問合せのあった数件に、秋香園を勧めておきましたけど。
当果樹園も作柄は数割にとどまりそう。サクランボ狩りは細々と13日の団体さん以降に開園していこうと考えています。
ただでさえ少ないサクランボを鳥に獲られないように、出来る限りの抵抗をしますけど、その一つに爆音器の圃場設置です。しかし、爆音器はご近所にとっては迷惑です。このブログ開始直後にも否定的なコメントもありました。こちら参照この議論は他にゆずるとして、今回はメカの事を少々。
爆音器は電気式の物は、夜間自動停止するので毎日朝夜のバルブ開閉をしなくても良いので、便利です。(少々高価ですけど)しかし、スイッチを入れるといつ鳴り出すのか不安でなかなか近づけない感じがありました。鳴り出す数秒前に「カタッ」と小さな音で電磁弁が作動。その直後にドカンと来ます。これを察知出来れば、爆音器に近寄っても平気なのですよ。
先日、ホーマックで発光ダイオード(LED)を売っているのを見つけ、赤色ダイオードを購入。これを電磁弁のコイルに並列接続しました。見やす場所はコントローラの頂部と思いましたが、調圧器電磁弁でイイかなっと言うことで、写真のように接続後、グルーガンで固定しました。
これで、電磁弁が作動中に発光して、警告するわけです。で、いざやってみましたら、確かに近付くときは重宝なのですが、ダイオードから目が離せない、又、発光が光量不足で目立たないなど、難点も判りました。
電磁弁作動時に、例えば「ピピッ」とか警告音が鳴ればさらに良いなっと思いましたよ。
ところで、爆音器の燃料はLPガスですけど、大手メーカーはガスボンベを貸してくれなくなったようです。なにやら、事故があってガスボンベの扱いに規制がなされているようです。野外で使うボンベですけど、ガスを売ってくれないと意味も無く、爆音器は衰退するのかっ。それともカーバイトの時代に逆戻りかっと、心配しています。幸い、中小のガス屋さんではまだ売ってくれていますので、今年はなんとか爆音器作動出来ています。
7月1日告示で無投票が決まっていた増毛町農業委員選挙ですが、今日の午前10時より役場において当選証書が各当選者に付与されました。
選挙管理委員会委員長の挨拶の後、このほど立候補した8名に写真のように立派なバインダ付で委員長が一人一人渡したのでした。開会直前まで水揚げ作業をしていてびしょびしょに濡れていた私でしたが、素早く着替えネクタイを締めて出かけました。小雨ながらも気温が高く蒸し暑い中での付与式でした。 7月4日エントリ参照
もう、30年前(もっと前かも)のポンプは、エンジンは掛かるものの、ポンプのシールが切れているらしくて、水が回転軸からダダ漏れ。いくら回転を上げても吸水しなくなりました。その兆候は去年からありまして、だましだまし使っていましたが、去年の秋にポンプだけ買っておいていました。
スプリンクラーでの散布なので、2インチ高圧ポンプで良かったのですが、余裕をもつために3インチ高圧にしました。実際使うときは、1.5インチのスプリンクラーですけど。ポンプはこちら カルイKLO-80メーカーはカルイですけと、鋳物なので重量はあります。
さて、エンジンでけど、これまでのは冷却が蒸発式なので常に水を補給する必要ありで煩わしい。中古の倉に眠っているエンジンは、ラジエターであるもののヘットのバルブを動かすロット部にオイルを注入する必要ありで、これも煩わしい。そこで新しい型のエンジンを探していましたけど、長らくトコトン使う我が家にあっては、この際新品をとのことで、先週になってヤンマーエンジンを注文しました。ヤンマーNFAD8-(E)K。このエンジンは、暑寒沢ではY口果樹園やKブトフルーツでも使っております。で、平成20年にもなってクランク始動ってのもなんなんで、思い切ってセル付にしました。
本来、このポンプの最高性能を出すには12馬力必要なんですが、そこまでは使わない。で、いざ試運転かねてスプリンクラー16器回したところ、アイドリング+アルファくらいのスロットルで十分でした。プーリーの径も迷うところですが、14センチほどでも間に合いました。
雨よけハウス内はほとんど成っていないサクランボですけど、来年の芽の充実のためにも、是非とも灌水したい雰囲気なので、今ある2インチエンジン一体型ポンプと、この新調ポンプ2台フル回転でせっせと水やりに勤しみたいと思います。