2月 042006
 

 ヘンリー・ビショップ 埴生の宿(Home, Sweet Home)
 midi by Reinmusik
 「尊きもの」最後は、人類にとって「尊きもの」は何かを考えてみましょう。うーむ、まぁ難しい。人類にとって尊きものは「人間の命」、「地球」、「太陽」かな。地球と太陽との絶妙な距離のおかげで、大気や水が存在しているから、まさに神わざです。
 人類にとって地球は確かに「尊い」ですが、地球からしてみればどうでしょうか。地球にとって何よりも替えがたいもの。それは、たぶん人類ではなく、「無数に多様化した生命」ではないでしょうか。地球が誕生した頃には、生命は全くなかったはずですが、長い膨大な年月をかけて徐々にその数をふやし、進化と共にその種類を増やしていきました。当然、その過程で淘汰される種類もありました。しかし、この多様化した生命と言うのは、地球にとって財産であります。
 こう考えると、人類にとって地球はかけがえないですが、地球にとって人類は単なる生命の一種類でしかありません。つまり、人類の片思い状態です。
 人類は過去にないほど数を増やしています。地球のかけがえない生命、特に森林を破壊していますし、地球を汚す元凶です。森林破壊は秒単位でどんどん減少していると言います。その中で、人類が未発見の菌や植物がどんどんと絶滅しています。人類にとって有益な薬になるかも知れないなど可能性を見ずして、地球上から姿を消しています。このまま進むと地球上には人間だけになってしまうかも。
 人類は、地球上でもっともトップに位置する最強の生命体であり、人類が生命維持するためには、下々の無数の種の多様化した生命のおかげであることを忘れてはいけません。そうなると、人類にとっても、「尊きもの」は「地球の多様化した生命」と言うことになります。
 そうであれば、人類のとるべき態度は、あらゆる生命に対しての畏敬の念を持つとか、感謝の気持ちを忘れないって事ではないでしょうか。
 つまり、「尊きもの」とは、「ありがたいとおもう気持ちを持つ人」という非常に解りやすい言葉であるのかも知れません。

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