7月 092005
 

今年は小雨の為灌水を盛んにしました。あと少しで全園の灌水を一回りするという寸前にポンプが故障しました。
昨日の朝にエンジンをかけるも水圧が上がらずどうもおかしい。吹管のつまりかなと思って点検するも何ともないので、ポンプの故障である公算が大きい。
 このポンプは数年前に買った、エンジン一体型で、回転部分がむき出しになっていないし、エンジンは空冷ディーゼル。音はうるさいが、性能が良いので「お気に入り」でありました。
 どこかの修理屋さんに頼もうと思いましたが、一応、分解して判断しようと決意。ばらしてみました。すると意外にも構造は単純。合わせ部分はガスケットでなくゴムのOリングであり、これなら自分でも修理可能。内部を見ると水をかき出す羽の部分のアルミ製部品が壊れていました。
 この部分はインペラと言うらしい。この渦巻き状の羽部分は、合わさる回転板と一体となっているはずなのに、なぜかはずれてしまい、動力が伝わらないために揚水出来なかったようです。
 さっそく、機械を買った農協へ行って型式等を伝えて部品を取り寄せることにしました。
 しかし、昨日の夕方になっての返事は、部品到着まで一ヶ月かかるとのことでした。
 激怒!これから、雨よけハウス内の灌水をしなければ、小玉のままなので、灌水は今日明日の問題なのに、一ヶ月とは・・・・・イスラエルあたりから船便で送ってくるのかと思ってしまった。
 しばらくして、メーカー工場(三重)から電話がありました。それによると、九州四国での干ばつにより、思いがけずポンプが売れてしまい、在庫が底をついてしまったとの事。故障の原因は吸い管部に付属の網を着けていなかったのではないかとの事でした。
 また火曜日に部品の発送をどうなるのか、返事が来ることになっています。
しかし、一ヶ月待ちですなんて、よくもシャーシャーと言えるものだとむかむかしてきました。
また、たった数年で、しかもびっちりつかった訳でもないのに故障するとは、部品の不良も考えられると感じていました。メーカーの説明では、付属の細かな網を吸い管に付けないと、細かな砂などを吸い、それがインペラのカシメた接着ビス部にたまってやがて破損する場合があるとの事でした。
 確かに、私は吸い管に付属の細かな網を付けていませんでした。しかし、スプリンクラーを使っていますので、そのノズルが詰まらないように別の網を何重にも巻いて使っており、この状態で破損するとは、結局「造り」が軟弱だったとおもいます。農業で、水揚げポンプの水は、濾過された水を使うわけがなく、川の水だったりするわけで、もし、細かなストレーナーを付ければ、30分で詰まって使いものにならないはずです。
 私が思うに、このインペラ部分は、アルミではなく、もっと耐久性のある部材で作るべきと思いました。ポンプの耐久性がないので吸い管に細かな網を付属した程度でごまかしたと感じるのは私だけではないと思いますよ。私の買ったのは「高圧ポンプ」に属しており、圧力を重点に設計されていて、農業には不向きなのかもしれませんけどね。
 せっかくお気に入りの機械でしたが、やや不信感を持ちながらも電話を待とうと思います。ちなみにメーカーはこちら QPポンプ
 昨日今日、約30年以上前のエンジンを出してきて、それを使いました。こちらのポンプはまだ一回も故障していませんよ!時代が進んでいるのに、すぐに壊れるようなシロモノであれば、日本製でなくてもよいのです。

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