サウスウエルの大聖堂、ミンスター(Minster)は素晴らしい。過去にNZ(ニュージーランド)のクライストチャーチの大聖堂(2011/3地震で崩落する前)を見たが、歴史の重みなどサウスウエルミンスターは一ケタ違うと感じた。石の彫刻も素晴らしいが、木工品の彫刻も手が込んでいる。手すりの足下にネズミが居た!
当時の職人の悪戯だったらしい。ネズミはこの他にも何匹かどこかに居るんだが、ミサに訪れた子供たちがあちこち隅々を遊びながら探すという。そうして協会への親しみを持つようになる、きっかけがこのネズミなんだそうで、当時の職人のニューモアが伺える。
外壁も中世の雰囲気満載。ここミンスターは、サウスウエルのランドマークにとどまらず、サウスウエルの人たちの魂の拠り所なんだろうなと思った。そのミンスターの敷地内のお墓に案内された。
墓石にはHENRY MERRYWEATHERの文字。ブラムリーを世に広めた人物ヘンリー氏のお墓だった。つまりロジャーさんたちのひい爺さん。この方がいたから、私はわざわざ渡英して来た。なんとも、感極まりながら写真は撮ったが、今にして思えば日本式でいいから手を合わせてお参りをすべきだったと後悔している。
ミンスターのすぐ隣にはインフォメーションセンターがあって、観光パンフやいろいろなグッズが売られていた。お昼となり隣のレストランで、みんな揃ってランチを食べた。私は朝食が重たくて、さほど食べられないので小さめのパンとスープにした。
昼食後は町中を散策
毎年サウスウエルでは秋にミンスター内を飾りつけし、ブラムリー祭りが開かれるが、そのデザイナーやスタッフたちも住民たちだ。彼女らの小さなお店も見て回った。
マリアさんは、勉強があるとの事でこの後お別れした。
図書館には、去年ブラムリー祭りで飾られた、子供たちがペットボトル200個を使って作ったブラムリーりんごが置いていた。また、昔はSouthwellは方言なのかサウザルと呼ばれいたというパネルもあった。
ちいさな果物屋さんには、本物のブラムリーリンゴが売られていた。もちろんCA貯蔵だそうである。町の人々は、皆笑顔で私を迎えてくれていた。ほんと落ち着く良い街だなあと、づくづく思ったのでした。皆で散策した楽しい時間も終わり、駐車場に戻ると駐車場の係官が無賃駐車いないか一台一台検査していた。ジョンさんは早歩きで車に戻ったが、駐車時にちゃんと自動販売機から料金を払っていて、とがめられることはなかった。
ここで皆とお別れだ。固い握手をロジャーさんホーナーさんと交わした。私はジョンさんの車に乗り、次の宿である約13キロ離れたウイロビーB&Bまで送ってもらった。
ジョンさんに何度もお礼を言った。ジョンさんは運転席の窓を大きく開けて、手を広げた右腕を高く挙げたまま車を発進させた。私は車が見えなくなるまで、手を振って別れたのだった。