9月 092004
 

台風18号は各地に大きな被害を残して去っていきました。増毛町も例外ではなく、果樹園にも多大な爪痕を残しました。2004-09-08.jpg
増毛町は、8日未明より南風がときより強く吹き、朝方からさらに強く吹きつれました。雨は無く、洋梨の取り残しを収穫している果樹園もありました。強い南風は防風林をなぎ倒し、道路をふさいだところも何箇所かありました。(写真)そのときの落果は、千両や道路縁のりんごを除き、デリシャスなどまだ着果しておりました。しかし、その風は単なる前兆でした。
 午前11時頃、2度目の停電。この頃台風増毛海上を通過。風向きが徐々に西よりなってきた頃、これまで私が経験した事の無い猛烈な嵐となりました。午後から暗くなる頃まで断続的に「これでもかこれでもか」と殴りつけるような風と雨が襲いました。午後には台風は温帯低気圧となりましたが、吹き返しの風、雨がさらに強くなったと思います。増毛アメダスデータでも定時10分の平均風速が、12時から17時まで20から25メートルですから、瞬間的に吹いた風はもっともっと強いわけです。
 17時頃見回ると、我が家にも被害甚大です。30メートルあったポプラが途中で折れでちぎれ、雨よけハウスのアーチに落ちています。りんご、梨、の倒木がおそらく10本以上、古い倉庫のシャッターが壊れ、古い家のトタン数枚がはがれました。近くのアカシアやポプラも倒木または傾いています。
 りんごは、さらに落果しています。収穫直前の「津軽」はほとんど落果。デリシャスや他のりんごもかなり落ちています。プルーンも落果に加え、葉っぱも半分くらい揉まれ飛ばされています。
 他の果樹園も例外ではなく、倉庫の屋根のトタンがほとんど剥がされていたり、看板が飛ばされていたり、防風林が折れてりんごを倒したり、強風による倒木もかなりあり、ぶどう棚が倒潰していたり、落果量は計り知れません。とにかく「人的生命」に別状無かったのがなによりと言うほかありません。これからこの後始末に当分かかりそうです。

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