7月 142005
昨日まで雨はないものの日照が少なかったんですが、今日は快晴。しかも気温上昇。さくらんぼの生育が一挙進んだ感じがします。
「すいもん(水門)」と言う品種は、鮮やかな赤色で、先端がちょっと尖った感じになり、酸味は強いものの熟すると濃厚な味になります。北海道では特に増毛では、古くから栽培されております。この品種は道産子であり、明治時代小樽市で偶然発見された「偶発実生(ぐうはつみしょう)」と思われます。たまたま水門のそばに生えてきたので、「水門」と呼ばれるようになったらしい・・・・?・・正式名称は「北光(ほっこう)」。しかし、一時全国に広まった「北光」は、増毛の水門とは微妙に異なり、増毛の水門の方が、大きいし味も良いのです。昔から水門が収穫されると佐藤錦の値段が下がり、水門は高級品種となっていました。
しかし、水門は、日持ちが悪く、完熟した後は一日と言えずに痛み出してきます。このため、地方発送には不向きで、北海道内でしたらさほど問題ありませんが、本州送りはクレームが多発しました。この品種は全国的メジャーな広がりを見せることなく減少し今に至ったいます。しかし、増毛では、まだまだ作付け割合は多いのです。
水門は完熟すると黒っぽい深い赤色になります。今年は生育遅れのため、昨日まではいまいち黄色い水門でしたが、、今日の日照りでその赤色が一気に進んだ感じがします。