5月 172007
本日の北海道新聞第一社会面に、養蜂への農薬被害についての記事がデカデカと載りました。14日にには、蜂蜜への甘味料混入のニュース載っていました。その時は養蜂側が加害者の様相でしたが、今回は逆で道新は今回の記事でバランスを取ったのでしょうか。記事の内容からして、この時期と、この大きな紙面を割いてまでのニュースバリューでもないのになぁと私は思いました。
ミツバチを大量に果樹園内に放園して、花粉の交配を行っている我々増毛果樹園にとっては、見過ごすわけに行きませんので、増毛の状況についてお知らせします。
増毛町の果樹園にミツバチを導入したのは、約20年くらい前だったと思います。サクランボの開花に合わせてミツバチの巣箱を果樹園に置き、花粉の交配をさせました。それ以降、サクランボはほとんど不作が無く、安定的に収量を確保され、雨よけハウスの設置拡大に伴って、サクランボの作付けも増えてきました。
しかし、当初は開花前や落花直後の薬剤散布は個人個人がバラバラに行っており、「夕方であればよい」「蜂箱に直接かからなければ良い」などと生産者が勝ってに判断して、サクランボへの殺虫剤散布が行われました。その頃は、ずいぶんと蜂が死ぬに被害が出ました。
現在では、開花前後の薬剤散布は統一され、殺虫剤は蜂導入2?3日前に終わるようにするとか、蜂放園中は薬剤散布や除草剤散布はしない、サクランボ落花直後(りんご開花直前)は、一旦蜂箱を15キロほど離れた場所に移動してから農薬を殺菌剤に限って散布するなどしております。この意志統一されてからは、目立った蜂への被害はなくなりました。
増毛町に於いては、養蜂園との関係はまず良好にいっておりますので、道新の記事にあるようなご心配は無用です。