さて、今日(12月28日)の道新です。「読者の声」から
「ミサイル防衛は問題点多く危険」と題してミサイル迎撃システム開発が、費用面で大がかりなことと、何よりも無限の軍備拡大につながる懸念があることを指摘しております。
ミサイル防衛は問題点多く危険 会社役員57歳
[前半略]
そもそもこの防衛システムの発想には重大な誤りがあります。およそ防御とは、せいぜい今ある相手方の攻撃に対応するもので、相手が新しい攻撃方法を編み出したらそれまでです。つまり防御は常に攻撃により数歩後れる危険性があります。国を守る方策、攻撃されない方策はもっとほかにあると思います。
うーん、だったらその方策を提案してください。現実問題、日本にミサイル照準を合わせ、いつでも撃てる体制になっているお隣さんがいるのですから、その攻撃を絶対にさせない具体的方法を提案してほしいです。
また、その直下の投書。全文引用します
政治家は真摯に過去の歴史を学べ 無職74歳
天皇陛下が誕生日を迎えた記者会見で、「過去の歴史を正しく理解しようと努めることは日本人が世界の人々と交わっていく上にも極めて大切なこと」と指摘した(二十三日朝刊)。
歴史を正しく認識することは、今後の日本を正しく導くことにつながる。今の政治家は、閣僚でさえもこうした歴史認識が出来ていない。
私は、日清、日露戦争、第一次、第二次戦争、そして広島、長崎への原爆投下、主要都市への空襲、敗戦と続いた過去の事実を今こそしっかり認識するべきだと思う。
うーん、そうだ。そうだ。良く言ってくれました。歴史を勉強すると言うことは、その時代に自分の身を置いて、つまりその場を想像して、その時代の人々が何をどう考えていたのかを、その人の立場になって空想する事なのだ。だから、歴史は単なる年表の暗記というつまらないものではなく、自分の頭の中で、時空を行き来するダイナミックな楽しいものなのです。また、その時代の人になって考えるという事は、現代でも「相手の身になって考える」という人間社会の基本となる訓練にもなるのであります。拍手!
ところが、文はさらにつづいて・・・・・
戦後、平和憲法の下で日本国民は平和を享受し繁栄してきた。しかし、一方では自衛隊の拡充、憲法の拡大解釈がなされ、今ではなし崩し的に自衛隊をイラクに派遣している。
自民党は憲法を改正し、世界各地の紛争地へ自衛隊を派遣しようとしている。自民党政治をみていると、過去にこの国が歩いてきた道を再びたどっているのではないかと危惧せざるを得ない。政治家は真摯に過去の歴史を学び、日本の将来を見据えた政治を進めてほしい。
ええーっ、最終センテンス「日本の将来を見据えた政治を進めてほしい」は、異論なくもっともなのだが、「自衛隊」がやたらと出てきて、結局は、単なる反戦平和論者と同じ主張でした。74歳の大先輩に生意気なことを言って申し訳ないですが、日本が戦争に突き進んだのは、日本が一方的に悪かったのではありません。当時の世界情勢を知れば知るほど、また、その当時の人々の身になって考えれば考えるほど、当時の日本の取った行動は、「間違っていた」と言い切れるものではありません。また、この手の文章内容は、中国の言ってくる事と同じではないですか。
この投書をした人と、掲載した道新に言いたいですね「過去の歴史に学べ」!
「国を守る方策、攻撃されない方策はもっとほかに」ありますあります。
それは「攻撃される前に攻撃すること。」これに尽きます。そうしましょう。
「日本の将来を見据え」られない人、「歴史認識が出来ていない」人のものの見方はこんなものでしょう。
お金はかかるけどMDはもっとも進んだ国土の防衛方法です。相手を怪我させず、飛んでくるミサイルだけを直撃でたたき落とす。これぞ平和国家日本の取るべき防衛方法ですよ。他に何があるというのでしょうか。近い将来にはレーザー光線などを使う方法も開発されるかも知れませんが、今すぐ間に合う訳ではありません。周辺国がみんな平和国家であればまた違いますよ。でも、正直いってこの地域では考えられませんね。日本にイージス艦が無ければ、韓国だって攻撃しかねません。
専守防衛の観点からすると、このミサイル迎撃システムは、まさしく合点します。韓国にはすでに竹島を実行支配されていますし、そのお隣の国も日本が嫌いでしょうがないとおもわれ、中国は、日本の海底資源を吸い取ろうとしています。日本は、国防を今一度しっかり考える時期にきています。
迎撃システムは、かなり高度な技術で、実現には相当のお金と時間が掛かるようですが、核ミサイルの無力化には有効と思いますので、はやい実用化を望みたいです。