いまさらで何ですが、洋梨はメルティーな食べごろを迎えています。増毛では数種類の洋梨が栽培されていて、その収穫は台風前に出来ました。
洋梨は木になっている状態で熟すと硬いまま色だけ抜けます。食べてもバリバリと「威張った感じ」で、日本人にはおいしく感じません。やはり、洋梨は柔らかくジューシーな状態が一番おいしいし、風味も最高です。そのためには、青いうちに収穫し、しばらく寝かせて置きます。これを「追熟(ついじゅく)」と言います。今年は、夏が高温だった事から、台風前でも糖度が高かったため、概ね収穫できたわけてです。追熟期間はその温度によりますから、冷蔵庫のある果樹園や農協は冷蔵保存でその追熟期間を調整しています。
増毛の代表は「バートレット」、俗に「パート」と呼んでいますが、こちらはほとんどが出荷済み。農協倉庫には道内あちこちからの注文が来ているので、今月中になくなりそうです。こちらは黄色く熟すると極端に日持ちしないため、冷蔵庫の持たない果樹園ではすでになくなっています。当果樹園ではまた、100箱ほどあります。
「マルゲリットマリーラ」通称「マリラ」は、当果樹園では冷蔵保存中です。パートの出荷にめどか付き次第出すつもりです。「ブランデーワイン」通称「青茶」も保存中。こちらは玉が小さいのですが、知ることぞしる品種です。「フレミッシュビューティー」通称「日面紅」は台風前に収穫していなかった果樹園もありましたが、当果樹園は収穫済み。こちらも保存中です。
「ラフランス」は?残念ながら増毛では積算温度が低くて栽培できません。しかし、その亜種と思われるラフランスが増毛でもありますが、当果樹園は無しです。
今後の有望品種は、「オーロラ」がありますが、まだまだ苗木状態です。この品種は果皮がサビになり、見た目は良くありませんが、大変おいしくなります。数年後がたのしみです。
昨日から「つがる」を収穫しています。「つがる」は青森で生まれた品種です。当然。当初は色づきが悪く、袋を掛けなければなりませんでした。しかし、優良な品種は栽培が広がるにつれて「枝変わり」など、ある枝だけ突然と色づくようになったりすることがあり、それをまた増やして行き、今ではその亜種がたくさん出ています。また、葉っぱを取らないで栽培する「葉とらずりんご」など栽培方法も多用している為、同じ「つがる」でも数多い体系となっています。
今年は台風により大半が落果したため、収穫量も微々たる物ですが、その残ったりんごも枝にこすられて、かなりの量が傷ついています。しかし、これらはあの台風18号の強風に耐えたたくましいりんご達。風雨に耐え、傷だらけになりながら、がんばってしがみ付いていた「根性」りんごです。
苦労しているどなたかの人生と重なるかもしれません。そういう意味では、傷りんごもいとおしくなります。
台風で大半の収穫物が落果しましたが、そのわずかに残った果実を更なる宿敵が襲う。
「スズメバチ」。果樹園にとっては文字通り「泣きっ面に蜂」だ。春に女王蜂一匹から始まった巣作りは、9月中下旬、働き蜂の数を増し最大期を迎えます。今年はスズメバチの発生が多いのです。発生が多い少ないは、5から6月の降雨に関係があるらしく、今年は少雨だった事が影響しているようです。
台風の被害を心配して離れた古い倉庫を確認したところ、2階に大きな巣を発見してしまいました。(写真)。スズメバチは本当は肉食なんだけど、果物も食べにやってきます。鋭い鋏状のくちばしに果物の果皮は破られます。プルーン、桃、ブドウなどを好みます。
スズメバチを良く見ると腹と胴のつなぎ目は針のように細い。このため、体のエネルギー源は液体しか通らない。そこで彼らは獲物を取っていって幼虫に食べさせる。幼虫はお尻部分から蜜状部室を分泌する。成虫は幼虫の出す蜜状の液体を吸って生きています。私が思うに、この蜜だけでは物足りない働き蜂が、果汁を求めてやってくるのだろうと思っています(憶測)。
スズメバチは、巣を守る為には戦闘も辞さないため、巣に近づくのは危険です。3?2メートルほどで番兵の蜂が威嚇してきますが、これに気がつかずにさらに近寄ると一斉攻撃されることになります。スズメバチの針は長くて鋭く、ミツバチと違って何度でも刺せます。
スズメバチに刺されて具合が悪くなったら一刻も早く病院へ行く事です。特に以前にさされて具合が悪くなった経験がある方は2回目には劇的に悪くなり、命を落としかねません。
さて、この発見した巣は、まつやま養蜂園のまつやまさんに頼んで処理してもらいました。
台風により我が家ではりんごや梨などの樹が倒伏しました。傾いたのもあわせると2?30本あったと思います。そこで、倒れた樹を起して、添え木や支え棒などで固定しなければなりません。その支柱は、雑木林の倒伏したアカシアやクワの木を利用しました。しかし、いざ取りに行ってみると意外と太かったり、まっすぐ棒が少なかったりと、苦労しました。
倒れた樹を起すのには去年購入したミニユンボが大活躍。そもそもは植え穴掘りなどのために買ったのだが、こんなときに役立つとは。
「ユンボ」は本当は日立製の呼び名。正式には「ミニパワーショベル」あるいは「ミニバックホー」というと思います。数あるメーカーの中でマイナーな「クボタ」を選んだのはべつにトラクターメーカーに近いからではなく、上下動作の油圧ホイストがアームの背部分にあり、バケットで引き寄せたときに油圧を傷つけないと思ったためです。HPはこちらクボタ建機U?10?3
購入したミニユンボは本当に小さく、よく水道屋さんが使うタイプですが、これが意外と果樹園でも使いでがあり、重宝しています。抜根は、太くなると手こずりますが、わい台や苗木の植え穴掘りには最高です。近い将来は果樹園の必須機械となるのではないかと思っています。
前回は大変綺麗事でしめっ繰りました。しかし、現実は本当は厳しいと思います。資本主義の宿命ですが、私たちも営利目的のためですから、「落ちりんご」が安く売られて盛況と言っても、そう喜ばしくはありません。落ちたりんごを拾い集めるのも「手間」がかかります。それを運ぶのにも運賃がかかります。詰めればダンボール代やビニール袋代も要ります。販売すれば消費税が発生します。落ちたりんごがそのとき0円でも、集めて販売すればコストがかかり、ともすると原価割れになるのです。スーパーなどの販売者の、落ちたりんごがいくらかでもお金に換えられればとの気持ちはありがたいですが、はたして採算となると疑問も残ります。 これを見越して初めから拾わない果樹園もありました。
かといって、落ちたりんごを草刈機械で粉々にしてしまうのも「罪悪感」もあります。食べるものを粗末にするとバチがあたると教わっているからかもしれません。しかし、営利からするとその方が合理的です。
「食べるもの」に携わる人や、また食する人は、どこかしら「お金」では換えられない精神面を持ち合わせている必要がありそうです。
BRICS(ブラジルロシアインド中国)の動向が注目されていますが、世界人口増加すると「食」はどうなるのでしょうか。「食べ物」を粗末にする人種は近い将来バチが当たるのは確実と思います。単なる経済活動だけで「食」を語ってはいけないと、落ちりんごを見て思いました。
札幌や旭川の大手スーパーで「落ちりんご」の格安販売が盛況です。旭川ではT果樹園の落ちりんごを販売したところ多くの方が買われた様で、各生産者にも追加の声がかりました。新聞記事やテレビでも取り上げられたため、関心がより高まっています。増毛の落ちりんごは、「きたかみ」「さんさ」「みちのく」などは糖度があがり、十分食べられる段階ですが、一番生産量のある「つがる」は若干の澱粉質が残る感じです。
落ちたりんごは、まず落果時の衝撃で押し傷があります。また、地面の草や土に触れているため雑菌に侵されやすく、切り傷がついていればなおさらです。ですから、これらのりんごは、出来れば洗って冷蔵庫に保管しないと、見る見るうちに腐ってきます。また、食べるときは打ち身部分は取り除きます。
これまでの生産者は「落ちたりんご」は商品価値がゼロに近いと思っていましたが、やはり「もったいない」と思う気持ちは皆、今でも持ち合わせおり、物を大切にしてきた日本のよき心に触れた思いがしました。
台風18号被害の記事が新聞等で書かれ、「壊滅的」とか「9割落果」などショキング見出しで伝えられています。それに伴い、このページやkajuen.netページのアクセスが急増し、多くの方に見て頂く事となりました。
お見舞いの電話やメールがたくさん寄せられています。この場を借りてお礼申し上げます。
考えて見ますと、今回の大型台風18号は50年前の「洞爺丸台風」に継ぐもしくは匹敵する強風でした。りんごは、もともと風に弱く、そのため防風林などの対策が必須なのですが、ここ十数年大きな風害がなく、防風林を切っての道路整備や河川改修を優先して進めていました。この点は今後の反省点として挙げられると思います。しかし、今回は防風林もかなわぬ強風だったとも言えます。
果樹はそんなリスクを承知で作っている訳で、多かれ少なかれ果樹園は今回のような被害を覚悟しているはずなんです。
私どもをはじめ果樹関係者の人的被害が無かったことだけでも良しとするしかないと思います。果樹園各位は落胆しながらも、どこかふっ切れて仕事をしていますので、皆様の変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。
台風18号は各地に大きな被害を残して去っていきました。増毛町も例外ではなく、果樹園にも多大な爪痕を残しました。
増毛町は、8日未明より南風がときより強く吹き、朝方からさらに強く吹きつれました。雨は無く、洋梨の取り残しを収穫している果樹園もありました。強い南風は防風林をなぎ倒し、道路をふさいだところも何箇所かありました。(写真)そのときの落果は、千両や道路縁のりんごを除き、デリシャスなどまだ着果しておりました。しかし、その風は単なる前兆でした。
午前11時頃、2度目の停電。この頃台風増毛海上を通過。風向きが徐々に西よりなってきた頃、これまで私が経験した事の無い猛烈な嵐となりました。午後から暗くなる頃まで断続的に「これでもかこれでもか」と殴りつけるような風と雨が襲いました。午後には台風は温帯低気圧となりましたが、吹き返しの風、雨がさらに強くなったと思います。増毛アメダスデータでも定時10分の平均風速が、12時から17時まで20から25メートルですから、瞬間的に吹いた風はもっともっと強いわけです。
17時頃見回ると、我が家にも被害甚大です。30メートルあったポプラが途中で折れでちぎれ、雨よけハウスのアーチに落ちています。りんご、梨、の倒木がおそらく10本以上、古い倉庫のシャッターが壊れ、古い家のトタン数枚がはがれました。近くのアカシアやポプラも倒木または傾いています。
りんごは、さらに落果しています。収穫直前の「津軽」はほとんど落果。デリシャスや他のりんごもかなり落ちています。プルーンも落果に加え、葉っぱも半分くらい揉まれ飛ばされています。
他の果樹園も例外ではなく、倉庫の屋根のトタンがほとんど剥がされていたり、看板が飛ばされていたり、防風林が折れてりんごを倒したり、強風による倒木もかなりあり、ぶどう棚が倒潰していたり、落果量は計り知れません。とにかく「人的生命」に別状無かったのがなによりと言うほかありません。これからこの後始末に当分かかりそうです。
台風18号が迫っています。明日の今頃どんなコメントを出すのか私もヒヤヒヤしています。
今回の台風はどうやら避けられないようで、洋梨をもぎました。今年は生育が進んでいるため、例年より1週間以上早いですが、農業改良普及センターによるとすでにいつもの収穫期の糖度に達しているらしい。バートレット、マルゲリットマリーラ、ブランデーワイン、フレミッシュビューティーなど今日あわてて「もぎ」ました。
「もぐ」は漢字で「捥ぐ」と書くらしい。この辺はサクランボの収穫も「もぐ」と言います。英語では「pick」ですが、発音は「ぺっく」と聞こえます。しかし、九州の人はサクランボを取ることを「ちぎる」といいます。この言い方の境目はどこか気になるところです・・・。
そういうことはどうでもいいです!やはり心配は台風18号です。
台風16号が何とか最小限の落下で済んだのもつかの間、今度は18号がやってきます。
これを書いている48時間後やばいです。増毛直撃コース!しかも若干西側通過予報。ますますまずいです。普及センター、農協によると、洋梨の「バートレット」はすでに収穫期に達しているし、「ブランデーワイン」もほぼOKとの事であった。「マルゲリットマリーラ」は後4日ほどで収穫期だが、台風来襲となれば収穫してもやむ終えず、個人判断に任せるとの事で、FAXが入れられていた。洋梨は、青いうちに収穫するのだが、そのタイミングが難しく、果肉のヨード反応などで判断する。
「台風に備えて厳重な注意を払うように」と天気予報で言ってくれるが、りんごなど、収穫期以前だと、なすがままにただ心配するしかない。
台風16号は日本列島を縦断したました。南の地方では人的被害まで出てしまいました。経過でみると、中心気圧は時間とともに上がっていました。北海道では、「中心勢力が衰えないまま」といいいいながらも、実際には勢力は落ちていたのではないでしょうか。中心気圧は緯度が上がるごとに増していました。
増毛では、台風接近時は雨が降る程度で、「これで台風か」と思うほどでしたが、昨日31日暗くなった18時すぎから「吹き返し」の影響があり、道路にはアカシアの枝やハッパが敷き詰められているところもありました。その風は今日一日時々ですが、突風のように吹いていました。
果実への影響ですが、我が家では洋ナシの「マリラ」は10%程度の落下でしたが、りんごや他の作物はさほどではなく、台風の割にはほとんど影響は無かったと思います。
明日は「暑寒沢」地区のお祭りで、毎年、青年部でもよおしメニューを出していまして、たとえばオーストラリア牛肉ブロックの丸焼き、マグロ頭の丸焼きなどで、今年はどうしようか考えた挙句、鹿児島黒豚と決まりました。黒豚半身を入手。明日正式につくりますが、黒豚と野菜の味噌煮とか、黒豚ステーキ、黒豚カツと段取りをしています。「黒豚」は我々が普段見ている「豚肉」と違い、脂身が少なく、味わいの濃い肉であります。
先ほど、毒見をしましたら、焼いた肉もOKですが、あばら肉の味噌煮も大変美味しくなりました。明日の部落の人たちのリアクションが楽しみです。三笠の赤ワインがあればさらに良しなのだが、とっくに飲んでしまったぁ・・。
三笠市にある山崎ワイナリーは2年前からワインの製造販売を始めた「地ビール」ならぬ「地ワイン」業者だ。達布地区の丘、わかりにくい場所にある。オーナーの山崎和幸さんは、元々は畑作農家で麦やスイートコーンなどを今でもつくっているが、あるhpによるとNZの自由な農業に憧れ、ワインをどうしても造りたくなったという。
物事を進める時、「出来ない理由」を並べ立てる事が多い。特に公務関係は、その傾向が強く、私は何度も憤ったこともある。自分自身、いろいろな夢や大きな事を考えても、実現は難しい。しかし、山崎さんは、それを現実のものとした。酒の製造免許、工場建設、ブドウ栽培、販売。問題山積で普通はここまでやらない。余市では、りんごや生食ぶどうに見切りをつけ、ワインブドウを大規模に栽培している農家はあるが、それは単に原料製造のみで、卸しているだけだ。
作っているワインは4種類で、約1万本出来たが、他の大手ワインと差別化するため、ビンはフランス、コルクはオーストライア、封かんは錫製と高級感を演出している。実はこれを書きながら買って来た白ワイン「バッカス」を飲んでいるのだが、昔NZでよく飲んでいた味がした。うっすら炭酸が沸いてきて、香りが一層漂っている。ワインの味は良く判らないという人も多い。私を含めて。その辺の微妙な味わいはソムリエに任せておいて、我々素人はとにかく美味しいと思ったワインが良いワインであるのだ。赤ワインは、酸が効いているので食事とあわせて飲むのが良いが、日本人はそんな習慣はないから、甘めの白ワインが一番とおもう。
山崎さんは、この夢を実現すべく、常に口に出して夢を語り、自分自身が後戻りできないようにプレッシャーをかけ、いろいろな人の助言(有料)もあり、免許、工場など建設。このエネルギーは、ちょっとまねできないが、見習いたいものである。
ワインはブームのときは売れるが、今はそのブームは下火だ。しかし、思いのほか「地元」の応援が大きく、励みになっているという。ワインの採算や収益は、これからも厳しいのかも知れないが、是非がんばってほしいし、応援していきたい。この白ワイン、美味しいです。
農業改良普及センターによると、今年のりんごはこれまでのところ、玉の大きさはほぼ例年並みだが、糖度が1度ほど高く、これから秋になって夜温が下がるようになれば益々果実糖度が増すだろうとのことでした。
8月上旬の高温により、果実熟度が進む傾向で、糖度はあがり、収穫期も早まる予想です。しかし、反面「硬さ」は熟期が進む分軟化も早いだろうと思われます。「つがる」は、色づきと果実内熟度が一致しない可能性が高く、「色づきを待っていると早くぼけるかもしれない」との警鐘です。
洋ナシも同じく、例年は9月中旬収穫ですが、今現在でも例年の収穫期の糖度に達していて、こちらも5日以上は早く収穫出来そうとの事です。
25日、北海道果樹協会青年部の夏季研修会が三笠市、砂川市で開かれ、私もパネラーとして参加しました。視察先として、古い民家を古材のまま再生する武部建設、ブドウ栽培からワイン醸造販売する山崎ワイナリー、そして三谷果樹園を見てきました。今回の研修は内容が濃かったので、何回かに分けて感想などをアップしようと思います。
武部建設の社長武部豊樹さんは、「企業としての競争力」として、古さを現在に活かすやり方を取り入れたところ、「ものづくり」の本質に触れたと語られた。
「自然環境」や「歴史」を理解して独自性をアピール。しかし、単なる見せ掛けの上っ面だけの建物では納得できない「こだわり」。そのためには、大手との価格競争は無味乾燥したむなしさだけであり、利用者(消費者)本位の「本物」を追求すべきなのだ。「住」は安い大量生産よりも少量でも安全安心の高品質なものが求められている。そのため、技術を鍛錬することで大工さんの気持ちも本来の「職人魂」を奮い立たせた。
しかし、ともすると我がままになりがちな単なる消費者ニーズを求めているわけではない。「建設」に対する考え方やプロセスを示し、時には提案し、お客様との相互理解を深めることにも重点を置いている。
まさしく、現代におかれている「食」の処遇と「建設」は「ものづくり」の心や目指すものは共通しているとの事だった。
改めて武部建設が手がけた砂川三谷果樹園の「アップルガーデン」(写真)は、スミからスミまで職人の「手」がかけられたものであり、同時に職人の「魂」、以前に使われていたこの建物の歴史、果ては原生林から切り出されたであろうこの「木材」のすばらしさを感じさせる建物であった。
増毛町果樹協会では、協会あげて「安心安全」をPRしようと、北のクリーン農産物表示制度「Yes!clean」に登録しています。登録は協会名ですが、その基準は細かいため、全員とはいかず、賛同して実践している果樹園だけです。当果樹園は当初より参加しています。
農薬や化学肥料は使わずに済めば最高に良い訳です。これを「有機栽培」と申します。そもそもは「オーかニック」と言ってアメリカで基準がつくられ、日本に当てはめるときに有機栽培と訳してしまい、化学肥料に相対する有機肥料と「有機」の言葉が重なり誤解を招いたりしました。無農薬であり有機肥料を使ってしかも3年以上の栽培経歴があるものと、その基準はかなり厳しく、それにかなう作物や農家はかなり限定され、メジャーなものになっていません。
しかし、そこまでは無理にしても、「減農薬」「減化学肥料」に積極的に取組んでいる農家や生産者団体を認めようということで、その基準を設けて「北海道クリーン農業推進協議会」が認証を与えているのが、「Yes!clean」なのです。
たとえば「りんご」では余市、壮瞥、仁木、増毛、七飯の各団体が認証を受けていますが、その取組みの仕方が微妙に違っています。これはHPを見てじっくり検討しなければわかりませんが、とにかく消費者の皆さんにはこの取組みを理解していただきたいと思います。
増毛町果樹協会では、この取組みをHPでも公開しようとしていますが、そのHPは私が作る事になり、今工事中ながらも一応 こちら に掲載予定しています。